表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/44

兄は人狼③


「変なゲームをさせて悪かったな。人を殺すつもりはなかった。これから警察に行くよ」


「おい!ちょっと待てよ!とりあえず理由を聞かせてくれないか?」


「いってらっしゃい、とは簡単に言えないぜ」


「それもそうだな」


「俺たちは楽しく飲み会をしたかった。お盆の時期になるこうして集まってるだろ。なんで今日になってこうなった?」


「実はその集まりに嫌気がさしていた。化け物ちゃんの自慢話にうんざりしてたよ」


「それはみんな同じだ。でも、あいつがこの会の言い出しっぺだし、その分みんなに連絡して会場もおさえてる。金だって少し多めにあいつが払ってるんだ。まあ、バカで嫌な奴だけど我慢はできるさ」


「できない」


「だったらお前が参加しなければいいだろ!」


「それは違う。俺は一年ぶりにみんなと会えるのが楽しみだった。話がしたかった」


「だったら化け物ちゃん抜きで集まりするとか」


「それも違う」


「ならどうすりゃいいんだよ」


「ただ昔話に花咲かせて楽しい時間を過ごせたらそれでいい」


「みんなそう思ってるよ」


「あいつはそう思ったかな」


「化け物ちゃんだってそう思ってたさ」


「そうは思わない」


「あいつにも家族が居たんだぞ!」


睨みつけるアラックス。


「それが面倒の元だ」


「どういうことだよ!」


「家族がそんなに大事か」


「当たり前だろ!」


「幸せな奴らだな」 


「お前何が言いたいんだよ!」


「俺なら友情をとる」


「お前は独身だからな!自分の家族ができたら変わるんだよ!」


「友人よりも家族をとると」


「当たり前だ!」


「だからこういう結果になったんだよ」


「結果って・・・よし、お前の言い分はわかった!嫉妬だろ?俺たちが家族持ちで明るい家庭築いてるから嫉妬してんだろ?だからってな、人を殺していいことにはならない!」


「化け物ちゃんの家族にどう説明するつもりだ!奥さんとまだ小さい子供二人。お前の気持ちだけで世の中回ってねぇんだよ!」


「そんなことはわかってる。たがら警察にいくよ」


「そういう問題じゃないんだよ!お前自身がのそのサイコパスな考え方を変えないといけないんだ!悩みがあるなら言ってくれ!女なら紹介してやる。お前も子供を作れば変わる」


「子供」


「子供の為なら命だってかけられる。自分の子供は可愛いぞ」

 

「友達の為には命かけられないのか」


「急に飛躍しすぎ。誰が友達のために命かけれるんだよ」


「メロスはやったぞ」


「それは小説の話だろ」


「現実でもそれを試したかった」


「それは違うんじゃないか。お前は最初、殺し合いをしてくれって言ってたよな。友達の為に命をかけれるかの議論とはちょっとズレてる」


「上っ面の関係になんの意味があるのかってことが問題」


「その時、楽しけりゃいいんだよ。友達とはそういうもんだ」


「そういうもの」


「あんまり深く考えるな。会うたびにこいつの為にとか、いざという時は俺が助けてやるって気持ちは大事だけど、こちとら家族も養ってるわけだし」


「家族は命がけで守るのに友人は守らない」


「めんどくさい奴だな。価値観がそもそも違うからな。家族は一生ものだけど、友達は暇つぶしくらいのものだ」


「やはりな」


「なんだよ」


「なら友人関係は必要ないな」


「極端な奴だな」


「戦争の根源みたいだな・・・」


「やるかやられるか、生きるか死ぬかって話か?化け物ちゃんとスヌーピーにも家族がいたんだぞ」


「君たちは彼らが亡くなっても喜んでいたよな」


「それは・・・」


「人の死を憐れんでいながら自分たちが生き残って喜んでいた。友人関係はいらない。そうだろ」


「だからそれとこれとは話が・・・」


「おい!どこ行くんだよ」


「この関係は今日で終わりだ。どうせ殺人犯とは関わりたくないだろ。警察に行くよ。店長と一緒に」


「店長って・・・おい!店ぐるみでやってたのか、これ」


「人間というものがよくわかったよ。一応礼をいう、もう二度と会う事はないだろう。それでは」


店を出るアラックスと店長。


「お、おい!ちょっと待てよ!あいつ店長と行っちゃったけど・・・この散らかった現場・・・これ俺達も共犯になるんじゃね?」


「そうだよ!処刑したのはアラックスだけど仕向けたのは俺たちなんだ・・・」


「俺らも逃げるか」


「一億円は?」


「捕まったら意味ないよ」


「逃げよう」


「ちなみにお前カードなんだった?」


「本当に市民だって。ほらみろよ。お前は?」


「騎士だよ。ほら」


一息つくただのつまらない男とハイド。


「なんか51が一番可哀想じゃね」


「勇気を振り絞ってきて殺されるとはな・・・」


「俺はあんな死に方嫌だ」


「確かに・・・そういえばスヌーピーはどこ言ったんだろうな」


「確かに・・・」





・金ちゃん(死亡)

・ただのつまらない男(生存)

・スヌーピー(行方不明)

・ハイド(生存)

・51(死亡)

・化け物ちゃん(死亡)











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ