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光 十一

 「ああ~終わった~!」

「とりあえず今日は終わり、だね!」

僕と美玲は、そう言ってファミレスを出ることにした。

 「それにしても、暑いね~!」

時刻は午後5時。しかし、灼熱の太陽は、この時間になっても容赦をしない。

 また、これを「ヒートアイランド」と言うのだろうか。アスファルトや周りのビルからの照り返しの熱が、太陽の熱さ以上に僕たちを襲ってくるようだ。

 まあ、何だかんだ言ったが、とにかく…暑い。

 「昔はこんなに暑くなかったのにな~!」

「そうだね。ところで、私かずくんの昔のこと、何にも知らないなあ…。」

 そう言って美玲は、好奇心旺盛な表情を僕に見せる。

 しかし…、

「僕の過去なんて、話せることは何もないよ。だって、僕は闇属性を持ってて、友達なんていなかったし…。」

でも、それでも、美玲にはそんな僕の過去も知って欲しい。そんな僕も、受け止めて欲しい。

 …しかし、ここで気になることが1つできた。

 それは…、

「ねえ美玲。僕って、闇属性持ってるじゃん?ということは、やっぱり美玲を不幸にしちゃうのかな?」

 …それだけは、避けなければならない。

 しかし美玲は、

「大丈夫!前にも言ったけど、私は光属性を持ってるから、闇属性の人と一緒にいても不幸にはならないよ。

 まあ、証拠はないけど…、私のこと、信じてくれるよね?」

 …僕は、美玲を信じることにした。

「分かった。じゃあ闇属性のことは、もう気にしない、ね。」

 そして帰り道、僕は自分の周りの人を不幸にしてきたこと、そして中学・高校時代にいじめられたことなどを、美玲に語る。

 それを聴いている時の美玲の表情は、痛ましいといったもので、美玲は僕の話を、最後まで聴いてくれた。

 そして、

「私…、そんな経験を直接したことないから、分からない部分もあるかもしれないけど…。

 でも、私、これからかずくんをいっぱい笑顔にして、かずくんに幸せになってもらえるように頑張るから!

 だから、これからもよろしくね、かずくん!」

 その美玲の一言は、これまでのいじめの思い出よりも、僕にとってははるかに強いものであった。

 「いつもありがとう、美玲!」

「何せ私、光属性ですから!

 …あ、ごめん。今の気に障った?冗談だよ本当にごめんね。」

 美玲は冗談を言った後、本気で心配する表情になる。

 そんな美玲がおかしくて、僕は思わず吹き出してしまう。

 「…ごめんごめん。そんなに気にしなくてもいいよ。

 ちゃんと分かってますって!」

「良かった~!」

そしてその日、僕たちは他愛もない会話をしながら帰った。

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