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6話 シルと森を駆けました!

僕は今、森を駆けています。


「あぁ~気持ちいい~!」


ウルフのシルの背中にまたがり森の中を走っていた。


「この爽快感がたまらないな!」


森の中を駆け回るこの爽快感はたまらなく気持ちいいのだ。


「わお!」


「そうか!シルも気持ちいいか!」


シルは今日初めて全力で森の中を走ったのだ。今まではダンジョンの中しか走ってなかったので森の中を全力で走れるのがすごく嬉しいのだろう。


ちなみにシルはすぐに大きくなった、どれくらいかと言うと僕を背中に乗せれるぐらい大きくなった。突然ってわけじゃないけど徐々にだけど目に見えてわかるくらいの成長スピードで大きくなった。


「わお!」


シルは何かを見つけたのか吠え出した。


「ん?あれは?」


シルが見つけたのは木の実だった。


「あれが食べたいのか?」


「わお!」


僕が木の実を指差して聞いてみると、シルは頷くのでシルは木の実を見つけたのでここに来たのだろう。


「わかったよ!」


僕は実を取ろうと手を伸ばすが身長が足らず実を取ることは出来なかった。


「わお~」


シルは僕の身長では実を取ることが出来ないことがわかったのかさっきまで揺れていた尻尾が下に垂れ下がっていた。


「ん~やっぱり届かないな」


僕は何度も手を伸ばしてみるがやっぱり届かなかった。


「そうだ!ちょっとこっちに来て!」


僕は実を取るためにどうしょうか考えてある事を閃いた。


「わお?」


シルは首を傾げながらも僕の言う通りにしてくれた。


「そう!そこ!よしここなら!」


僕が閃いたことは身長が足りないなら足せばいいと言うことだ。僕1人では届かないがシルと協力すれば届くはずだ。シルには木の近くに立ってもらってそこに僕が乗って実を取るという簡単なことだ。


「もう少し!もうちょっと!」


シルの背に立ち実に手を伸ばすともう少しで手に届きそうだった。


「よし!届いた!」


「わお!?」


「うわっ!」


木の実にようやく手が届いたのだ。その時にずっと取れなかった実が取れたことで気が抜けたのかバランスを崩して倒れてしまった。


「いててて」


「わお~」


「ありがとうなシル!」


僕が倒れて地面にぶつかりそうになった時にシルが庇ってくれたのだ。そのおかげで僕にはたいした怪我はなかった。シルにも大して怪我はなかった。


「それでこれが取れた木の実だよ!」


僕の手には木の実があった。倒れた時も手につかんでいて離さなかったので木の実も無事だった。


「それじゃ食べて」


僕が木の実をシルに渡そうと口に近づけるが


「わお~」


シルは口に入れようとせず頑なに口を閉じたのだ。


「どうしたんだ?食べないのか?」


シルが欲しがっていた木の実なのに食べようとしない。


「わお!」


「ん?僕にくれるのか?」


「わお!」


シルは食べようとせず僕の口に木の実を寄せてきたので、それで僕にくれるかと聞いてみたら、わお!っと肯定するように吠えた。


「そうか、ありがとうな、僕だけ食べるのはあれだしな、それじゃ半分こにするか」


「わお!」


僕達2人が協力してとった木の実なので半分こにしてる分けて食べるはことにした。


「うん!美味しいな!」


「わお!」


木の実は甘くて美味しかった。


「わお!」


「ん?どうしたんだ?」


突然シルが立ち上がり茂みの方に向かって牙を出し威嚇し始めた。


「何かいるのか?」


「わお!」


ごそごそと葉っぱが揺れると小さな人影が現れた。


「ゴブリンか!」


現れたのはゴブリンだった。小さな人形モンスターだ。


「わお!」


シルが吠えてゴブリンに向かって走り出した。


「がぶっ!」


シルはゴブリンの首を噛みちぎるとゴブリンはその場に倒れこんだ。


シルはとても強いのだ。僕とシルが戦うといっつも負けてしまうのだ。


「わお!」


シルはゴブリンから魔石を取り出して僕のところに帰って来た。


魔石とはモンスターの心臓のことと言われている。僕も詳しくは知らないがモンスターには必ずといってもいいほど魔石が存在する。魔石には魔力が宿っているので様々な利用法があるのだ。そのため魔石を売って金にすることもできるのでモンスターを狩った時には集めるようにしているのだ。


「それじゃ帰ろっか!」


「わお!」


僕は再びシルの背中にまたがるとダンジョンに向けて走り出した。


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