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異世界に召喚されたら優等生⁉︎  作者: L_T
第一章 異世界生活始めました
7/8

第七話 学生寮はマンションでした

大変遅くなりました‼︎

申し訳ないです。リアルが忙しいもので……

次の更新いつになるかわかりませんが出来るだけ早くする様にしますので今後ともよろしくお願いします。

 開始の合図と共にネメアが消える。

 そしてその直後マギラが前方上に蹴りを放つ。


「ふっ‼︎」

「はっ‼︎」


 すると、そこにネメアが掌底打ちをした姿で現れる。

 マギラの蹴りとネメアの掌底打ちが激突する。

 二人の攻撃の衝突により周りに衝撃波が起きる。


「「「きゃああ‼︎」」」

「「「うぉおお‼︎」」」


 それにより、複数の生徒が吹き飛ばされ、転がる。


「はっ‼︎」

「ふんっ‼︎」


 それでも関係なくマギラとネメアは攻防を繰り広げる。


 蹴りと掌底打ちの勝負はマギラに軍配が上がるがマギラが蹴りを振り切った隙にネメアが空中で回転して踵落としを振り下ろす。

 それをマギラは肘打ちで逸らしながら、振り切った脚を戻す。

 そして、まだ地面に降りきっていないネメアに向かって反対の手で拳を放つ。

 今度はネメアがその拳に手を添えて、逸らして躱す。

 爪先が地面に着くとネメアは地を蹴って後ろに退がる。


 マギラとネメアは一連の流れを一瞬の内に繰り広げる。


「くくく、腕は鈍ってないようじゃの」

「……当然だ」


 ネメアは実は楽しそうに笑い、マギラは表情を崩さずに応える。


「最後に大技で締めるかの?」

「どっちでもいいぞ」

「では、そうするかの」


 そう言うとネメアは組手開始時と同じ構えをする。

 対して、マギラは脚を肩幅に開き、両手の掌を上に向けて構える。


「すぅ……はっ‼︎」


 ネメアは息を吸い、一気に吐くと地を蹴って一直線にマギラに突撃する。

 それに対して、マギラは僅かに肩を後ろに反らす。


「『疾拳・砕角』‼︎」

「掌底重ね打ち」


 ネメアはマギラに当たる前に拳を振う。

 マギラはネメアの拳に両手の掌底打ちを重ねて放つ。


 二人の攻撃が交わった瞬間爆風が起きて、煙が舞う。


 そして、煙が晴れると二人が衝突した所には大きな穴が空いており、二人はお互い吹き飛ばされて、地面に転がっていた。


「全く……加減というものを考えろ」

「それをお主が言うかの」


 吹き飛ばされた筈の二人は特に目立った外傷もなく、起き上がる。

 そこで、鐘の音が響く。


「どうやら、丁度いい時間のようだの。では、これで授業は終了‼︎怪我したものは保健室まで来るようにの。以上、解散‼︎」


 その音を合図にネメアは解散の合図をして、演習場を去っていった。


 残された生徒は怪我をしたものはかすり傷程度の軽傷の者は自分で、脚をひねったりして自分だけで歩けない者は他の生徒に肩を貸してもらって演習場を出て行く。

 他の生徒も友人としゃべりながらその後に続く。


 そんな中、真琴と桜、アミュール、フィーヌ、そしてフローラの五人はマギラの元に集まっていた。


「すごかったな。まさか、マギラがあそこまで強いとは思ってなかってよ」

「本当にね。マギラくん今度手合わせお願いできるかな?」


 真琴と桜はマギラの強さに驚き、


「ありえない……クロマス先生は世界でも有数の実力者であるS級ですよ?それと同等なんて……」

「……本当に、一体何者なのでしょうか」

「なんで、学校に通ってるのかな?」


 フローラは信じられない物を見たように、フィーヌとアミュールはマギラに警戒の目を向けながら。


「おう。お前らは怪我しなかったか?ネメアの奴が手加減をしないものだから割と本気でやったから、周りを巻き込んでだろ?」


 そんな個々の様子など気にした素振りもなく、マギラは反応する。


「あぁ、何とかな。俺は何もしてないが、桜が風圧は斬って防いでくれたよ」

「……は?風圧を斬って……?何だよそれ、デタラメ過ぎだろ」


 真琴の言うようにマギラとネメアの組手で起きた風圧は桜の後ろにいた者には何の被害も出していない。

 何故なら桜が手刀で風を斬って全て霧散させていたからである。


「本当にな……俺らの世界でも完璧な存在だったけど、こっちに来てから何か完璧を通り越してチートな存在になってるよ」

「だって、身体が軽いから向こうで出来なかったことが出来るから仕方ないじゃない」


 この世界に来てどうやら桜には何かしら加護のようなものが付与されているらしい。

 実はそんな風に文句言っている真琴自身にもその加護は付与されているのだが、本人は全く気付いていないし、周りも(特に桜)突っ込まない。


「おっ‼︎いたいた。お前らまだここに居たのか‼︎」


 そんな風に暫く喋っていると演習場の出入り口から人が近づいて来る。


「誰だ……?」

「クラスメイトだろ。えーっと、確か名前は……」

「ははは……さては憶えてないな?」


 近づいて来たのは朝に真琴へ群がって居た集団の方にいた男子生徒だ。

 しかし、マギラに対する真琴の反応で真琴が憶えてないという事を察した男子生徒は苦笑しながらも再度自分の名前を名乗る。


「じゃあ、改めて。俺はケイン・コームだ。もう忘れてくれるなよ?」

「あはは……悪いな」


 それでも最後に突っ込んで来たので真琴は苦笑いするしかなかった。


「で?何しに来た?お前の様子から俺ら、もしくは俺らの内の誰かを探してたのだろ?」


 そこにお構いなくマギラが突っ込んでいく。


「お、おう。俺自身はマコトを探してただけだが、どうせここに居る全員に関係する用事だから丁度良かったよ」


 そう言うとケインは何やら端末を出して操作する。


「……なあ、マギラ。質問……」

「内容を言え」


 それを見た真琴は疲れたような顔をしながらマギラに質問しようとするが、マギラはそれを予想した発言をする。


「ケインが使ってるあの端末は何だ?」

「おい、あれに見覚えないのか?」

「見覚えはある。俺らの世界でだがな」

「……そうか。あれは魔術通信機、通称『魔信機』だ。因みにこの学園では生徒全員に配られるぞ」

「……貰ってないのだが……」

「……後でグレイスから貰ってきてやるよ。」

「悪いな。桜の分頼むぞ」

「あぁ……任せろ」


 マギラと真琴が話している内にやる事が終わったのか、ケインが魔信機をしまう。


「じゃあ、連絡も終わったから俺について来てくれ」


 そう言ってケインが出入り口に向かうので真琴達は付いて行く。


「で、どこに向かってるんだ?」


 演習場を出た所で真琴がケインに行き先を尋ねる。


「言ってなかったか?行き先は学生寮だよ。実はマコト達と同部屋の奴が案内する予定だったんだが教室に戻ったらマコト達が居ないから同部屋の連中で探してたんだよ。さっき連絡したから他の奴らは寮の前で待ってるはずだぜ」


 ケインは後ろに顔を向けて説明する。

 それを聞いてマギラ以外の全員が申し訳なさそうな表情をする。


「それは悪い事したな。でも、いつの間に部屋なんて決まったんだ?俺らの事は知らなかっただろ?」


 その話を聞いて真琴が当然の疑問を問う。

 実際、マギラは元々決まっていたから例外だが、真琴と桜の入学に、フローラ、アミュール、フィーヌの三人の入寮も知らされてはいなかった。


「あぁ。それはな、昼間にマコト達と同部屋になる奴が呼ばれてな、学園長に直接説明されたんだよ」


 ケインは体をまで後ろに向けてうしろあるきをしなぎら答える。

 しかし、すぐに躓きかけたので前を向いて歩く。

 それを見て、真琴達は色々な意味で苦笑する。


「あ、そう言えば俺ら教室に荷物置いたままなんだけど……」

「そう言えばそうだね。どうしようか?」


 そこで真琴は自分達が教室に荷物置いたままであることに気が付いた。


「それなら安心しろ。荷物は全部学生寮の前にいる奴らが持ってるよ」


 真琴の呟きを聞いてケインが笑みを浮かべながら答える。

 ケインの説明によると、同部屋一同で探すことにしたが、もし戻ってきて入れ違いなったらいけないので一人だけ、教室に残っていたらしい。

 その生徒と、近くにいた他の生徒が真琴達の荷物を寮の前まで運んでくれたようだ。


「そうだったのか。本当に何から何まですまないな」

「いいってことよ。この場合悪いのは驚かす為だけに真琴達に連絡しなかった学園長だからな」


 ケインは真琴の感謝の謝罪に笑いながら冗談を言う。


 この時、どこかでくしゃみをした人がいたとかいないとか……


 そのように一同は寮が見える所まで来ていた。


「あれがセントレア学園の学生寮だぞ。後で中を案内してやるよ」


 そう言いながらケインが指差す方には見た目は完全にマンションな七階建ての建物が見える。


「ほう……あれは立派な建物だな」

「そうですね。流石世界有数の学園なだけありますね」

「何だ?姫さんはこの学園の施設の事を知らなかったのか?」

「フローラで結構ですよ。それから、私は学園に通って勉強して終われば王城に帰って王国の運営についての勉強などをしていたので……」

「成る程な……」


 会話をしながら一同は学生寮に向かう。


 一行が寮の前まで着くと、寮の扉––自動ドアである––を開けて中から数人の生徒が出てくる。


「やっと着いたね。まさか演習場に居たとはね、ケインじゃなくて、私が行けばよかったなー」


 そう言いながら最初にやって来たのは長い紅い髪の女生徒である。

 女生徒はスカートのポケットに手を突っ込んで、大雑把に纏めた髪を揺らしながら近づいてくる。


「どーも、私は一年Bクラスのアメリ・カタストーナだよ」


 女生徒––アメリは近くまでくると名を名乗る。

 そして、誰かを探すように真琴達を見渡すと桜で止まる。


「あんたがサクラだよね?」

「え、はい。私が桜ですが……」


 急な問い掛けに桜は困惑しながら答える。


「あぁ、急にごめんね。大体のことはケインから聞いてると思うけど、私とあんたが同部屋なんだ。よろしくね」

「あ、はい‼︎こちらこそよろしくお願いします、カタストーナさん」

「あはは、そんなに畏まらなくていいよ。私達はこれから同部屋で暮らすんだから、固苦しいのはしんどいでしょう?だから、私のことはアメリって呼んでよ、あんたのこともサクラって呼ばせてもらうからさ」

「は、はい‼︎そうですね、じゃなくてそうだね。じゃあ、改めて、これからよろしくね、アメリちゃん」

「あはは、ちゃん付けで呼ばれたのはいつ以来かな」


 そんな感じで桜は早くもルームメイトと打ち解けたようである。


「見つけた。どこに、行ってた、の?」


 すると、突然後ろの方で声がした。

 全員が驚いてそちらを振り向くと、そこにはレムがマギラの腕を捕まえて、もとい掴んで立っていた。


「どこって、連絡いってないのか?俺たちは演習場にいたんだ。それで、俺たち、正確にはマコトを探してたルームメイトにここまで案内してもらっただけだ」

「そう……なら、いい」


 どうやら、レムだけが他の生徒とは別に行動していたようだ。


 何はともあれ、タイミングよくやって来たので結果オーライである。


「さて、じゃあ、中に入ろうか?後のメンバーの擦り合わせは中で座ってやった方が良いだろ?」


 タイミングを見計らったケインの発言に従って一同は学生寮の中に入る。


 中に入った一同は学生寮への新入居者とそのルームメイト、という並びで向かい合って学生寮の入ってすぐにあったソファに向き合って座った。


「じゃあ、改めてお互い自己紹介しようか。その時に俺たちルームメイト側は誰と同部屋かを言うって感じでよ」


 ケインはそんな提案をして反対意見がないかどうか一同を見やる。

 そして、反対意見がないことを見て取ると自分から自己紹介を始めた。


「俺の名前はケイン・コームだ。クラスは一年Cクラス。部屋はマコトと同部屋だ。よろしくな」


 ケインは自己紹介が終わると真琴を見て、「次マコトな」と真琴に順番を回す。


「えっと、俺は雨宮 真琴です。クラスはケインと同じ一年Cクラスです。これからよろしくお願いします」


 ケインから順番を回された真琴は初対面の人がいるので、丁寧な言い方をする。

 純日本人である真琴にはケインのように最初から砕けた言い方は無理なのだ。


「じゃあ、流れ的に次は私かな?さっきも言ったけど私の名前はアメリ・カタストーナだよ。一年Bクラスで、部屋はサクラと同部屋ね。よろしくね」


 真琴が自己紹介を終えるとアメリが自分の番とみて自己紹介する。

 これにより、流れが出来て、新入居者とルームメイトが交互に自己紹介していく。


「神田 桜です。一年Cクラスです。どうぞ、よろしくお願いします」


「次は、私、かな?レム・ユメノミヤ、です。一年、Bクラス。マギラと、同部屋、です。よろしく、ね」


「マギラ・レイズだ。一年Cクラス。訳あって学園に来ていなかった為に入寮が今になった。……まぁ、よろしく」


 ここまでがすでに擦り合わせが終わっていたペアの自己紹介である。

 そして、ここからは新しく擦り合せるペアの自己紹介である。


 次は女生徒だが、薄い青の髪を腰まで伸ばしていて、色白で、線の細い体型で、深窓の令嬢といった趣がある。


「次は私ですね。私の名前はマイヤ・サトクリフと言います。皆さんより一つ上の二年Cクラスです。お部屋はフローラ姫様と共有させて頂きます。今後とも、よろしくお願いしますね」


 マイヤは一つ上の学年なのにとても丁寧な言葉遣いで話す。


 そして、次はフローラ。


「私はフローラ・マキシムです。クラスは一年Cクラスです。皆さん知っての通り王族ですが、気軽にフローラと呼んでくださいね」


 フローラはフローラで王族とは思えない親しみやすい口調で話す。


 フローラとマイヤ、この二人もうまくいきそうである。


「つ、次は僕ですか?僕は一年Aクラスの四条 優と言います。へ、部屋はコーテンさんと一緒となります。よ、よろしくお願いします」


 そう言ったのは、栗色のショートボブの幼女寄りの少女––優である。

 優には額の中心辺りに小さな角のようなものがある。


「あの……ひとつ質問良いですか?」


 すると、優の発言の直後に桜が割り込む。


「な、何ですか?えっと確か……神田さんでしたか?」


 その行いに優は茶色の眼を見開いて驚くが、すぐに反応する。


「桜で良いですよ。その、質問というのはですね……額にある角についてなんですが……」


 優に微笑みながら応えた後、言い淀みながら質問する。


 それを聞いた優は一瞬何を言われたか分からないようだったが、すぐに理解すると微笑みながら質問に答える。


「……あ、あぁ、その事ですか。そう言えば桜さんと真琴さんはこの世界ではないところから来られたんでしたね。なら知らなくて当然ですね。この角は獣人族の耳と同じで種族特有のものです」

「種族特有……ですか?」


 その答えに桜は首を傾げる。

 何故なら優はその角以外は人間族と変わらないからである。


「はい。僕は見た通り人間族と然程変わらないですけど人間族ではありません。僕は鬼人族です」

「なるほど、そういう事でしたか。答えて頂きありがとうございました」


 その言葉を聞いて桜は何か納得したような表情をして礼を述べる。


「いえ、これ位で良ければ幾らでも。それから、そんなに改まった喋り方じゃなくて良いですよ。呼び方も優で良いです」

「分かりました。よろしくね、優ちゃん」

「え⁉︎」


 そんな桜に優は喋り方を崩すように言う。

 それを受けて桜が応えると優は何かに驚いた反応をする。


「どうかした?」


 それを見て、桜は首を傾げる。

 優はすぐに驚きから解放されて反応する。


「あ、いえ、ちゃん付けで呼ばれたので、驚いたんですけど……そうですよね、言ってませんでしたもんね」


 優の言葉を聞いて新入寮者組が首を傾げる。ルームメイト組はその言葉の意味を知っているようだ。


「その……僕はこんな見た目でこんな服装ですけど……男です」


 そして、優から放たれた言葉に新入寮者組は驚きを露わにした。


 それもそのはずである。優はどこからどう見ても可愛らしい少し幼い少女にしか見えないのだから。


「……お前たちは知ってたみたいだな?」


 そんな新入寮者組の中でいち早く我に返ったマギラがルームメイト組に声を掛ける。

 それを受けて答えたのはケインである。


「まぁな。俺らは一回学長室に集められて、その時にお互いのことは大体話し合ったからな。その時は、まぁ……驚いたもんだよ」


 そう言うとケインは肩を竦める。


「まぁ、でも見た目が女の子なんだし、やっぱり優ちゃんで良いよね」


 そこにいつの間にか復帰していた桜が話に入ってくる。

 それに優は素早く反応する。


「は、はい‼︎それで良いです、いえ、それが良いです‼︎」


 いや、素早くどころでは無い、食い入るように、であった。


「う、うん。じゃあ、改めてよろしくね、優ちゃん」

「はい‼︎」


 そして、優の自己紹介とその延長線上の話が終わったところでアミュールが自己紹介する。


「じゃあ、ひと段落したところで、私も自己紹介しますね〜。私はアミュール・コーテンです。クラスは一年Cクラスで、マコト様の専属侍女です。あ、あと、騎士団長の娘だけど気にしないでくださいね〜」


 アミュールの最後の発言に真琴と桜が「え、そうだったの⁉︎」というような表情をするが声に出さなかったのでスルーされた。


「えー、じゃあ、既に入寮してるもんでは私が最後やね。私の名前はカチャーモ・ラミットって言うんよ。くらす一年Bクラスやね。もうわかっとると思うけど部屋はカカンさんと同じやで。あ、あとな、私のことはカチャって呼んでなぁ」


 カチャーモは頭に生えている狐の耳をピコピコと動かしながら何弁だ、と言いたいような方言を話す。


 因みにカチャーモは獣人族である。髪と眼は黄色で髪型は短めで後ろに流している。そして、狐の耳と狐の尻尾を持っている。


「では、最後は私がやらせて頂きます。私はフィーヌ・カカンと言います。一年Cクラスで、サクラ様の専属侍女をやらせて頂いています。今後、皆様よろしくお願い致します」


 そう言うとフィーヌは座ったままお辞儀する。

 そこにアミュールが声を掛ける。


「フィーヌさん、私も言ったんだからフィーヌさんも言って下さいよ〜」


 それを聞いてフィーヌは溜息を吐いてから口を開く。


「はぁ……そうですね。私の父は財政大臣をさせて頂いていますが、お気になさらないで下さい」


 どうやら、フィーヌもアミュールと同じで王国の重鎮の娘であったらしい。

 それを聞いた時の真琴と桜の反応はアミュールの時と同じであった。


 その後、寮母さんへの挨拶や寮一階の食堂や地下の大浴場、屋上の広場などの案内などをしたが、それはまた別の話。


 その後各々部屋に戻ってその日は解散となった。

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