闇の僕と光の女の子 十一
「もしもし、田所ですが…。」
見慣れない番号に戸惑いながら、僕は携帯にかかってきた電話に出る。
「急にお電話すみません。私、染谷美玲の母です。
娘がいつもお世話になっています。」
「いえいえ、こちらこそいつもお世話になっています。」
美玲のお母さんは、美玲に僕の電話番号を聞いたのだろうか?
それにしても、僕に用って…美玲の体調と関係はあるのだろうか?
僕がそうやって考えていると、
「突然申し訳ありませんが、田所さん、あなたは闇属性を持っていらっしゃるのですか?」
「えっ、あ、はい、一応…。」
『美玲はお母さんに僕のこと、どれだけ話しているんだろう…。』
僕がそう思いながら質問に答えるや否や、お母さんは焦ったように次の言葉を発する。
「やっぱり…。
では単刀直入に申します。
今すぐ美玲との付き合い、止めて頂けないでしょうか?」
「えっ、どうして…?」
そして、次のお母さんの言葉が、僕を凍りつかせる。
「ご存じかとは思いますが、美玲には光属性があります。
そして、これは医師の診断なのですが…。
光属性の人間が闇属性の人間と関わると、光のエネルギーが吸い取られて、最悪の場合命を落とすことがあるそうなんです。」




