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紹介

ここは、ヒュブリ高校。大して世間には知られてない、ごくごく普通の高校。

ただ、普通の高校にはないような同好会がある。

人狼同好会。

ただただ、人狼好きが集まって人狼をする会。

この同好会の人は皆、人狼が大好きで、授業中もそのことが頭に離れないようだ。


私の名は、水北(みずきた) (じゅん)。その同好会のうちの1人だ。

今はテスト期間。もう前期が終わるんだ。基本的にテスト期間中は部活は禁止だが、同好会は関係がない。


今日もテストが終わった。私は大して成績が良い方ではないが、悪い方でもない。いわば、中途半端なんだ。


「お~い、遵! テストどうだった?」


「おっと、莉穂か。可もなく不可もなくって感じかな」


「へぇー、私は可はあり不可はなくって感じかな~!」


「つまり、自信ありってか」


「出来がよかったの!」


この人は、濱川(はまかわ) 莉穂(りほ)。私の家の近くで、幼稚園から一緒の幼馴染みだ。もっと言えば、赤子の時からよく親があってたから、赤子の時から一緒と言っても過言ではないかな。

莉穂は茶髪のツインテールで、八重歯をちらつかせ、目鼻立ちは平均よりよく、美人ではないが可愛い。成績もトップ30には入る強者。


「今日もやるよね!」


「そりゃあ、テスト中もやりたくて仕方なかったし」


「よし、じゃあさっさと部室行くよ!」


そう、莉穂もあの同好会の一員だ。

人狼同好会は部員が18名いる。今でも勧誘などはしてるから、増えて欲しいものだ。


部室……と言っても部じゃないんだが、それは1年の教室のどこかで、どこかはその日の様子で変わる。今日は部長から、1ー7で行うという連絡が入った。


「よ、お前らが最後だ」


「はは、マジか。おまたせ」


私たちが最後のようだ。この部長の名前は藤本(ふじもと) (さとし)。中学時代にラブレターを一日に3枚もらったことがあるほどのモテ男。目鼻立ちも良く、爽やかな印象を与える。成績も莉穂ほどではないが上位に位置する。


「さあ、始めるか!」


「GMはどうするの?」


「じゃあ、言い出しっぺの瑠子で、よろしく!」


「え?! ま、いいよ!」


えーと、まずGMについて説明しようか。GMとは、ゲームマスターのことで、人狼をするにあたっての進行役だ。ゲームには参加できない。


そして、そのGMである、井浦(いうら) 瑠子(るこ)。身長が相当低いのがチャームポイント。可愛い小学生って感じのする子。


さて、他の人も紹介していかないといけないね。


まず、2年生。

部長に、莉穂に、瑠子に、私は2年生である。

その他には、宇佐美(うさみ) 達也(たつや)。この人は3組のムードメーカーとして名が通っている。中学時代は剣道をしていたらしく、忍耐力はあると自負しているらしい。顔は日焼けのせいか赤く、目鼻立ちは普通の高校生。成績は悪いらしい。


音浜(おとはま) 桜子(さくらこ)。負けん気が強いことで有名である。髪は茶髪のショートカット。目鼻立ちはよく、可愛いが、押し付け強く、性格まで良いとは言えない。


あとは、神楽(かぐら) 楓香(ふうか)。こちらは1組のお調子者という異名を持つ。いつもハイテンションで、言っちゃえばうるさい。だが、どうにも嫌いになれない何かを持っている。目はぱっちりしてて、体型は標準。


次に、玖笛(くぶえ) 玲亜(れいあ)。結構変わった名字で逆に覚えやすい。この人は人見知りでなかなかコミュニケーションがとれなかったらしい。だから、この同好会に入って意見を出せるようにしたかったらしいよ。今じゃもう、ただ楽しんでくれてるよ。髪はいじってない黒髪ストレート。目鼻立ちは普通で成績も私と同じくらいだ。


次に瀧本(たきもと) 信治(しんじ)。部長の右腕。いわば、副部長。お洒落に決めたウルフカットで、顔立ちもクールそのものだ。身長は185もあるらしいよ。成績もまさかの部長よりも良いね。


萩原(はぎはら) 仁志(ひとし)。私と莉穂の幼馴染み。本人はラグビー部に入りたかったらしいけど、勧誘したらこちらに入ってくれた。ガタイがよく、たくましい印象を与える。目鼻立ちは決して良いとはいわないし、成績も悪い方なんだよね。


最後に優木(ゆうき) 香織(かおり)。育ちが良いのか、上品な服装に口調。また、とても優しいことで有名。成績も上位に位置して、顔立ちも美しい。


ちなみに、3年生はもういない。受験があるから、この学校では、同好会に部活は3年生は極力参加してはならない。


てことで、1年生の紹介だ。

愛園(あいぞの) 衿香(えりか)。何か一風変わった雰囲気だ。実家が占いをしているのが地味に影響してるかもしれない。鼻が高いのがチャームポイントで、身長はやや低め。成績もあまりよくない。


植島(うえしま) 秀也(しゅうや)。優等生キャラ。1年で成績トップ5に入る強者。眼鏡をかけていて、髪はストレート。ただ、真面目なだけでよく話す。話しにくいことはない。ただ、ここは敬語なしでいいはずなのに、敬語でこの人は話してくる。


桜庭(さくらば) 星彩(きらら)。いたずらっ子。おてんばで、行動は小さな子供っぽいが、成績は良い。目鼻立ちもよく、身長は結構低い。


鈴鹿(すずか) 麻衣(まい)。とても肌白く、自称ゲーマーらしい。人狼は中学の時からインターネットでしていて、この高校にこのような同好会があったのを知り、迷いなく入会。腕などは細く、筋肉がない、と言えるぐらいだ。目は大きく、鼻は小さい。髪は黒髪のロング。


真嶋(まじま) (あつし)。部屋がコンピューターだらけらしい。これまた中学時代から人狼をやっていて、迷わず入会。眼鏡をかけていて、身長も高く、爽やかな顔立ちをしている。


室田(むろた) 隆二(りゅうじ)。優しい性格をしているが、口調が素っ気なく、声のトーンとか、表情から怖い印象をもたらしてしまう。顔立ちも整ってはいるが、色黒のせいか怖い。またガタイもいい。


山本(やまもと) 美桜(みお)。こちらも色黒で、スポーツ少女という印象だが、笑顔がかわいらしい。ただ、中学時代もスポーツはしてなかったらしい。


これで全員の自己紹介は終えただろうか。といっても、全員覚えることはできないだろう。また、ゲーム上、たくさんのセリフが行き交う。よって、わかりやすいように、セリフの前に、名前を入れる。

例えば

遵「……」

みたいな感じだ。

では、もう始まるみたいだ。

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