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異世界でB地区の神様になったけど、誰にも言えない  作者: フカヒレさん
第二章 アカデミーでは教えられない(乳の)話
59/214

ムネヒトvs.レスティア※

運営様より警告を頂戴しました。本編の怪しい部分(※部分)をノクターン様へ移動いたします。

なるべく話の整合性を失わないように修正しますが、至らぬ点が多く出てくると存じます。

皆様にはご迷惑おかけしますが、何卒ご容赦をお願いいたします。

 

「では、育乳作業に入る前にいくつか訊いておきたい事がある。答えたくなければそれでもいい」


「……? どうぞ」


「まずは目標を教えて欲しい。具体的にはどの位のサイズになりたいんだ?」


「Gは通過点、最終目標はKカップです」


「マジかよ」


 淀みなく答えるレスティアに素で反応してしまった。


「胸も目標も大きい方が良いのです!」


「必ずしもそうとは限らないからな!?」


 Kカップとはつまりミルシェの領域だ。例えば日本人では全体の0.1%未満だという。それは千人に一人も居ないというの計算だ。

 この世界における身体数値の平均や分布など知らないが、あのクラスは滅多にお目にかかれない。

 稀にメートル突破になど王都で見かけるが、大抵はウエストとヒップも同じくらいのサイズだったり、男性と比較しても遜色の無い体格で実質Bカップという女性もいた。

 ミルシェの身長体格で、あのサイズはやはり規格外なのだ。おっぱい以外はむしろ華奢というまである。


 Kカップとはトップとアンダーの差が35センチ以上ということ。今のレスティアのアンダーバストから算出すると99センチ、つまりあと25センチのサイズアップが必要ということになる。


 とても現実的じゃないし、少なくとも一朝一夕じゃ無理だ。


「ま、まあ……志しが高いのは良いことだよな……うん。じゃあ次はどのくらいの期間で巨乳になりたいんだ?」


 無茶だよという言葉を飲み込み、茶を濁しながら案に限りなく不可能に近いことをそれとなく伝えてみる。

 次に尋ねたのは育成期間、事務的に言うなら工期とか納期とかその辺だ。

 どのくらいの時間を掛けて育てるのが希望かで、俺のするべきことも変わる。


「とりあえず明日までにE程度になりたいと思ってます」


「無茶言うなよ!?」


 もう飲み込めなかった。何がとりあえずだ!


「そんな!? ニホン人は城をも一日で建てたと聞いています! それに比べれば女性の胸なんて容易いものと……」


「だいぶ日本人に対する知識が偏ってるな! 俺はどこぞの天下人じゃないし、仮にそうだとしても一夜乳は不可能だ! それに城と優劣を比べられるワケないだろ! おっぱいナメんな!」


「ナメてないです! というかむしろ舐められませんよ! どうして巨乳(選ばれた者)にしか出来ない『最上級技巧(グレートアーツ)』を引き合いに出して私を苛めるのですか!?」


「そんなつもりは毛頭ねーよ! 俺はただ無理があるって言いたいだけだ!」


「人が無理だと嗤う願いを嘘だというなら、私は嘘つきと呼ばれたって良い!!」


「なんでちょっとカッコいいこと言ってんだよ!?」


 ええい話が進まないな!


「とりあえず力は尽すから、後はお前次第だ! それでいいな!?」


 やや乱暴にコント染みた会話を打ち切り、ともかく実践にうつることにする。


「えっと……その……」


 すると先ほどまでの勢いが消え去り急に視線を彷徨わせる。


「……――優しくしてくださいね?」


 ちょっとオイ、いきなりあざとくないか?


「あ、ああ……任せてくれ」


 それに(ほだ)される俺も大概だが。


 ※


 レスティア、育乳中


ムネヒト、新スキル獲得


潜在乳力開放(リベレイション)

 ・『乳治癒』『奪司分乳』の発展スキル。乳房に触れている限り、その乳房の可能性を開放する。接触箇所が乳首に近いほど効果は増大。



 ※


「ふぅ――……」


 額の汗を拭い息をついた。心地の良い疲労感が俺にやってくる。

 一仕事終えた後のこの満足感は、人生における充実だ。


「はぁ……良い汗かいたな……。ん、もうこんな時間か」


 ふと外を見ると、夕日がその足を山陰に踏み込ませていた。けっこう長い時間保健室にいたらしい。


「さて……レス、ティ……ア?」


「――――……」


 そろそろ帰らないかと言おうとして倒れこんだ彼女を見る。そこには体をベッドに投げ出し、下着に覆われた薄い胸を上下させているレスティアが居た。

 彼女の青い瞳は嵐の後に揺らぐ湖を思わせる。焦点は合っておらず何処を見ているかも知れない。その瞳から零れた涙が白いシーツに染み込み、眼鏡は役目を放棄するほどずれていた。両腕も左右に投げ出されピクリとも動かない。


「ふぅ……んぅ……ぅぅ……ぅぅ……っ」


 時折小さく痙攣している。

 絹のごとき薄い下着は俺に皺くちゃにされた上に持ち主の汗を吸い、その護衛対象の形をクッキリと見せている。しかも白い布のため透けてしまい、余韻に固く尖ったその先端の淡い色まで……。

 それ以上見ることは無く、俺は目を閉じる。


「…………………………………………やべぇ」


 完全に事案だコレ。


「あの、レスティア……さん?」


 恐る恐る声を掛ける。とりあえず色々目に毒なので、備え付けのシーツを彼女の身体にかけた。


「……――」


 ややあって、喘ぐように僅かに口が動いた。


「え、なに? どうした?」


「――――ッ!!」


「りべれっ!?」


 それは強烈なビンタでした。

 下からシーツを巻き上げながら飛んできた手の平が、俺の左頬を打ち付ける。全くの不意打ちのため俺は堪らず椅子から転げ落ちた。


「こ、このっ――不埒者――ッ!!」


 金切り声をあげた紅顔のレスティアは、脱いでいた服を着込みバタバタ保健室を飛び出していった。勢いよく開かれたドアが跳ね返り半ばまで閉まる。

 足音が聞こえなくなる頃になりようやく俺は身体を起こせた。


「あいたたた……」


 頬を擦りながら暫し呆然と半開きのドアを眺めていた。

 やがてノロノロと倒れた椅子や乱れたベッドを整理する。すみませんバンズさん、これ、アカンやつです。


「ああ……どうしよう……」


 いくらレスティアから言ってきたこととはいえ、やりすぎた。もしかしたらコレはクビどころか警察的な機関に捕まってしまうかもしれない。

 こう何度も似たようなミスをするとか俺の脳みそには学習能力っていうのが無いんじゃなかろうか。どうしてもおっぱいの事になると夢中になりすぎる。


「謝らないと……土下座のスキルレベル上がるかもな……あははっ……」


 渇いた笑い声を上げながら独り呟く。せめてバンズさんとミルシェには迷惑が行かない様に懇願しようと、忘れていったGカップパッドを回収しながら思った。



閲覧、ブックマーク、評価、感想など誠にありがとうございます!

どこからがセーフでアウトか、手探りでございます

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