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光 十四

 「もしもし、美玲…?」

その日の晩、僕は美玲に電話をかける。

「かずくん?」

美玲の声は、いつもと変わらず、元気な調子だ。

 そして僕は、心の中で土下座をして、美玲に電話ごしに話しかける。

 「さっきはごめん!ひどいことを言っちゃいました!

 僕、本当に美玲のことが好きで、たださっきは、美玲に当たらないと、自分のメンタルが崩れそうで、それで…。

 もう2度と、あんなことは言いません!だから…、許して、美玲!」

 すると美玲は、電話ごしにおかしそうに笑う。

 「…美玲?」

「ごめんかずくん。だって、かずくんの謝り方、面白いんだもん。

 私、全然怒ってないよ!私、かずくんのこと信じてるって、さっきも言ったでしょ?」

「ま、まあ…。」

「だから、この話はもうなし!」

「でも…、」

やっぱり美玲は優しい。ただ、僕は美玲に借りを作ってしまったことになる。これだけは返したい。僕がそんなことを美玲に言うと…。

 「分かった。じゃあ1つだけ、私のお願い聞いてくれる?」

「もちろん!」

「実は私、行きたい所があるんだ~!

 一緒にそこ、言ってくれない?」

「えっどこどこ?」

「私、姫路城に行ってみたい!」

「は、はあ…。」

 姫路城。それは兵庫県姫路市にある、世界遺産にもなっているお城だ。

 もちろん僕はその存在は知っている。

そして僕は、

 「分かった。美玲が行きたい所なら、僕はどこだって行くよ。」

と美玲に伝える。

 「やった~ありがとう!

 じゃあ夏休みになったら、一緒に姫路市に行こうね!

 楽しみだね旅行!」

「うん。そうだね。

 じゃあそれまで試験勉強頑張ろっか!」

「うん!」

こうして僕たちは旅行の約束をして、残りの試験勉強をお互いに頑張ることにした。

 この時の僕は、本当に美玲との旅行が楽しみでしょうがなかった。

 そう、僕はこの時、美玲を取り巻く「ある事実」について、何も知らなかったのだ。

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