第4話 白いエネルギーボール
三ヶ月の間に、ブランドは彼の家族についてたくさんのことを私に話してくれた。絶え間なく飲んで笑っている父親、パン作りと魔法の呪文の練習と同じように情熱的な母親、賢くて魔法の超才能のある妹……
彼の家族の鮮明な画像が私は頭の中にあった。
「……」でも、あちこちで家具が壊れていて、床に血が流れている空っぽの家が見えるとは思ってはいなかった。
「サラム王国の兵士だった!」とある隣人の男がブランドに言った。「彼らはあなたの家族全員を連れて行った!」
三ヶ月の間に、ブランドはこの戦争について私に説明した。基本的に、二つの大きな国が戦争状態にあり、小さな国がその間に立ち往生していた。小さな国というのはブランドの国だった。サラム王国は二つの大きな国の一つだった。
「彼らはどこに行った?」とブランドは叫んだ。
「東バレー!」
「アリスナツスー!」とブランドは呪文を叫んだ。突然、白い翼が彼の体から伸びていた。彼は空に舞い上がった。
私はローズに飛び乗って彼を追いかけた。
それは罠だった。
私が東バレーに着くまでに、ブランドは地面に横たわっていて、ひどく怪我をしていた。
百人以上、おそらく二百人以上の兵士と魔法使いが彼を取り囲んでいた。
「ブランド!」と私は叫び、ブランドに向かって馬に乗った。
「逃げろ、梨奈!」とブランドは叫んだ。
最初は、自分が何をしているのか分からなかった。
まだ馬に乗ったまま、なにかエネルギーに満ちた私の右手を差し出していた。
そして、それが星屑としての私の魔法の力であることに気づいた。
私は本能に従って、ブランドを蹴っているあるの兵士に白いエネルギーボールを投げていた。やつは悲鳴を上げて倒れた。
敵が私を攻撃し始めた。すぐに、ローズは怪我をして倒れた。
でも、私は地面に倒れなかった。
私は空中に飛び込んでいた。
そして、まだ空中で、私は星屑の形に変身した。




