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熟女倶楽部  作者: 瀬田川 廡輪
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第一章〜鑑識到着

間が泣いてしまいましたが、せていただきました。よろしくおやめになっていただけましたら幸いです。

増援の刑事課一係の4人と、鑑識課の2人は現場を見るなり、

「うわ、すげえな」「だいぶ酷くやられたな」

と口々に声をあげた。それらは初めて現場を見た時の俺の感想とほぼ一致していた。それ程凄惨(せいさん)な現場なのだ。

俺が言った。

「ホトケさん、全員、息はないのは確認済みだ。助かる見込みは見ての通り、ない」

こいつぁ・・・。

白い手袋をした鑑識の沙羅(さら)巡査が口を開いた。現場が重なることが多いため、俺とは顔見知りなのだ。

「すべてのガイシャに抵抗した跡、防御創が一見してみられます。これは、被害者たちはかなり激しく抵抗しようとしたようですね。」

一同の者が小さく(うなず)いた。

現場検証は!早急にしなければならなかった。そうこうしてる間にも 容疑者は、逃走しているのである。

「死因は?」

いつものように俺は訊いた。

鑑識のもうひとりがすかさず答えた。

「まちまちですね。ガイシャによって別々の()り方をしているようですね。心臓を鋭利な刃物でブスリ、から、紐状の何らかのの物によら絞殺まで。それはこれから調べてはっきりさせますが。現段階では断定は出来ません」

ふむ──。

俺は溜め息をついた。

「ところで」

ひとつ疑問に思うことがあった。

「第一発見者は?」

それだけで俺の言いたいことは伝わったようだった。

防御創第一発見者はこのビルを管理する不動産管理会社の社員の方です」

連れてこいと言うまでもなくその管理人らしき初老の禿げ頭がやってきた。す

既にもう分かっているのだろう 一応俺が 報告した。

「発見時の経緯をお教えいただきたいのです。どうして中に入ろうと思った?いくら管理人とは言えプライバシーを全く無視して合鍵を使うことはないのでは?」

警部補の階級章をつけた 大柄な私服警官が割って入った。どうやらこいつが、この件の責任者 のようだった。

質問は的を射ていた。俺の言いたかったことと同じだ。

管理人の禿げ頭は、スーツはよく似合っているが、きょどった 目が自信なさげに見える。当たり前だろう。一般人がこのような現場を目にすれば正常な心ではいられまい。それでも男は震える手で警部補に名刺を渡していた。

三枝さえぐささんねえ。あなたはどうしてこの現場に入ったのですか?こちらの物件だって当然 借り主がいるわけで、管理会社の社員と言ったって勝手に鍵を開けて入るわけにはいかんでしょう?」

「はあ。それはそうなんですがねえ」

もう少し はなしにくそうなった。

なっていただけまして、誠にありがとうございました。に引き続き、乞うご期待!

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