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第一話「日常の終わり」

たぶん更新はゆっくり目。

気長にまぁ、あまり期待せずに・・・

私だけだろうか・・・

子供の頃から良くみる夢。

夢なのかも怪しいけど。

寝ようとして布団に入る。

だけど寝付けない。

突然の・・・落ちる感覚。

アニメとかマンガであるじゃん?床がぱかっと開いて

そのまま落下する感じの。

ジェットコースターとかフリーフォールのような垂直落下。

ざわざわと落下するときの不快感が背中に伝わり

だいたい朝起きると汗だくになっている。

俺、飯島 拓人は今年で四十二歳。

この夢というか感覚とは子供の頃からの付き合い。

精神的なものかと思い、その手の医者にも相談したが解決はしなかった。

十代、二十代前半あたりなら「心が不安定」とか言い訳出来るが

流石に四十二にもなってこれはどうなのよ・・・


あまりの寝汗で気持ち悪い。

とりあえずシャワー浴びて、シーツ洗濯して・・・あー、布団干してぇ・・・

休日なら干せるんだけど・・・平日だし、これから仕事。

ご飯作ってる時間、無いか。カップ麺でいいかな・・・

朝からカップ麺ってのもどうなのかと思うが時間がない。

手早く食べられそうなカップ焼きそばを選択。

かき込んで職場へと向かう。


こんな食事してるけど、一応、俺、コックさんやってます。

数え歌的な?いやまじですって。

高校卒業直前で両親が事故で他界、父の友人が勧めてくれたこともあって今の職場に。

一応、名の通った一流ホテルのレストラン。

見習い期間はかなりきつかったけど今じゃ中堅?

いや、一応「料理長」の肩書を先日もらった。

今日はその就任祝いということで夕方から飲み会。

先日も行ったが店を閉めて・・・ってのが出来ない都合で

今日は先日参加出来なかった残りのメンツと・・・ってこと。


夕方になり部下、見習い、ホール担当のアルバイト連中を引き連れて居酒屋へ。

元々、酒にはそれほど強くない。

自分のペースでのんびりと・・・が好き。

まわりで大騒ぎしている部下やバイト君たちは放置。

ビールかけでもしそうな勢いだ。


グラスの酒がなくなるとバイトの女の子がグラスをとり、氷を追加、お気に入りの泡盛を注いでくれた。

大騒ぎしてる連中をほっといてこの娘、俺につきっきり。

俺に気がある?まてまて、モテる訳ないだろ?

いくら料理長になったとはいえ、顔は普通だし。特に面白いわけでもかっこいいわけでもない。

言ってて自分で落ち込んできた。

だいたい四十二歳のおっさんに二十歳そこそこの娘が惚れる訳がない。

いや、老け専?・・・そこまでじじいじゃねぇぞ?

さすがに親子ほど歳も違うし、ちょっかいなんてだしませんよ?


だいぶ酔いも回ってきたので先に帰ることにした。

一人タクシーに乗り込んで帰宅。

シャワー浴びて寝るだけ。

布団は干せなかったけどシーツは新しくできたし。まぁそれなりに気持ちよく寝られそう。

明日も仕事だしさっさと寝るか。


「・・・・・・」

今日もだ。あの落ちる感覚。

寝てるはずなのに意識は起きてる。

苦手なんだよな、この感覚・・・

また大汗かくんだろうなぁ・・・・あぁ、布団干してぇ・・・・

|д゜)ノシ

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