第四話「やっちまった。」
どうやら・・・やっちまったようだ・・・
目が覚めると裸にシーツ一枚。部屋の中は自分の放ったであろうリビドー?
ほとばしり?子種?・・・まぁ言い方はそれぞれだよね。
とにかく、その匂いが充満し・・・なんかカピカピ。
私自身よりも早起きな・・・せがれ?エリンギ?フランクフルト?
まぁ、これも言い方は人それぞれ。
その、フランクフルト?ポークビッツじゃないからね?は
先ほどのリビドーまみれだけじゃなく血まみれ。
とどめに。。。裸で抱きついている・・・色々なところが血で汚れているマナ。
状況証拠的には・・・
酔った勢いで押し倒して初めてを奪っちゃいましたって事だよね?
導き出される答えは他に無いよね?
「・・・・んっ・・・うーん・・・」
うぁ・・・目覚ました・・・
「・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・お、おはよう・・・マナ・・・」
「・・・・は、はい・・・おはよう・・・ございます。・・・」
うーわー・・・き、気まずい。
自分の恰好をぼーっと眺め・・・ふと、我に返ったのか
慌ててシーツを手繰り寄せ包まってベッドの端まで後ずさる。
「あ、あの・・・・わ、わたし・・・・」
混乱してるのか涙を浮かべ真っ赤になりながらも震えている。
責任・・・取らないとだよね。男らしく・・・
「マ、マナ!」
「ひゃぃ!!」
こ、言葉にするのって結構きつい・・・でも・・・
「すまん!マナ!!」
「えっ!?」
「ちゃんと責任取るから!お、俺にできることなら何でもするから!!」
「・・・・えっ?えっ?」
「一生、面倒見るから!!」
「・・・・・」
言われたことを反芻し・・・・状況が理解できたのかさらに真っ赤になって・・・
ぱたっ
「わわー!!マナ!!!」
マナが頭から湯気吹いて倒れた。
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(どどど、どうしよう・・・)
意識は取り戻したけどわたしはまだ寝たふりをしていた。
(なにか、とんでもない勘違いさせてしまったみたい・・・)
昨日、いや昨晩なにがあったのか・・・真実はこうだ。
父が勧めたお酒、あれでタクト様は潰れてしまった。
強力な精力剤効果もあるお酒らしい。
潰れたタクト様を部屋まで父と運んだ。
部屋まで連れてきた後、父は殴りたくなるような笑顔でサムズアップして出て行った。
・・・既成事実をつくれと?・・・そうですか・・
その後、ベッドに寝かされたタクト様が大汗をかいている様なので
着替えさせようと服を脱がし・・・
わわ!タクト様のハダカが!!!
わたしもだんだん興奮してきた。
ズボンを下ろし・・・最後の砦、おパンツに手をかけ・・・
一気に引きずりおろすと・・・・
タクト様のまつたけ?エリンギ?・・・とにかく元気に『びよよ~ん!』と飛び出した。
その瞬間、わたしの興奮も最高潮!
鼻の血管が切れて噴出。あたり一面血だらけに。
血まみれになってしまったのでわたしも服を脱いだ。
そして貧血でふらふらっと倒れこむ。
タクト様もお酒の影響でなのか倒れこんだわたしに触れた瞬間、一気に爆発。
マツタケから白いもの噴き出して・・・わたしの顔に・・・
貧血とタクト様の匂いで意識が遠くなり・・・折り重なるように・・・
そして気を失ったまま朝を迎えた。
結局、タクト様は何もしてない。
「酔った勢いの事故」など起きていないのだ。
この真実を伝えるべきなのだろうか・・・
これって一気に距離を縮めるチャンスだとは思う。
というか、このまま結婚!なんてことに・・・
でも・・・黙ってるの、気が咎める・・・
でもでも・・・せっかくその気になってるのに・・・
いや、でもでもでも・・・
後でばれたら・・・だましたとか思われて・・・
嫌われたり・・・・それは嫌だ
Д゜)ノ