ボサボサ頭と学ラン中学生とガチムチ外人と振り回される警察二人の物語?
会話文多めです。と言うか会話文しか書けません。これは作者の夢でおきた事を書いてみました。拙い文章ですがよろしくお願いします。
「突然だが、俺はクズだ!!」
「うん」
「そこでだ」
「うん」
「人を誘拐しようと思う」
「うん」
「で、だ」
「うん」
「手伝って欲しい」
「う、ん」
「では頼む」
「…うん」
◇
「喜びたまえ」
「うん」
「ターゲットを見つけた」
「うん」
「2歳ぐらいの雌だ」
「…うん」
「ソレを誘拐しようと思う」
「うん」
「だが、どうやって誘拐をするのか、俺は知らない」
「うん」
「そこでだ」
「うん」
「暫し時間をくれないか?ネットやら図書館やらで調べてくる」
「うん」
「ウム、それではまたな!」
「うん」
◇
「待たせたな」
「うん」
「誘拐の仕方を学んだ。」
「うん」
「刑務所に乗り込んで、自分好みの彼女にする為に幼女を誘拐した囚人に話を聞いてきた。やはりネットや本などでは駄目だな、実際の誘拐犯に聞いた方が有意義だった」←(機械音痴の上に字が読めない人間。)
「…うん。」
「聞けばその幼女は金持ちのお嬢さんらしく、その為、幼女の住むマンションは設備や警備などセキュリティの方はとても優秀だったようだ。そんな困難な状態で誘拐をした男だ。それはそれは誘拐に長けた者だろうと、それで直接その誘拐犯に話を聞きに行ったのだ」
「……うん」
「そして俺は今や指名手配犯だ。」
「……う、ん」
「誘拐の仕方を教える代わりに此処から脱獄する手伝いをしてくれと頼まれてな。それで手伝った。」
「………うん」
「そして一緒に脱獄してきたこの人、幼女を誘拐した囚人さんのチェリー・バフ○リン君だ」
「ハロー、チェリー・バッファル デス。ドゾ、ヨロシク。」
「あぁそうだった、バフ○リン君だった」
「バッファル デス」
「……うん。(あ、外人さんだったんだ…)」
「そして脱獄してきた時からの戦友であり師匠であり、そしてこれからは我々と仲間だ。誘拐のプロが味方になったのだ、これで誘拐の効率がより上がったな!」
「…うん」
「だが誘拐をする前に、近々警察が俺の家に乗り込み、逮捕しに来るだろう」
「…うん」
「と言うわけで、だ!」
「うん…」
「逃げるぞっ!!」
「yes we canッ!!」
「………うんっ!」
◇
ピンポーン……コンコン…
「あの~佐取さん~、居ますでしょうか~?」
「留守か?」
ドアに耳を当てる警察。
「物音はしませんがね。」
「ふむ……仕方ない、大屋さんから借りた鍵で入るぞ」
「ハイッ了解です!」
ガチャガチャ……ガチャッ
「開きました!」
「よし、入るぞ。慎重にな。」
「ハイッ!」
キィ……
ドタタタタッガシャンッドシッ
「あ、ちょっ、それっ、俺の自転車っ!!オイィイイイッ!?」
「ん?なんだ?下の方が騒がしいな…?」
「確めに行って参りましょうか?」
「あぁ、一応行ってこい」
「ハイッ!」
タタタッ
「あの~どうかなさいましたか~?」
「そ、それがっ、おっ俺の自転車がっ盗まれたんですっ!!」
「何ですってっ!?」
「すみません、警察の者です。その自転車を盗んでいった連中の特徴は?」
「あっ藤堂先輩っ!?」
「えっ?えと、なっなんか、髪ボサボサの前髪で目が見えない白衣を着た男と、タンクトップ以外何にも着ていないヘンタ……金髪のガタイがいい男、たぶん外人さんだと思います。と、学ラン着た可愛らしい顔の若い男の子、いや女の子かな?…と、とにかくっ何かすんごい訳の分からん集団がママチャリに三人で無理矢理乗って激走して行きましたっ」
「…………」
「…………」
「ほっ、本当ですっ!!本当なんですっ!!信じて下さいっ!!」
「いや、信じてますよ。どうやら脱獄した連中と特徴が一致してますしね。学ランを着た奴の方は分からんが、たぶん連中の仲間か何かだろう」
「そっそうですね…」
「三嶌、急いでパトカーに戻るぞ。まだ連中は近くにいるはずだ。自転車とは言え、三人も乗ってるんだ、そんなに早くねえはずだ」
「ハッハイっ、了解です!」
「すみません、失礼します。自転車は必ず取り戻してみせますから。今は家で待機してて下さい。」
「あっ、は、はい。わっ分かりましたっ」
タタタッ
二人の警察官の背中を目で追いながら自転車を盗まれた被害者は、「いや、あの、さっきも言いましたけど、"激走"して行ったんですって…」と、小さく呟いた。
◇
「なっ何なんですかっあの人達っ!?何でママチャリに三人乗っていてあんなにバランス良くスピードも落ちず走れるんですかっ!?て言うか車でも追い付けないってどういう事ですかっ!?」
「知るかっ!!とにかく追えっ、見失うぞっ!!」
「くっ…了解ですっ!!
あっ、またスピード上がったっ!?」
「クソッ…何なんだっアイツらはっ!化け物かっ!!」
「流石は脱獄犯と言うか、何だか尊敬の畏怖さえ感じますよ…」
「犯罪者に尊敬も糞もあるかっ!!馬鹿言ってないで見失しわぬように追えっ!!」
「スッスミマセンッ!!
あっ、森に突っ込んだっ!?」
「こっちも突っ込めっ!!」
「ハッハィイッ!!」
バサバサバサッ
「くっ……視界が見えにくいっ…」
「とにかく追えっ!!」
「ハイッ!!……あ、れ?」
自転車で全力疾走している三人だったが、突如、姿を消した…。
「きっ、消えたっ!?えっ?エスパーか何かだったんですかっ!?あの三人っ!?」
「んな訳あるかっ!!待てよ、突然消えたっつーことは……まさかこの先はっ!?三嶌っ止まれっ!!」
「えっ……ハッハイッ!!」
キキィッ
「先輩っ、一体どうしてっ!?」
「…降りるぞ!」
「え、はっはい!」
ガチャッパタンッ
三人が姿を消した場所に二人は駆け寄ってみた。
「なっ……」
「チィッ……やはり崖だったか……」
「そんなっ……それじゃあ、あの三人は……」
「落ちたんだろうな…」
「あ、あの……先輩……」
「…救助隊を呼べ。たぶん、助かってる可能性は低いが、一応捜査しなくちゃな…。チッ、犯罪者と言え、死ぬのは気分が悪りぃ……」
「………先輩……」
◇
「おおっ、危機一髪だったな。崖に落ちた時は死を覚悟したものだが、まさかバフ○リン君が我ら二人を片手で抱え、もう片方で壁を抉って速度を落として最底に着地するとはっ!!まさに化け物の如くだったなっ、ハハハッ!!ともかく、ありがとうなっ、バフ○リン君!」
「バッファル デス。」
「………」
「さて、とにかく助かった事は良いとして。この崖をどうやって登るかだが……」
「うん」
「ジブンガ、二人ヲ、持チ上ゲテ、投ゲ飛バシマス」
「おおっ、それは名案だ!では早速……ん?どうした?空?何で涙目なんだ?それだけは辞めろと?」
「フルフルッ(ムリムり無理っ)」
「ふむ、それではどうやって崖底から出ると言うのだ?」
「ジブンガ、マタ二人ヲ、片手ニ持チ上ゲテ、モウ片方デ、登リマショウカ?」
「出来るのか?」
「ハイ、ジブン、鍛エテマスノデ」
「本当に君は超人だな!と言うか鍛えるの範疇越えてないか?まぁとにかく、空、それでいいか?」
「うんっ!(激しく同意)」
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そんなハチャメチャな三人と、それを追い掛ける警察二人の物語……??
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。彼らのその後は今から寝て、夢の続きを見ます。