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第3話 再会

ノーティーは、目的地の駅についた。


基本的には、貴族地区は都市であり、発展している


しかし、今いる場所は、貴族地区の中でも、少し田舎の方であり、駅の目の前には大きな山がそびえ立っており、自然に囲まれて空気が綺麗だった。


(貴族地区にも、自然が綺麗なところがあるんだな── )



そんな美しい自然でも忘れることができないものがあった。


── 手に残る柔らかい感触であった。


(── 女の胸ってあんなに柔らかいのかよ── )


ふと、金髪の美少女のことも思い出した


(あいつのことは、忘れよう。何が『変態!』だよ。助けてやったのに── )



改札に向かって歩き出すと、目の前には見覚えのある2人が仲良く歩っていた。


髪の色や、スタイルの良さからして、電車の中であった美少女2人であった。


(── おいおい。マジかよ……)


ノーティーは、ストーカー容疑で捕まることを恐れて、駅の隅に隠れ二人を疑っていた。


周りの人から見ると、本当にストーカーに見えていることなど、ノーティーが気がつくことはなかった。


2人は、改札を出ると、車に乗って、どこかに消えていった。


ノーティは暑い中、学校までの長い長い坂を登って行った。


30分近く歩いて、やっとの思いで着いた。


開放されていた校門にから、生徒の顔をして、まずは、校長室に向かった。


そもそも、ノーティーに魔法学校に入るように指示したのは、校長であった。


校長は、身寄りのなかったノーティーを平民地区の施設に預け、直接、ノーティーに戦闘の基礎を教えた人物でもあった。



ノーティーは、校長室を探し、ドアを開けた。


「一応、 来たよ」


「久しぶりだね。元気だったかい?ノーティー君。無事に着いて何よりだよ。何か問題はなかったかい?」


爽やかな声で、紅茶を飲みながら出迎えたのは校長── アルベルト


38歳のスーパーエリートで、世界でも屈指の魔法使いと言われている。


国からの重職を用意されたにも関わらず、全て断り、学校を設立し、あまり儲からない教育に携わる不思議な人物として有名であった。



「んーー。まあ、特には?── って感じかな。いい事も悪いこともあったって感じかな?」


「君にとって人と関わるのは初めてだからね。難しいとは思うけど頑張りなさい」


「今まで、学校とか行ったことないしな。まあ、オレ的には、別に、この地域で生きていかなくてもいいと思うんだけど── 」


「人生は経験だからね。それに、君よりもこの地域にはもっと強い人魔法使いがいると思うよ」


「貴族と戦って問題起こしたくはない。オレの魔法の弱点知っているだろ?」


「世界屈指の魔法使いの私のですら相手にならないというのに?」


「冗談を言うなよ。 倒し方ならいくらでも浮かんでるくせに。昔、あんたにどんだけボコられたことか── 」



「あれは教育だよ。ノーティー君」

「まあ、おかげで色々と強くなれたからいいけどさ」


「あ。そうだ。クラスで自己紹介をさせられるだろうが、きちんと出身地区を言うんだよ」

「え。別に言わなくても── こいつらに言ったら── 」


「私との約束だ」

「── まあ、いいけどさ── 」

「あとは、自由に過ごしてくれて構わない。わたしは生徒の自主性こそ、教育の完成系だと思っているからね」



ふと、『トントン!』と音が鳴った。


「失礼します── 」


女の声だった。


ノーティが振り返ると、目の前に現れたのは、180 センチくらいあるスタイル抜群の大人の女性だった。

スーツ着こなし、 胸も大きく、黒髪のポニーテールと共に揺れていた。


(── 綺麗な人だな── それに── 貴族地区って良いもん食ってるからでかい奴が多いんだな)




「彼女が君の担任だ」


「よろしくお願いします」

「担任のレイチェルだ。よろしく」


2人は、握手をした。


「では、あとのことはレイチェル先生に任せることにしよう」





「失礼します」

「じゃ」


2人は校長室を後にした。


ノーティーは、寮や学校の設備について、一緒に歩きながら説明を受けていた。


校舎内では、制服で過ごさなければならず、制服を渡され、ノーティーは制服に着替えた。


そして、教室に向かうことになった。


貴族地区の魔法学校の教室といっても、他と異なることはなく、黒板や机があるシンプルなものだった。



教室に入ると、レイチェルは、


「HRを始める!今日から転入生が来ることは知っているな!! 今から紹介する!」



ノーティーは、教室に入った。

教団に立って自己紹介をしようとしたところで、




「 ──え──さっきの『変態』じゃん!!」という言葉が聞こえた。


ノーティーにとって聞き覚えのある声であった。



電車の中で会った、金髪美少女の声だった。




(最悪だな。嫌な予感はしてたんだよ……)

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