真夜中の太陽
ドンドコドンッ!
「あのぉー、いいですか?」
クルーウとリベラを話しを遮るように。甲高い、少女ような声が、隣の方から聞こえてきた。
クルーウとリベラは、そちらの方を見た。
そこには、全身に黒い衣装を纏いまるで肌を一切見せないようにきていて、身長はリベラとクルーウよりちょい頭分、小さくて白い仮面を付けている子が立っていた。
(どうする、こいつ殺すかッ!)
いや、まってぇ、すぐに殺すのは、よくないだろぉ……と思い。クルーウは、リベラの方を見た。
リベラは、何事もないように、すぅ……とした、表情をしていた。こいつ、慣れてやがるとクルーウは、密かに思った。
「なぁーんだい、きみぃ?」
リベラは、何事もないようにいつもどうりの声色で、目の前にいるよくわからない、白い仮面の少女に返した。
「そこのきみ達は、旅の仲間なんですか?」
「そうだよ」
白い仮面の少女の問いに、リベラは、すぐに返した。
「私も、仲間に入れてくれませんか?」
白い仮面の少女は、急に、少し申し訳なさそうに、お願いしてきた。
「いいよ」
「はぁッ!」
リベラは、白い仮面の少女の、お願いにすぐに何ともなにも考えてなそうな、声で返し、クルーウは、声を荒げた。
ちょいちょいとクルーウは、リベラを店の外まで連れ出した。
「おまえ、ゴミカスかぁッ!」
クルーウは、店を出た瞬間、リベラに対して声を荒げた。
「どうした、頭湧いてんなぁ。クルーウ?」
「……ッだって、お前が罪なすりつけた、奴だろうぉ?」
「はぁ、面白そうじゃん、別によくね……後、わたしらなぁ……わたしのせいだけにぃ……しないでくれるかなぁ」
リベラは、自信満々な顔でクルーウの方を見ていた。
(こいつは、素でこんなこと言ってんのかぁ……それほど、本当に脳みそがないのかぁ……)
クルーウは、リベラの行動に対して、本当に困惑していた。
「わたしは、自由だ。クルーウ」
リベラは、ヘラヘラと笑いながら、言ってきた。
「あのぉ、話終わりましたかぁ?」
白い仮面の子がヒョコと店から顔を出した。
「あぁ〜、いいよ、きみこれかか仲間ねぇ〜」
リベラは、白い仮面の子に近づきながら、ヘラヘラと言ってきた。
(まぁ、いいかぁ……こいつ、気づいてなそうだし……それにいま、好奇心が勝った。やっぱ、好奇心が大きいから、人は、進化した。とういう俺理論に基づき、好奇心に従順に行こう)
「好奇心、サイコー」
「なに、変なこと言ってんだクルーウ?」
リベラは、クルーウの独り言に反応したが、すぐに白い仮面の方を見た。
とりあえず、店の中に入ろうとクルーウが言い、元の席のところに座った。
「ヘイ、自己紹介の時間デェーす、はい、まずきみィッ!」
リベラは、テンションの高いの声で、白い仮面の方を指さした。
「ブルート、ラストネームは、ない、よろしく」
「わたしは、リベラ、こいつは、クルーウ・スーサイド」
そういって、リベラは、クルーウを指さし、自己紹介を行なった。
「どうして、仲間を探してるのぉ?」
ニヤニヤしながらリベラは、聞いた。
「いやぁ……実は最近冤罪にあったんですよ」
「えぇ〜、どんなことされたのぉ?」
リベラは、大袈裟に驚きながら、聞いてきた。
「実は、村役場に行ったら、急に囲まれて、採掘中に洞窟を壊された罪を被されたんですよぉ」
「えぇー、それは、最低で最悪だねぇ、その後どおしたあのぉ?」
「殺そうと、思ったんだけどぉ……今、他のとこで、面倒起こしてんでぇ、大金を渡したんです。しかも、村役場も使えなくなったし」
「へぇ、それで金が無くなって、仲間探してたのぉ?」
リベラは、ニヤニヤしながらクルーウの方を見た。
「はい、察しが良いですねぇ……察しが良いやつは、嫌いですが。私個人で、依頼書が使えなくなったので」
ブルートは、平坦な声で言った。
「じゃあぁ、すぐに仲間を抜けるの?」
クルーウは、疑問そうに聞いてきた。
「そうですね、金をある程度、稼いだら抜けると思います」
ブルートは、少しだけ申し訳そうに言った。
「あれですね、自由ですね。もう少しなんか、役に立つのか、聞いてくるものだと思っていましたよ」
「まぁ、わたし達も今日組んだばっかだしィ」
「あ、そうなんですね」
とリベラとブルート、クルーウは、その後、少しだけ談笑していた。
闇夜に輝く月が、空の真上にきていた。
「そろそろ、真夜中か宿に戻るよ」
クルーウは、そう言って、席を立った。
「えぇー、もうぅ?」
リベラは、頬をあからめさせていた。完全に酔っていた。
「仕方ないねぇ、いくかぁ」
とリベラは、席を立ち、ブルートも続けて立った。
「私もついていきます。金ないんで」
「まぁ、良いよ今日は、私の奢りだよぉ」
そう言って、リベラが酒場の代金を払った。
クルーウとブルートは、先の店を出て、リベラは、出てくるのを待った。
「お、出てきた」
クルーウ達は、闇夜の町を歩き始めた。
クルーウ達は、クルーウの寝ている宿に向かっている途中にリベラは、急に止まった。
「先に行って良いよう」
リベラは、微笑みながら、そう言って、後ろの方を見た。
「何だよぉ、リベラ、置いてって良いのう?」
クルーウは、そう言って、少しだけ後ろを振り向きリベラの方を見た。
「ああ、いいぜ」
リベラは、こちらの方をみなず、楽しそうな声で返した。
「じゃあぁ、行こうぜ、ブルート」
「え……良いの?」
「あいつは、ゴミカスだ、気にしなくて良いよ、宿の場所もさっき教えたし」
クルーウは、ブルートの問いに対し、やれやれとした感じで返し、宿の方に向かって行った。
えぇ……と言いながら、少し振り向き、すぐにクルーウの方に小走りで向かって行った。
「おい、出て来い」
リベラは、笑みを顔を限界まで釣ったような顔で闇夜の静寂に包まれた狭い路地の方に向かって言った。
「ホゲェ……ホゲ……」
そこには、口から頬まで裂けておりそこを糸で縫っていて、目は閉じなくするように瞼を糸で縫っており、頬に五芒星のマークが縫られていた。
半裸でボロボロの痩せこけた身体が出ており、ボロボロの長いズボンを履いていた。
「きみィ……酒場の時から付いてきたなぁ……」
右手の人差し指を相手に向けた、瞬間、右手が、綺麗に取れた。
そこには、よく見ると小さな薄い糸が存在していた。
「へぇ……」
リベラは、笑みを顔の限界まで釣ったような顔をしていた。
右腕の先端から、静かに美しい緋色の液体が流れていた。
「ブルート?」
クルーウの後ろを歩いていた。ブルートの足音が止まった。
少し後ろを振り向こうとした、瞬間、背中に何かが当たるのを感じた。
胴体の方を見たらそこには、一寸の太い線が見えた。
それは、クルーウの胴体ぐらいある、大剣がクルーウの胴体を突き刺さっていた。
「死ぬのは、怖いか……クルーウ・スーサイド」
ブルートは、平坦な声で言った。
開示可能情報
村役場
国が運営している。普段の仕事は、戸籍や新規住民の登録、村の治安維持、清掃などをしている。
役場の人間は、村の住民と国に雇われた人が働いている。国で雇われた人の方が少ないらしい。
村やその周辺に起きている問題を依頼できる。
依頼書を作っている。
完全結果主義であり誰もが自由に受けることができる(罪人でも)。
依頼書制作には、ものによるが平均三万リョクかかるらしい。
旅人からガチで重宝されている。
大剣は、ベルセルクのドラゴンころしをイメージして下さい
Twitter(X)が前からありました。そんな投稿しないけど。
https://twitter.com/sanban2143751
投稿をこれから、土日のどっちかで投稿したいと考えています。