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エピローグ 二

 ―染谷美玲は、小さい時から、不思議な子どもであった。

 なぜなら美玲の周りの人間にはみんな、なぜか幸運なことが起こるからである。

 ある時は、美玲の友達のペットの犬が、行方不明から帰って来たり、ある人は宝くじが当たったり、またある人はケンカから仲直りしたり…。

 そういったことが何度か続き、美玲は小さい頃から、「幸せの美玲ちゃん」と呼ばれ、周りの人気者になっていた。

 そしてある日、美玲は風邪で熱を出した。その時、風邪の診断と共に、美玲にはある診断が、下された。

 それが、「光属性」である。

 何でも医者が言うには、美玲の属性の力で、美玲と仲良くなった人はみんな、幸せになるそうだ。

 「良かったわね美玲!そんな属性が、生まれ持ってあるなんて!」

その属性に両親は喜び、美玲も、そんな両親を見て、嬉しい気持ちになった。

 また、その属性から、美玲は小学校に入学しても、「幸せの美玲ちゃん」として、クラスの人気者であった。

 そんな中、美玲は中学に入学し、思春期を迎える。

 そんな女子にとって多感な時期、美玲はとある疑問を持った。

 それは、

『自分は光属性を持っているから、みんなの人気者でいられる。

 でもそれは、私本来の魅力じゃないような…。

 みんな、私が光属性を持っていなくても、私と友達でいてくれるのだろうか?』

と、いうものである。

 多感な美玲の中で、その疑問はどんどん大きくなっていき、その疑問は、やがて小さな「空虚」となって、美玲の心を支配した。

 もちろん美玲は中学時代も人気者だし、また美玲もいじめられるのは嫌だ。だから、そんな疑問、空虚は周りに悟られないように、美玲は注意して生きてきた。それは、美玲が高校生になってからも、ずっと続いた。

 また、高校時代の美玲は、自分の属性に関する追加の診断を、家族と共に聞くこととなる。

 それは、「光属性」の反対、周りの人を不幸にする「闇属性」の存在、そして、その「闇属性」の人と出会ってしまったら、命を落とす危険がある、というものだった。

 また、これは美玲本人のみがたまたま聞いたものだが、その「闇属性」の人間が美玲の本当に好きな人なら、命を落とすことはない。その代わり、しばらく一緒にいると「光属性」は奪われてなくなり、それがなくなった瞬間にその人との記憶も奪われてしまう。という現象も、存在するということであった。

 またその時、少し体調が悪くなるかもしれない、医者はそうも付け加えた。

 『闇属性の人が、私の本当に好きな人なら…。

 この光属性を全て奪ってくれる。

 そして、本当の私を、その人が愛してくれたら…。』

美玲はその診断を聞いた時から、そんな妄想をするようになった。

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