表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

SF短編集:カップラーメンができるまで

人工翼

作者: 青太

 

 人工翼で飛べる時代がきた。


 操作の難しさは自転車くらいで、試験場で簡単なテストに合格すれば、六歳から人工翼の免許が取れる。


 でも僕は操縦が下手で、まともに浮くことすらできなくて、十八歳になっても免許が取れなかった。


 天気が悪い日は空を飛べないだろうと思うかもしれないが、数十年間雨も雪も霙も降っていないから、特には問題にならなかった。


 作物や植物は人工雨で育てているから、つまり僕以外の人にはなにも不利益はなかった。


 人工翼が主流になってから、歩道の幅は狭くなった。僕は、人がすれ違うことも困難な細い道を慎重に歩く。


 みんなが飛べて僕だけが飛べない翼なら、いっそのことそんなものはない方がよかった。

 

でも、みんなが普通に飛んでいる時代に、今更なにを言っても仕方がなかった。


 僕は、頭上を飛びながら「おはよー」と朝の挨拶を交わす同級生の姿を見上げながら、小さい頃に観た『のび太翼の勇者たち』というドラえもんの映画を思い出していた。


 飛べない鳥人の少年、グースケのことを考えていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ