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パーティー結成

お久しぶりです。続けるってやはり難しいですね…昔ほどモチベーションもなくついついゲームとかスポーツとかに浮気してしまいます。最近また読書に熱が入り、自分の脳内にあった物語を言語化する活力が湧いてきました。鋭意進めていこうと思います。

「確かに確認しました。報酬はおひとり様2万Gです。それと羊飼いの情報提供もありがとうございます。ところで羊飼いは討伐してらっしゃらないんですよね?よく逃げてきましたね」


「まあ出口が近かったからですね。報告も済みましたし大丈夫ですかね?」


「はい!今後もご活躍を期待しております!」


 報告も終わりギルドを出る。


「みんなお疲れ様」


「お疲れ!みんなこの後暇か?」


 ラウルがそう言うと全員が首肯する。


「お!よかった。これから飯行かね?」


「私は行きます!」


「俺も行こう」


「じゃあ俺も行くかな」


「よっしゃ決まりだな!店はー・・・クロおすすめある?」


 こいつの計画性のなさはほんとに・・・


「まああるぞ。俺の行きつけだから俺の好みになるけどな」


「助かるわーそんじゃ早速向かおうぜ!今日はパーティー結成記念日だ!」


「それ確定事項だったのか」


「え?ちげーの?」


 ミーシャとウェスタの方を見れば二人とも頷いて見せる。


「私はぜひともお願いしたいです!」


「俺もよろしく頼む」


「それならいいか。俺もソロに限界感じてきてたし固定パーティーが欲しかったんだ」


「よーしそれなら早く結成祝いに行こうぜ!腹減った!」


「こいつは全く・・・」


 そうして店に行くため俺たちが歩き始めた瞬間、声を掛けられる。


「おぉ!ウェスタにミーシャちゃん!元気してるー?」


 声のほうを見ると4人の冒険者らしき姿が見られる。


(知り合いか・・・?にしては2人とも表情が暗いな)


「2人とも急にパーティーを抜けちゃうんだからびっくりしたよ。ところでその人たちは?新しいパーティーの人達かな?でもすぐ抜けちゃうんだろうねぇ・・・ミーシャちゃんは言うこと聞いてくれないしウェスタ君も彼氏面で全然ミーシャちゃんと関わらせてくれない。それで少し意地悪をしたらすぐ抜けちゃうんだもん。ねえそこの人達?ミーシャちゃん目当てなら早く解散したほうがいいよ?」


(なるほど・・・なんとなく理解した)


 この話しかけてきた男は恐らくパーティーリーダーで、見た目の良いミーシャ目当てでパーティーを組んだけどウェスタがいて手を出せなかった。だから嫌がらせをした結果2人が抜けたと・・・


「あー?悪いけど俺らはミーシャ目当てじゃないんだ。普通に雰囲気が良いパーティーで活動したいだけだ」


 ケロっと言ってその場を後にする。追ってくる気配もなかったので、このまま飲食店に向かう。


「クロさんにラウルさん、巻き込んでしまってすみません・・・」


「いいよ全然。まあ話くらいは聞かせてほしいかな」


「それなら俺が話そう」


 するとウェスタが口を開く。案の定ミーシャ狙いのパーティーに入ってしまったらしく、ウェスタが守っていたがダンジョン内に置き去りにされたり、自分たちの報酬を渡されなかったりして抜けたらしい。抵抗しようにもリーダー、名をゴルダという冒険者はCランクらしく、動けなかったそうだ。


「なるほどな。まあじゃあこれから気にしなくていいな。ウェスタも気張らなくて大丈夫だ。俺はもちろんラウルもこう見えてまともだからな。それに絡まれても追い返してやる。弱そうだしな」


「そうか・・・よろしく頼むよ」


「弱そうって・・・でもクロさんと一緒にいたら安心です。よろしくお願いします!」


「おいクロ!腹減ったぞ!そんな話は後にして早く行こう!」


「そんなってお前なあ・・・やっぱまともじゃなかったか・・・ここだ」


「このお店ですか・・・なんか隠れ家みたいな感じですね」


「早く入ろう今すぐ入ろう」


「わーったよ」


 店に入ると店主の顔が見える。彼はディアと言って料理はそこらのレストランと遜色ない質、にも関わらず高価な素材を使わないから量も多い。俺に料理を教えてくれたのも彼だ。


「お!クロ坊!今日も来たか・・・ってそちらは?」


「あぁ、俺のパーティーメンバーだ」


「ラウルでーす!」


「ミーシャです!」


「ウェスタだ」


「クロ坊が人を連れてくるなんて・・・泣きそう」


「大袈裟だし失礼だな?まあいいやディアのおっちゃん。実は今日がパーティーの結成日なんだ。とりあえず宴会向けのメニュー頼めるか?」


「おう。そっちの大人数席空いてるから使えよ」


 案内された席に行き座ると、ディアのおっちゃんが厨房に入る。そこまで広くもないため普通に会話できる距離だ。


「にしても相変わらず客足悪いな、経営成り立ってんのか?」


「クロド直球だな・・・でも確かに静かだな?ちょうど飯時だろ?」


「クロ坊は余計なこと気にしすぎだ。食材は自分で採ってるから問題ないぞ。魔道具も使わないで魔法で火を起こしてるから金もかかってない。ついでに食材調達のついでに雑にクエストもこなしてるから金も困らん」


「クロさんみたいにさりげなく凄いことしてますね・・・」


「まあ俺も一応は冒険者だからな」


「ディアのおっちゃんは今年で48になるのに現役だからな。しかもBランクだ。まあ食材調達のために冒険者登録したらしいけど。冒険者しか入れない区域とか入れるし」


「それでBか・・・すげえな」


「まあ俺のことはいいんだ、今日はクロ坊たちのパーティー結成記念とクロ坊が仲間を連れてきた記念だ。たくさん食ってくれ!ついでに初クエストの話も聞かせてくれよな!」


「なんか一言余計な記念があった気がするけど・・・おいラウル、リーダーだからなんか乾杯の挨拶をしてくれ」


 そしてラウルの挨拶を待つのだが一向に口を開かない。


「ラウル?どうした?」


「今までは人集めのために俺が顔を立ててたけど固定パーティーならその必要はない。それならクロがリーダーを務めるのがいいと思うんだがどうだ?」


「賛成です!」


「俺も構わん」


 そして3人がこちらを見てくる。ついでにディアのおっちゃんも真剣な目でこちらを見ている。


(ラウルも珍しく真剣に意見しているな・・・それにみんなも賛同してくれてる。だったら・・・)


「わかった。こんな奴だけど頑張ってみるよ」


「よしこれで責任がなくなる!」


「ラウル・・・少し見直した俺が馬鹿だったよ」


「見直してくれてたのか?それはありがたいな」


「もうその感情はなくなったけどな」


「え~?まあいいよ。ほら挨拶してくれ腹減った」


「ふふっ、ラウルさんはそれしか言えないんですか?・・・あはは!」


 ミーシャが笑い出すとウェスタも笑顔を浮かべている。これがウェスタのほんとの笑顔なのかもしれない。全員が笑顔になっている。その光景は初めて見るもので、心が温まる。これからもみんなで活動していく。そんな未来を想像すると楽しみで仕方ない。だから深呼吸をし、少し間をおいて、言葉を紡ぐ。


「パーティー結成記念、そしてこれからの俺たちの幸福を願って!乾杯!」


「「「かんぱーい!」」」



 食事会が宴会になってしまった・・・でもこの空間の空気が心地よい。ダンジョンでの出来事、ディアのおっちゃんの料理が旨いって話、俺とおっちゃんの話。たくさん話をして解散するのだった。




 俺たちのパーティーの物語が今日、始まった。

ご高覧いただきありがとうございました。改めて頑張ろうと思いますので、応援のほどよろしくお願いいたします。誤字の指摘やもっとこうしたほうが!みたいな改善点の提案などお待ちしています!

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