終わらない連鎖の話
「店長。手が震えてますよ」
「すみません・・・」
「この至近距離で外すのはわざとですか?」
「そ、そんなつもりは・・・」
「いいでしょう、変わります」
銃声。
「穂香!アラックスなんで穂香を!」
「自分の胸に聞いてみたらどうです。人差し指が曲がってましたよ」
沈黙。
「投票の結果、アラックスくん一票、穂香二票」
「狂人の穂香が追放されたようです。人狼と市民が一対一。それでも人狼の勝利は変わらないですね」
「人狼チームの勝利です」
「さすが私が作ったモンスターです」
「お前!いつの間に俺の指を・・・」
「指を折っておいてよかった」
「・・・」
「人生は一瞬一瞬が大事ですよ。幸も不幸も瞬間瞬間で決まります。さて、私は監禁室にいますね。それでは」
「アラックス!」
「オカッパ。小学生時代のあなたが今のあなたを見たらどう思うでしょうか?」
「・・・」
「誇らしく思っているでしょうか。答えはノーだ。夢を捨て何をやっても中途半端。親を捨て、借金を背負い、挙旬の果てには愛してくれた彼女を殺した。なんとまあ情けない男になったのでしょう。もう君が生きる道は一つしかないんですよ」
「そんな・・・」
「死んだ人間はもう生き返らない。いつまでもそんなものにすがりついても仕方ない。正しい夢を見よう。それが本物の生き方です」
「正しい夢?」
「愛情も友情も選ぶのはいつも自分自身」
「おい!アラックス!卑怯だぞ!」
「卑怯?」
「よ、よくも俺の指を・・・」
沈黙。
「指が折れているのに気づかない人がいるでしょうか」
「・・・」
「あ、すでに人ではありませんでしたね。人狼さん」
そう、兄は愛情よりも友情をとったんです。
・オカッパ○人狼
・アラックス×市民
・穂香×狂人




