自由と奴隷
日曜投稿
「ヘイ!そこの右足義足少年!」
腰ぐらいまである白髪の女性が明るい声で話しかけてきた。
「なに、誰だよ……君ィ……」
黒いマフラーを首に巻き、黒くて長いラップスカートを腰に巻いたd。白髪の女性に向けて言った。
「いやぁ、なんかわからないけど」
(なんや、こいつ気持ちわるぅ)
声には出さずに引いていた。
「私の名前はリベラ!よろしくぅッ!」
「なんや、こいつ気持ちわるぅッ!」
「ヘイ、きみぃ……なかなか感じわりぃね……いいね……そういうの好きだよぉ……私ぃ……」
眠りそうな言葉でリベラはダラダラと話した。
(なんだッ!この白髪!アンと同じ見た感じ同じなのに、全然違うなぁ……というゆうか白髪ってアン意外にいるのかあぁ……まぁ、ピンク髪のシーヌもいたし。別に珍しくないのかなぁ)
クルーウは怪訝な目で見ていた。
「きみ。旅、初心者なんだろぉ……チーム組んでいいぜぇ……なんも知らないだろぉ……わたし、今一人なんだよねぇ……」
クルーウは頭を抱え悩んでいた。
気づくと、目の前からリベラがいなくなっていた。
「ヘイ、とりあえず、これから、いこうぜ……」
といい、リベラは「洞窟ゴブリンを始末して 三万リョク」と書かれた紙を持ってきた。
受付のおねいさんに紙も渡し依頼の洞窟に向かった。
秋になった。日盛りから時間がたち、少しだけ舗装された。落ち葉が散乱している黄金の道をリベラを前にし静かに歩いた。
「そういえば、君名前はぁ……?」
とリベラは呑気そうな声で尋ねてみた。
(名前。言ってなかったなぁ……どうしよう……ホープから、テンスという名前は、使うなって言われてるからなぁ……名前はそのままとして、苗字どうしようかな……適当でよいかぁ……)
「クルーウ・スーサイド」
(初めての仲間だから……たぶん……適当に行こう……)
クルーウも、呑気そうな声で返した。
「ふぅーん」
リベラは、少し不思議そうに振り向き、黄金の道をどんどん進んで行った。涼しい風がクルーウをなぞった。
「洞窟ゴブリンを始末して 三万リョク」
ゴブリン 最低二匹以上殺してください。
依頼書作成理由。
数日前。洞窟内にゴブリンが侵入し、作業中の採掘員が数人、食い殺される事件が発生したため。
追記:あまり壊さないでやってくださいと依頼者から言われました。
洞窟は村から、一時間ぐらいのところにあった。
暗い洞窟に入り口はボロボロの木で舗装されていた。暗い洞窟から、異様な雰囲気が流れ、まるで周りを近づけさせないという雰囲気ができていた。
「これからぁッ!依頼のこなしかたを説明にするぜー」
デカい声でリベラは話し始めた。
「はぁーい」
クルーウもデカい声で返事をした。
「何かの殺害タイプの依頼は、殺した証拠のために、殺した奴の一部分を持ってくるのが鉄則。大半は、頭、最低限としては。四肢のどれかを取ってくださぁーい。それと、洞窟内を壊さないでね、罰金が発生します。気をつけてねぇ〜」
「はぁーい」
クルーウとリベラは、意気揚々と洞窟の中に入ろうとした。
リベラは、ラップスカートの中から直径二十五センチの棒の先端にニセンチぐらいの円筒があり。棒の途中に小さな穴があり。その円筒には、穴が真ん中に一つそしてそれを取り囲むように、五つの穴がある物を出した。
「これは、胴火と呼ばれているもので火種を保存する物だよ」
リベラは取り出したものの説明を意気揚々に説明し始めた。
「わたしの主のに使う武器は、ナイフと爆弾」
「爆弾、絶対使うなよぉ」
「まず、この胴火に縄を入れまぁーす。そして筒側を燃やしまぁーす」
リベラは、縄を棒の先端にあるキャップを外し、縄を入れた。火打ち石を取り出し合わせて、筒のほうを燃やし始めた。
「よぉーし、いくよー、クルーウ!」
「爆弾、絶対使うなよぉッ!」
クルーウは、火のついた松明を持ち、腰にある、斧を構え前に進み始めた。
洞窟は、クルーウとリベラが余裕を持って行動できるほど広く。壁には、松明の後が奥の方に続いていた。
リベラは、なにも持たず、前を歩き始めた。
(こいつ、暗闇でも、目が見えるのなかぁ?さらに背中を見せて歩いてやがる、舐められているのかぁ〜それとも自分は、殺されないという確固たる自信でもあるのかぁ〜こいつ。後ろから狙ってみようかな、うーん好奇心がウズウズしてきたなぁ〜)
「おい、いたぞぉー」
クルーウは、リベラの声に反応した。
緑色の小さな存在が、こちらの方を静かにみていた。
ゴブリンが八匹ぐらい存在していた。
(めっちゃいるやん、これは、お値段以上の報酬貰えるかなぁ……)
「ハイッ、ドぉ――――――ン」
リベラは火のつけた爆弾もおもっきり、投げた。
目の前に、いるゴブリンが全て吹き飛び、血肉が、四方八方に飛んでいった。洞窟が、崩れはじめた。
「なにッ!やったてんだァ――テメェ――――ッ!」
クルーウは、リベラに向かって思いきっり、デカい声で言った。
「アハハ、にげぇろーお」
リベラは、海辺を走る少女ように笑いながら、暗闇の外へと走っていた。クルーウは、走っていた。
洞窟は、爆破したところからどんどん崩れっていった。
しまいには、入り口さえも崩れてしまった。
リベラとクルーウはギリギリに外に出ることが出来た。洞窟には絶対に入れないように崩れていた。
リベラはニヤニヤしながら、クルーウを見ていた。
「お前ぇッ!バカなのかぁッ!自分でさっき、殺した奴の一部分がいるって言ってじゃねえかぁッ!」
「うるさいねぇー、もう少し音量下げて、しゃべれよー」
リベラはニヤニヤと笑いながら、遊び終わった子供ように声で言った。
「わたし、生き物を殺す理由は食用か快楽目的でしか殺さないだよねぇ〜」
「どうするよぉ〜罰金かかるって自分で言ってたよねぇ、関係ねぇーからね、俺えー」
(逃げようかなぁ〜、こいつおいて)
「まぁーまかせなさい」
リベラは、ニヤニヤしながら話していた。
クルーウとリベラは、村の方に走って向かっていった。
村についたのは、日は、落ち始め、夕方ぐらいについた。
リベラは、受付のおねいさんに話しかけていた。
「ハイ。崩れていたんですよぉ……ついた頃には、完全にぃー」
リベラは、虚偽の情報を伝えていた。
(絶対、バレるだろ、これぇー)
「本当ですか、それはぁ」
おねいさんは、疑っているような目つきでリベラを見ていた。
「ハイ、向かってる途中に、変な奴にあったんですよぉ〜そいつ犯人ですよぉ〜」
「……どんな、見た目ですか?」
「えぇとなんか、全身が黒くてぇ、身長は、わたしより小さくてぇ、なんかぁ白い仮面を付けていました」
「なるほど、わかりました。こちらで探します」
そう言って、奥の方の扉に、向かって言った。
(えぇー、なんやこいつ、バカなのかッ)
クルーウは、豆鉄砲を顔面に食らったような顔をしていた。
「いこ、クルーウ」
リベラは、清々しい顔で外に歩んで行った。
外は、完全に暗闇になっており、顔面に鋭い痛みが走るように、冷たい風が吹いていた。
クルーウとリベラは酒場の中の隅の方に座っていた。机にはラム肉を焼いた物のとなりに大盛りの太切りのフライドポテトが添えてあるものを食っていた。真ん中には、硬くて黒いパンが置いてあった。
クルーウは茶をリベラはエールを飲んでいた。
「ふふーん、答え合わせの時間だよぉー」
赤い顔でリベラは自信満々に話しかけてきた。
「聞かせてぇ〜」
クルーウは興味深々に、リベラを見ていた。
「実は、きみ会う前に、黒くて、わたしより身長が小さい。白い仮面を付けたいた奴が同じ依頼を受け終わっていたんだよぉ……、そいつが常に周囲を気にしていて、怪しいから、そいつのせいにしたんですッ!」
「よく、そんなんデェー、騙せたねぇー、あの受付きっとバカだぜぇー。アハハ」
クルーウとリベラは大笑いしていた。
「そういやぁー、きみぃ、なんでぇ、旅始めたのぉ〜」
机の料理が食い終わって後、リベラがクルーウに好奇心が満々の顔で聞いてきた。
「人探しだよぉ〜、アンって知ってる」
深く考えずリベラに向かって聞いた。
「もしかしてぇー、アンセルキッラのことぉ〜アハハ」
リベラは、得意げの顔をして、ジリジリ見ていた。
「わたしの兄だよぉ〜、キラは、やはりクルーウ・テンスだなぁ。きみはぁ……。」
クルーウは、殴られた後なにがおこったわからないような顔でびっくりしていた。
(アンに妹なんていたのか……いや、知らん。でも今でも俺のこと覚えてくれての、嬉しいぃーな。やったね)
「え、まじで、アンは、今でも元気なのぉ。実は、死んでるんだ。っていう、びっくり展開は、なしだぜぇー」
クルーウは、嬉しそうな声で、リベラに質問した。
「うーん、まぁ一回死んだけど。元気だぜぇ」
「はぁ、なに言ってんの、リベラぁ?」
クルーウは、リベラのおかしな、言葉にすぐに疑問を返した。
「あのぉー、いいですか?」
話しを遮るように。少女のような声が、隣の方から聞こえてきた。
クルーウとリベラは、そちらの方を見た。
そこには、全身に黒い衣装を纏いまるで肌を一切見せないようにきていて、身長はリベラとクルーウよりちょい頭分、小さくて白い仮面を付けている子が立っていた。
開示可能情報
クルーウ・テンス 175cm
リベラ 176cm
白い仮面 165cm
ゴブリン
洞窟や森など、人気のないところに、五から十匹程度の群れで生息している、緑色の筋肉質の小型の魔物。
平均的な大きさは、110cmぐらいである。
人間の五歳程度の知能があるらしい。
肉食であり、何でも食う。
ある程度鍛えた人なら、簡単に狩ることができる。
味は、とてつもなく固く、不味い。(クルーウ談)
しかし、どこにでも、生息しているため、旅人の食糧として優秀である。
最近、メイドインアビスを買いました。
個人的に、好きなのは、プルシュカとヴエコです。