ドナルデン王国学園への招待
こんにちはガーベラです。
カティにお願いした、バッカス工房で働き始めたの。
工房の皆はとてもいい人ばかり、とくに工房の娘さんアイシャとはよく話をするわ。
今の私の仕事は魔導術式の印加。少しでも高めるために考えるのも楽しくって、充実してるわ。
――― ドナルデン王国学園への招待 ―――――
ドナルデン王国の王宮の一室にて、国王 ギリスン・フォン・ドナルデンと宰相であるジョビット・コンテ、ロマニカ公国の公王レイス・ジャル・ロマニカの3人が会談を行っていた。
ドナルデン国王
「今回ロマニカで騎士爵に爵位させた人物が、その後未公表になったのはどういった理由なのだ?
しかも数人のみの簡素な爵位式であったと聴く」
ロマニカ公王
「ギルドよりの強い要請がありました。彼者はギルドの重要保護下にいると強い要請があった為でございます」
ドナルデン国王
「そうか、ギルドとの関係も考慮したか。
これだけ魔族による事件も多い中、ギルドとの対立は避けたいからの。
しかし魔人を倒せるほどの人物、これまで有名になっていなかったのか?」
ロマニカ公王
「全くの無名の者であったと聴いております。
功績を讃えはしましたが、真の実力は判っておりません。
もしかすると偶然という事もあり得ます」
宰相
「しかし、仮にも魔族を倒したような人物は知る必要があります。
大勢の場では公表を控えても、ここではその名や年齢、どこの出身位は言ってもいいのではないでしょうか」
ロマニカ公王
「そうですな・・・それについては残念ながら私さえも判っていないのです。
私自身が魔人に襲われた事もあり深手で生死をさまよっていました。
また自国軍の幹部に扮していた魔人であった為、混乱の中で把握が全く出来なかったのです」
(本当は知っているが面倒は避けたい。どこで漏れ聴きとられるかわからんしな)
宰相
「おかしな事を仰られますな公王様、爵位する王が知らないとは・・・
そんなことは聴いた事もありませぬ」
ドナルデン国王
「宰相、まあ良いではないか。今はそれより対策の議論をすべきじゃ。
我が国も含め他にも魔族と内通または魔族自身が入り込んでいる可能性はある。
魔族の判別する魔導具の開発を進めると共に警戒に当たるよう指示伝達せよ」
「ところでレイス。今年のサントモーリャス学院の生徒はこれまでにない優秀と聴く。
このような不安要素も多い中で人材育成の重要度は増しておる。
是非、我が国の人材の成長にもつなげる為、ドナルデン国民学園と交流をさせたい。
同盟諸国に根回しはしておくので、一度バテラン理事やアルシャーナ学長に話してみてくれ」
ロマニカ公王レイス
「承知しました。一度話してみます。交流させる人選含め調整しましょう」
ドナルデン国王
「うむ。頼んだぞ!」
「・・・・宰相よ少し席を外してくれるか・・・」
ドナルデン国王と公王は、二人だけの状況にも関わらず、更に小声で会話を始めた。
「レイスよ、お主が無事で本当に良かった。今回の件。邪教徒は絡んでおらぬのか?」
「デスビナ魔王国だけの動きの様です。事件後エスワンとも話しました。」
「しかし情けない事よのう、邪神が最もこの世を破滅に追い込むと判っておるというのに、
有力貴族の何人かは金銭で取り込まれておる。
ガウェン達に頼るしかない・・・。
してギルドがそこまでして護る子とは、どのような人物なのじゃ」
「多分、、、、これは私の推測ですが、神の使徒ではないかと」
国王は驚き立ち上がった・・・
「・・・・・なんだと。 誠か・・・・
それが誠であれば我が国、、いや我々は極秘に最大限に協力せねばならんな」
「邪教徒は、今は人族に貢献するためと嘯いておるが、早く証拠をつかんで同盟国で協力し潰さねば・・・」
邪神ロキを崇めるガルザ教は人類の為にと勢力を拡大しつつあった。
ロマニカにはないがドナルデン王国やとイシュグランド王国にも教会を開いていた。
これは、サキュパスによる宗教勧誘もあり、色仕掛けで落とされるものも多いからだ。
全財産を毟り取られるものも多く、そうした活動での豊富な資金をもとに
抱き込まれている有力貴族も多くいる。
この為、例え王族であっても戦争やクーデターにつながる恐れもあり、迂闊に手を出せないでいるのが実情だった。
もちろん彼ら邪教徒は活動として、邪神復活と世界の破滅を目論んで暗躍していた。
◇◇◇◇
邪神教、ドナルデン王国教会
「ロマニカで魔人が殺されたそうだな。魔人を殺せる程の危険人物は誰なのだ。
我々の活動にも妨げになるものであれば直ぐにでも消さねば」
「我が教団の拠点がないロマニカなので情報が不足しています。残念だが全くつかめていないのだ」
「ロマニカには貴族の協力者は居らぬのか?買収はしていないのか?」
「ドナルデン王国やタスムクヤ国には簡単に落ちる奴が多かったのですが、ロマニカは結束が高い。
目立つわけにもいかないので・・・」
◇◇◇◇
俺達は学長に呼び出されていた。
ドナルデン王国の学院への漫遊の空としての招待で短期交流留学の話だった。
既にメンバーも決定されていた。
俺と、サーニャ、エアリーシャ、キリト、マニティの5人だった。
留学期間は1年ということだ、正直断ろうとも思ったが留学先で武術大会があり、学院代表として出る事を聴かされた。
この武術大会に出れることが判り俺は承諾した。
まぁ断れば退学するしかなかったのだけど・・・
あと漫遊の空のメンバー全員で行きたい事も頼んでは見たがダメだと言われた。
ただ転移もあるし交流できるので皆寂しい気持ちは持ちつつ納得していた。
アレクとエルカは学院の休みの日は全部こちらに来るって言ってた。
武術大会は、ドナルデン王国にある魔導会場を舞台に毎年各国の精鋭が集い開催されるらしい。
コトさんや ショウエンさんもでるそうだ。
ただし一般の部は、各国で予選があり勝ち残ったものだけが集まるらしい。
俺達は、学院代表なので、そのまま決勝に出れる。
ただ各国の学院代表で一回戦すら勝ち残ったものは過去にいないそうだ。
自分を知るいいチャンスだ。
留学するにあたり、交流を充実させるために俺達は少しでも強くなる為の話をしていた。
もちろん残るメンバーも一緒に鍛える。
こういった事はいつも一緒だ。
アレク
「強くなるためって言うと、職業が合っているかは重要って言うね」
カティ
「実は適当に決めてた。職業を変えれるのか?」
気になるのは自分でもできるかって事も調べてみたい。
キリト
「職業はみな転職の神殿に行ったよね?各国に幾つかあるしね」
カティ
「俺は教会でだったけど、、、ロマニカだけ変わっているのかな」
エアリーシャ
「建物が一緒だけど、組織としては教会と別の筈よ。
職業は12歳でもらい、各職業にはレベルがあるって説明だったわよね」
サーニャ
「私、、何も知らないでいたわ・・・」
皆で話したことを纏めると職業にはレベルがあり1から5まである。
3以上であれば、前の職業で得たスキルや上げたステータスを引き継げるらしい。
ただ、5にならないと、大きく下がる事もあるらしい。
初級職や上級職にも区分され、レベルの上がり易さが違うらしい。
殆どの人は生涯ひとつの職種で終わるらしいが、最長は個人で違い、多い人は5つくらい変わるらしい。
俺達は職業の適性をもう一度調べる為に転職の神殿へ行く事とした。
お読みいただいた方、本当にありがとうございます。
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