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光 十二

 そして次の日。…いよいよ試験だ。

 美玲と一緒に勉強し、家に帰った後も徹夜で勉強していた僕は、若干眠くなりながらも講義室へと向かう。

 …しかし、そこで僕を待っていたのは、僕に向けられた好奇の眼差しであった。

 「あの子、もしかして…。」

「美玲ちゃんと付き合ってる子かな?」

ちなみにその試験の講義は、美玲と一緒に受けているものではない。それでも、そんな好奇の眼差しやひそひそ声が見え、聞こえてくる。

 本当に、人の噂というのは恐ろしいものだ。確かに僕は昨日も美玲と一緒にファミレスで勉強していたし、それ以前にも何度かデートもした。でも、それをどこで見たのか、もう他の学生たちの間で噂になっている。

 また、美玲の方はここにいる学生たちの間でも有名らしく、名前が知られているようだ。(それは、単に美玲が「光属性」を持っているからだけではなく、美玲が明るくて性格がいいからだろう。)

 『気にしない、気にしない!』

僕は来る試験に集中しようとした…しかし。

 「…ってかあの子、暗いよね。」

「友達1人もいないんじゃない?」

「なのに…あの美玲ちゃんと付き合うなんて…。」

「美玲ちゃんは、あんな奴のどこがいいんだろうね?」

 その場から聞こえてくるのは、僕に対する誹謗・中傷であった。

 繰り返しになるかもしれないが、僕は今まで、特に中学・高校時代、いじめに遭ってきた。そして、大学生になった僕はそれを避けるため、あえて人の輪を作らず、そのため僕には友達がいなかった。

 そんな状況を、美玲が変えてくれた。美玲は、僕が小さい頃に忘れてしまった「人のぬくもり」を、僕に教えてくれた。

 なのに…。

 その試験が終わった後、待ち合わせをしていた美玲に、僕はひどいことを言ってしまう。

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