オタチート会長、先祖に手を焼くの巻。
21.先祖おもてなし会長はいかが?
「なんでなんですかー?ハカセー。」
「ヴェッフェッフォツガビュガビュ」
「何言ってんのか分かんねえよ!!!」
バシッ!!助手の綺麗な回し蹴りぃ!!
「フォォォォォォォォォオオオウォッオッ!」
「うるせえ!!このくそドチビ!!」
バシッ!!助手の鋭いカウンター!!
そして投げ捨てられる靴下ぁ!!
…みなさん?決してあなたたちは読む小説を誤ってるわけでもとりモヤシが書く小説を間違えてるわけでもありません。山の中なのに何故か校名に波がつく学校の生徒会長の大駒 雄です。今日は久々の休みというわけで
「デパート行こーーー!!!」とか「友達とスポーツ!!」という事を考えておりましたがいざ起きてみると既に昼、そして時間を無駄にしたという喪失感で30分ボーっとし、なんか昼から外出るのがメンドくさくなってしかも何より…
「雄!僕の子孫の家は画期的ですね。マジナウい~」
そう、僕の先祖がいます…
~1時間前~
「う…あっ!!30分も無駄にしてしまった!!どうしよう…さすがにこの時間から外出るのめんどくさいしな…仕方ない。もう少し寝るか…」
「そんなことではまた時間を無駄にしますよ。僕の子孫として情けない…」
「そんなこと言ったってよ…ご先祖様…!?」
俺は床を見る。
「誰もいない…幻聴か…寝よ。」
俺はベッドに横になる。そして寝る方向を変えると目の前に俺と瓜二つの顔が…
「ウワアアアアアアアアアア!!!!!!!いつの間に!!」
「雄が寝てから。」
「クッソ!!なんで初めて一緒に寝た他人が男なんだよっ!!」
「こら。そんなに騒いではいけませんよ。雄。」
「どこかの副会長みたいな喋り方するなっ!俺と読者がわけわかんなくなる!!」
「それより何ですかこの女子の破廉恥な絵は。」
「ヴォアアアアアアアアア!?」
俺の先祖が持っていたのは「きゅーとくつした☆」に出てくるキューティ・ソックの水着タペストリーだった。…あ、読者の皆様。今検索しようとしてるのならおやめなさい。あなたたちの世界には無い作品だから。(たぶん)
「まったく。こんな破廉恥なのは…斬り捨てますっ!!」
「うおああああ!?というかそもそも何で俺の部屋に入れてんだよ!!」
よし、時間稼ぎできた。
「何でって子孫の嫁に説明したら快諾してくれた。」
…大丈夫か大駒家。
「さて、では斬り捨てますっ!!」
そう言うと刃は近くのペンを刀に変えた。
「ま、待てっ!!考えてみろ…その作品、見てみたくないか?」
「いいでしょう。見てみます。」
しかしまずい…この作品は好き嫌いが分かれまくるのをすっかり忘れていた。どんくらい分かれるかというと山か里かくらいだ。
~そして今~
「おんなのこくつしたわーいわーいくつしたけんきゅうがんがんばろばろー」
…一言言うならさすが俺の先祖、どハマりしてた。ちなみにだがこれは「きゅーとくつした☆」のOPの「くつしたけんきゅう!」のサビの一部だ。わかる。俺も初見の頃2時間くらいああなってガチで親を心配させた。
あ、再度言うが聞いてみたいと思って検索しても無いよ(たぶん)
普通俺がどっちかといえばボケなのに…
22.驚き会長はいかが?
結局俺の貴重な休日はきゅくつに絞られた。おんなのこくつ(以下略
それはいいとして急に集会だ。そして何が何だか分かんないまま壇上に登らされた。
そして行事担当教師が声を大にして宣言する。
「緊急で1週間後に全校生サバゲー大会を実施するっ!」
「は?」たぶん全校生がそう感じた。
「安心しろ!銃と弾は支給する!!」
あ、そうなんだ、違う、そこじゃない。
「質問ある生徒は挙手!!」
すると一気に手が上がりまくった。そりゃそうだろう。
「そこのメガネ!なんだ!」
「フィールドどこですか!」
「校舎だ!ガラスブチ破っても構わん!!」
「ありがとうございます!」
違うだろ!確かにガラスブチ破りOKは魅力的だがっ!
「そこのポニテ!」
「食糧は!!」
「自己持ち込みだ!」
よーしピザもってってやるぅ
「もう無いか!よし、では終わる!」
よし、創作特有の謎の高適応能力堪能!じゃねえよ!
そして全校生徒かいさーん。
1時間目、数学。
「この銃の射程距離を求めよ!」
「射程距離25mです!」
「よし!正解だ!」
正解だじゃねえだろ…ノリ良すぎか…
あ…消しゴム無い…仕方ない、この配られた鉛筆を変換するか…
2時間目、国語
「そしてヨニケルは隕石の力で魔王を倒し…」
昨日までやってたの説明文だろうが…というか作者もちゃっかし宣伝すな…
3時間目、英語
「Yuu was died three yearsago.」
何俺3時間前に死んでるんだよ…
4時間目、理科
「この銃の衝撃を求めなさい。」
なあ、みんなどうしたんだよ(泣)
5時間目、体育
「そこの標的を狙え!!」
何?その内マッハ級の怪物でも来るの?
結局、放課後に俺は生徒会室へ向かった。
「ういー…ってウォッ!!」
そこにいたのは手榴弾を持った美久莉だった…
「おっ!ツッコミ会長!爆風で消え散れ!!」
すると美久莉は俺に手榴弾を投げてきた。
「うわっ!危ねえだろ!」
すると後ろからBB弾炸裂!!
「いてててててててて!!!!!!」
「倒れてもらいますよ。生徒会長。」
「彩月さぁん!いてててててててて!!!!!!」
「きゃっ!」
そういうと彩月は何も無いとこでコケた。そういうドジ属性お兄さん大好きだよ。
じゃなくて、
「何で狙ってきた!!」
「ちょっと書記さんと連携プレーしてみました。」
「だって個人だろ!」
「そうですが途中まで同盟を組めば…」
「なるほど…彩月っ恐ろしい子っ!じゃあ俺も入るよ。」
「いいですね。確かに生徒会長の能力があれば結構役に立ちそうです。」
「結局道具か…」
そして1週間後…悲劇は訪れる。
23.サバゲ会長はいかが?
「ではこれよりサバゲ大会を始める!!」
「「うおおおおおおおおおお!!!!」
俺以外の生徒が雄叫びをあげてエアガン片手に校舎を走り出した。
そして攻撃開始の合図と共に銃撃音が聞こえてくる。
ん?銃撃音?エアガンって銃撃音鳴るのか?それもこんなリアルな…
「大駒君。楽しみだね♪」
そう言ってきたのは同じクラスの富谷さんだ。一言で紹介するなら、コミュ力結晶ってところだろう。
「よーし!撃っちゃおー!大駒君!バー…」
そう言いかけたらいきなり床に倒れた。
「隙がありますよ。生徒会長。」
「お前が撃ったのか?彩月…」
「ええ、そうですが何か?」
「ちょっと待っててくれ。」
俺は富谷さんの様子を見てみたら富谷さんは息をしていなかった。
「なぁ、一回弾を貸して…
「ログアウトしてください。生徒会長。」
そう言いかけた瞬間、彩月は消え、目の前にいたのは刃だった。
「雄。大変ヤバした。」
「ご先祖様…影響されすぎだ…」
「そんなしたしたより大変な事が起きソック。」
読者のみなさん。ウチの先祖がすみません。今後は俺が訳します。
「雄。非常にまずいことになった。悪いがいっしょに来てもらうぞ。」
「おい、それより彩月はどうした。」
「一時的に時計になってもらってる。」
俺は刃の胸ぐらをつかみながら
「もし彩月のことを戻さなかったらどうなるか分かってるんだろうな。」
「ああ、もちろんだ。戻すのは約束する。ただ、戻すまでがかなり厄介だがな…」
「俺は彩月が戻るならこの体を犠牲にしてもいい。」
「分かった。俺に掴まれ。ちょいと謎解きタイムツアーが始まるぞ。」
「タイムツアー?」
「ああ、もうこの時間で何もなかったことにするのは無理だ。実際死人も出ている。」
「もう死人が出ているのかよ…つまりこれはサバゲーではなくバトルロワイヤルだったのか…」
「まあ、そういうことだ。一応最後に聞くが、【死にに行く覚悟】はできたか?」
「ああ。さっさと終わらしてきゅーとくつした☆見るぞ。先祖。」
「普通に刃様でいいよ?」
「どこが普通だよ!」
24.タイムツアー会長はいかが?
「よし、始めるぞ。」
そう言うと刃は目をつぶりつつ、集中しだした。
「Il mio stimato tempo e spazio God Cronos.
(わが尊敬する時空の神クロノスよ。)
Trasferisci i due ragazzi qui tre mesi fa.
(ここにいる二人の少年を3カ月前に転移させたまえ。)」
そう刃が唱えるといきなり周りの景色が変わり、校舎内だったはずがいつの間にか自分の部屋になっていた。
「よし、これから雄には面倒事に付き合ってもらうぞ。この時間帯はちょうど家に誰もいないからな。」
「面倒事?」
「ああ。今回の...そうだな...仮に【サバイワル】としよう。まずはサバイワルの首謀者を特定しなければならない。そのためにお前の部屋に来たというわけだ。」
「特定するにも手段はあるのかよ。言っとくが住所特定とかは出来ないぜ?」
「そうだな…雄。サバイワルが宣言された日に何か変わったこととかは無いか?」
「変わったことって言ったってな…たしかあの日はなんか朝に変な鉛筆が配られて…その後に消しゴム忘れてたからその鉛筆を変換して…」
「おい待て。その鉛筆について何か言ってなかったか?」
「何かったってな…そういえばこれ使えばテストの点数が100点になるとか言ってたぐらいだが別に俺には必要なかったからな…」
「ん?待て。…そういうことか。」
「何か分かったのか?」
「恐らくその鉛筆に何らかの精神系催眠が移植されていてそいつを使ったから闘気が異常にあがっていたということか…」
「でも俺も一応変換してだが使った事は使ったぜ?」
「恐らく変換した時に催眠が解除されたんだろう。実際、菌というのは熱すれば死滅するやつが多いだろ?それと同じさ。」
「ということは俺以外の生徒が鉛筆を使った時にみごとに操られたという解釈でいいのか?」
「おそらく。」
「としたら鉛筆の出所を突き止めれば…それにしても何で3か月前に戻ったんだ?何も1週間前に戻ればいいだろ。」
「まずは作戦を立てる必要があったからな。だがもういい。1週間前まで進むぞ。」
「うーい。」
そして再び刃は目をつぶりつつ集中しだした。
「Il mio stimato tempo e spazio God Cronos.
(我が尊敬する時空の神クロノスよ。)
Trasferisci i due ragazzi qui in tre mesi dopo due mesi.
(ここにいる二人の少年を2カ月3週間後に転移させたまえ。)」
するといつの間にか周りの風景はがらりと変わり見覚えのある校門の前に転移した。
「さて、集会は何時からだった?」
「大体8時くらいからだったかな...」
「いいか。一歩間違えれば大パニックだ。くれぐれも見つかるな。」
こうして俺たちの戦いは始まった。
番外編.時計になった彩月殿
かっちこっちっかっちっこっち(以下ループ)
※ちなみにですが作中では一部イタリア語を使用しています。
※一部翻訳が誤っている可能性がありますのでご了承ください