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熟女倶楽部  作者: 瀬田川 廡輪
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第八章〜身元判明二人目

書かせていただきました。捜査員による報告が続きます。その中に事件解決のヒントはあるのでしょうか?楽しみいただけましたら幸いです。

また別の捜査員が駆け込んで来た.得て来た被害者の情報と遺体との取り違えのないように遺体ごとに割り振られたコードナンバーとを照合してかれ捜査員は報告を開始した。

場に似つかわしくない程に、若く溌剌(はつらつ)とした声だった。

「二人目の遺体について調べがついたところを報告します。被害者は、所持していた福祉手帳により、ご家族と連絡がつき、身元が割れました。被害女性の名は、桂木 友美ともみ。年齢は60で、既婚者です。子供も三人おるようでして、上から大学四年生、高校3年生、高校一年生。すべて男です。夫は桂木 正雄(まさお)。六十歳。現在定年前で、都内の商社の部長として勤務しておるようであります。」

若い捜査員は、そこで一旦言葉を切った。上司の顔色を伺うようにこちらに目を向けた。

俺は頷いて、以上か?

と訊いた。と、

「あ、あと。この被害女性、尿酸値が高くて病院に通っていたようですね。通院先の名前は・・・」

報告を終え、敬礼をした。警部補と俺が同時にご苦労さん、とねぎらい、若い捜査員は再び捜査に戻っていった。

各捜査員たちの足音が部屋に響いている。現場での操作 だいたいこんなものだろうか?あとは 近所への聞き込み を担当する班からの報告は署に戻ってからということになりそうだ。

棋聖戦 も貼り終えて 終わり、あとは現場を荒らされないために、数名捜査員を貼り付かせるだけだ。

俺は聞かれないように ため息をついた。そろそろ タバコが吸いたい。

誰よりも外の空気が吸いたかった。

署の遺体安置室ではこれから哀しい対面が執り行われるのであろう。まだまだ忙しくなりそうだ。

お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。

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