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熟女倶楽部  作者: 瀬田川 廡輪
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第五章〜聞き込み

書き進めてみました。自分でもどんな物語の全貌が見えてきたり 見えなくなったり難しいです。楽しみいただけましたら幸いです。

要するに、こうだろう。風俗業界では熟女と称されるような少し御高齢と言われるようなご婦人方が多数この部屋に集まり、またそれら御婦人を性的な好みにしている男たちも集まる。そこで、男女それぞれがパートナーを見つけ、話をするなり、ベッドを使って行為に及ぶなり、といったパターンで親睦を深めていく、と。そして、もちろんその会合の主催者は、会費などの名目で、集った男女から金を取る、と。

主催者側も男性側も女性側もそれぞれ利害が一致しているという訳だ。

と、するとだ。集った男たちと女性たちとの間にはとくに面識があるというわけでもなく、従事する仕事などの関連性もない可能性が高いということになるまいか。

会員制の倶楽部なのだろうか?ならば・・,。会員の個人情報などを記した会員名簿のようなものはあるのではないか?今どきアナログの名簿なのかどうかはわからないが。

俺が警部補にそう伝えると、警部補はもう指示してある、と室内を動き回る部下の刑事たちを指さした。

と、玄関ドアから警官が荒い息をしながら帰ってきた。

「この建物内に入居されているすべての世帯の方々への聞き気込みは完了しました」

若い警官が息を弾ませた。

ふむ、と警部補と俺が頷くのがどうじだった。

「例の悲鳴以外の怪しい物音を聴いたり、怪しい人物を見かけたというような住人はいませんでした。それより、この階の部屋がどのような目的でどのような人物によって使用されていたか、知っていたという住人はいませんでした。挨拶などもしたことはないとか」

なるほど。思った通りだ。このような使用方法をしているならば、それを知られたら敬遠され、苦情の対象となり易い。ならば、借主としたらそれは出来れば隠したいとおもうのだろう。あまり住人たちから目を光らされると、会員のプライバシーも侵害されるかもしれないのだし。

「ご苦労であった。引き続き捜査を続けてくれたまえ」

俺は告げた。敬礼をして巡査は立ち去った。

さて、これからだ。今の時代、情報源は数多くあるのだ。このヤマも簡単に解決に導けるのではないか。俺はそんなことを思っていた。

お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。

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