表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/69

12話 ゴブリンとの戦い②

ダンジョンに侵入してきたのはゴブリンの王種だった。


モンスターは進化する事ができるのだ。ゴブリンが進化するとソードゴブリンにさらに進化していくとゴブリンキングに、これは一般的な進化の様子であるので他にもシールドゴブリンやゴブリンメイジと言ったゴブリンなどが存在する。今ミドリとシルとモアラー軍団が戦っているのがゴブリンの上位種、ソードゴブリンだ。そして僕の目の前にいるゴブリンこそが上位種の上の王種、ゴブリンキングなのである。


「まじか、こんな奴がくるなんて」


上位種が三体いたことにも驚いていたのにさらにその上位種よりも強い王種がこの僕のダンジョンに侵入してくるなんて全くの予想外だ。


「これは僕が相手をするしかないな」


この言葉は別に僕が王種に勝てるから言った言葉ではない。他にこの王種を相手にするものがいないから言った言葉なのだ。ミドリは今上位種のソードゴブリンと戦っておりミドリが優勢のようだけどすぐにはこっちに来られないようだし、シルとモアラー軍団もそうで負けることはないようだけどすぐに勝てる相手でもないので、だからこの王種を僕が相手しなければならないのだ。もしこの王種が他のところに行くと今は優勢でも劣勢になってしまうだろう。このことから僕は戦う事が決まっていてそして他のところにも行かせないようにしなければならないのだ。


「はぁ~とにかくやりますか!」


どんなことを考えても僕が王種を相手にしなければならないことは決まってるので変に考えすぎないようにしてゴブリンキングに向かって走り出して行く。


「ご~ぶごぶごぶごぶ」


このゴブリンキングは僕を見て笑っているように見えたし笑い声も聞こえてきた。


「はぁ!」


僕が剣を振るいゴブリンキングの皮膚を切り裂いた。切り裂いたと言っても本当に皮一枚を切り裂いただけなんだけどな。


「はぁ!はぁ!はぁぁぁ!」


僕は何度も剣を振るい切り裂いて行くがどれも大したダメージになっていないのかゴブリンキングは「ごぶごぶ~」と笑っているだけで何もしょうとはしなかった。


「くっ!まぁ予想通りっちゃ予想通りなんだけどな」


僕ではゴブリンキングに大した攻撃は出来ないので分かってはいたがこう全力でやっていることを笑われるのは腹がたつな。


「まあ、それでも笑っていられるのは今のうちだけだがな」


僕にはある秘密の策がある。それはもう実行しているのだが効果が出るまで時間がかかってしまうのだ。そんなことを知らないゴブリンキングは僕のことを舐めていて今も何も気付かずに笑っているだけだ。


「もうすぐ、もうすぐなんだ!」


このまま僕の秘密の策が気付かれないまま時間が経てばいいのだが、なんて思っていると何度も何度も切りつけてくる僕がめんどくさくなって叩き潰そうとしているのか秘策の効果が聞いてきたのかは分からないがゴブリンキングはとうとう笑うことをやめて動き出そうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ