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墓地の異変と、内緒で飼ってたスライムが美少女になった件!

あの日酒を飲んだ後、ウナサに何日も笑いものにされた、最悪だ!あの義理堅くない連中め!

「ありがとうね、坊や。若いっていいわね。」

「ああ、そうだね。逃がさないでね、おばあさん。」

そのおばあさんを見送った後、僕は地面に座り込み、なぜこんなことになったのか真剣に反省し始めた。

ユウカが近づいてきて、飲み物を一杯差し出してくれた。

「おう、ありがと。」

「まだウナサのことで怒ってるの?」

ユウカは好奇心に満ちた顔で僕に尋ねた。

「当たり前だろ!パンツを頭にかぶってたことまで広めやがって!」

「そろそろ諦めたら?ウナサ、涼介にいじめられて、戻って寝るのも怖がってるんだよ?」

余計なお世話だ。

「ったく、まったく。今日は本当に忙しかったな、一日中取るに足らないことばかり処理してたよ。」

「お疲れ様。私も記録は取ったから、警察署に報告して、もう帰ろうか。」

ユウカは手を振り、僕も立ち上がってズボンの埃をはたき、夕暮れの道を歩いた。

警察署の入り口に着くと、ユウカは報告書を僕に渡し、「私、ウナサを探しに行くから、涼介は先に報告してね」と言って去っていった。

まったく、もう。

シェルゲイ警部を見つけ、報告書を手渡すと、警部はざっと目を通してうなずいた。どうやら問題なかったようだ。

すると、シェルゲイは何か思い出したように言った。

「そうだ、ついでに伝えておくが、数日もすれば、全警官が戻ってくる。その時が君たちの依頼終了だ。」

「おお!そうなんですか!何か手がかりでも?」

僕がそう言うと、シェルゲイは眉をひそめ、首を振った。

「何も見つからなかった。だが、目撃情報は増える一方だ。警官同士でもゾンビを見たという話が出ている。それなのに何も見つからない。失踪者も増え続けている… これはあくまで俺の直感だが、近いうちに大きなことが起こるだろう。気をつけろ。」

「ありがとうございます!それじゃあ、俺たちは失礼します。」

シェルゲイに別れを告げ、僕は警察署の入り口でユウカたちを待った。

今日の夕焼け雲は特に綺麗だな。カメラがあればなあ。

今の生活を記録しておきたいな。

親のところはどうしてるんだろう、はあ。

考えれば考えるだけイライラするよ。

「あ!リョウスケ!」

ユウカたちだ。ウナサはまだ自分より小柄なユウカの後ろに隠れているのか。これが神様かよ…

まあ…

「やあ、ウナサ。」

「ひぃ——っ!あ、あんた、またいじめるの…? マジで、もう二度としないから!許して!」

ちっ、情けない奴。

「いじめるつもりはないよ。でも、俺の名誉はどうしてくれるんだ!この野郎!」

「ごめんなさい!悪かった!お許しを!」

帰り道、ウナサがユウカに何か耳打ちしているのが聞こえたが、もうどうでもよかった。

「ねえ、リョウスケ。」

「ん?なんだ?どうした?トイレなら我慢しろ、もうすぐ家だ。」

ユウカの言うことはろくなことじゃなさそうだ。話を遮っておこう。

「そうじゃないよ。ウナサが墓地の方で気持ち悪い感じがするって言うから、私が付き合うの。リョウスケは先に帰ってて。」

やっぱり… でも…

「おい、俺が一人で帰るってどういうことだよ?それに墓地で気持ち悪い感じがするのは普通じゃないか?悪霊とかたまに出るだろ?他の奴らに任せとけよ、俺たちの仕事か?さっさと帰ろうぜ。」

僕の言葉にウナサは異常に興奮して言った。

「普段は私が浄化してるんだよ!例え気持ち悪くても、すごくすごく弱いんだ!でも今回は強いの!すごく異常なの!」

おいおい、本当に自分を熱血漫画の主人公だと思ってるのか?

「だったら自分で行けよこの野郎!普段自分で行ってるって言うなら、なんで誰か連れて行くんだよ!」

僕の言葉に腹を立てたウナサは、怒って振り返らずに歩き出した。ユウカは心配して、ウナサの後を追っていった。

まあいい、一人で帰ろう。どうせ悪霊なんて俺が解決できるものじゃない。専門的なことは専門家に任せろ。

家に着いて、僕は非常に深刻な問題に気づいた。

鍵をかける錠前の鍵…

俺の手元にない…

「ちっくしょーーー!!!なんで俺が墓地まで行かなきゃいけないんだよ、この野郎!」

全速力で墓地に向かって走り出した!

本当にな!ユウカに渡さなきゃよかった!

墓地に近づくにつれ、墓地からは派手なエフェクトが乱れ飛び、戦う音、詠唱の音が聞こえてきた。

やっぱり良くないことが起きてたんだ。

だからまずは隠れて様子を見よう。

現場に近づいて、何が起きているのかようやくわかった。

墓地では群をなすゾンビや骸骨、そしてアンデッドのようなものたちが二人に向かって包囲していく。そこでは白や金、赤のエフェクトが飛び交っている。考えるまでもなくユウカたちだ。

「な、なんだよ!?この街にこんなに強い神官がいるのか!?いや、戦闘神官か!!驚いたな!この力!魔王様の仰った通りだ!どうやら早急に魔王様に報告しなければ!」

そう言っているのは… なんというか、非常に特徴的な見た目の奴だった。

悪く言えばネズミの妖怪みたいで、クソみたいにブサイクだ…

待てよ、今『魔王様』って言ったか?つまり、こいつは魔王軍幹部か?それとも別の何か?

捕まえたら大金がもらえるんじゃないか…

そう考えていると、その賊のような目をした奴がゆっくり後ずさりし始めた。明らかに逃げるつもりだ!

「クソッタレ!喰らえ、俺の飛び蹴りを!」

「ぶがぁあああああああああああああああ——————!」

一発で蹴り倒すと、それまで猛烈な勢いだった屍の群れは、指揮を失ったかのように動きが極端に鈍くなった。

ウナサたちもすぐに片付けて、駆け寄ってきた。

僕だとわかると、ウナサはニヤニヤしながら僕を見た。

「ああ!リョウスケ!来たんだ!えへへ、もしかして————私たちが心配で?こっそりついてきたの?あらあら、ツンデレさんだね~」

「今日中に“神殺し”の二つ名、手に入れてやろうか?」

ユウカは二人のやり取りを無視し、そのネズミ野郎を観察し始めた。

「こいつ、死霊術師か?それともアンデッド?うーん… めっちゃブサイク…」

「そうだな、何かいいもんないか探してみるか——」

ポケットを漁ろうとしたその時、ネズミ野郎が突然目を見開き、二本の指で僕の目をめがけて突き刺してきた!

「うわああああ!!!目がぁあああ!!!」

「バカめ!本様がお前みたいな新米にやられると思うか?さらばだ!」

ネズミ野郎はすぐに起き上がると森の中へ逃げていった!

「ちっ!追うか!?」

「速い!」

「構ってる場合か!まずは俺の目を治せ!俺の目だ!」

今日の騒動が終わった翌日、私たちは警察署にこの件を報告した。シェルゲイはこの件を非常に重く受け止めた。

「つまり、君は確かに、ネズミの妖怪みたいな見た目の奴が『魔王様の仰った通りだ!どうやら早急に魔王様に報告しなければ!』と言ったと?」

「はい、印象深くて忘れられません。間違いなく『魔王様の仰った通りだ!どうやら早急に魔王様に報告しなければ!』と言いました。」

僕はそう繰り返し答えた。シェルゲイがそう尋ねるのはこれで三度目だった。

「では、ユウカさん。アンデッドだと思いますか?それとも死霊術師?」

「アンデッドです。体格は死霊術師っぽいですが、魔力の波動から見て確かにアンデッドです。ご立腹なお気持ちはわかりますが、これでもう三回目ですよ…」

ユウカが僕のように三度目を答えてそう皮肉ると、シェルゲイは少し気まずそうだった。

「失踪者、鉱山でのゾンビの群れ、ゾンビ目撃報告、そして今回の市内での衝突と供述… つ、つまりは… 魔王軍幹部の一人、腐生のフシュウノアルジ… コステイが現在、レクセニア市内… もしくは周辺地域にいるということか…」

シェルゲイの手は震え続け、額には冷や汗が止めどなく流れていた。コーヒーを一口飲んで驚きを鎮めようとしたが、震えでほとんどこぼしてしまい、顔色も青ざめ、「もう終わりだ」という表情を浮かべていた。

「はは… じゃあ、君たちは今日は市内を捜索してくれ… 俺は報告書を書くから…」

シェルゲイが立ち上がろうとしたが、足がガクガク震えてその場にひざまずいてしまった。

「あの… この情報が重要だってことはわかってますから、そこまでお礼されなくても…」

ちょっとからかっても大丈夫だろ。

警察署を出て、適当にぶらついていたが、ウナサは責任感が爆発してまた墓地に戻ってしまった。武器も持たず、ボロ警棒一本だけなので…

俺はギルドで冷房をタダ乗りすることにした。

だが、ギルドに来ればあの連中に会うのは必定だ。

「おいおいおい、てめえよ。警察のくせにここで冷房タダ乗りして酒飲んでていいのか?」

カルスの挑発に、僕は大人びた口調で答えた。

「余計なお世話だ。」

「てめえ、最近調子乗ってんじゃねえか!?」

指をさすなよ、この野郎。

「騒ぐな四弟。兄貴はただ手抜きしたいだけだぜ。」

「ちくしょー、調子乗ってんのか?通報してやるぞ?」

くそっ、脅しだ?

俺は酒杯を置き、カルスを睨みつけ、威圧的な口調で言った。

「もしそうする勇気があるなら、花がどうしてこうも赤いのか、思い知らせてやるぜ。」

「ふんああ、ケンカ売ってんのか!? 来いよ、最弱職!」

「じゃあ外でやろうぜ、この野郎!」

俺とカルスは同時に立ち上がり、外へと向かった。

しばらくして、勝負は決着した。

「てめえ… この野郎… 警棒使うなよ…」

「ざまあみろ、最弱職にも負けるなんて、てめえが最弱だろ?飲み物買ってこい!四弟!」

地面に突っ伏して尻を突き出しているカルスを放っておき、俺は戻って酒を飲み続けた。

「最近機嫌悪いのか?パンツの件で?」

「いや、ランサー、あの過去は掘り返すなよ?」

そう遮ると、ミエスがとても見覚えのある物を取り出した。

「これ見ろよ、最近手に入れたんだ。引退した冒険者がやってるワイナリーで造ったらしい。アルコール度数96%だって、すげえな。試してみるか?」

「え、えっと、この酒の名前は?」

やばい!何か不穏な予感がする。

「えーと… 『ウォッカ』だって。すげえ名前だな。あだ名が『命の水』だって?美味しそうだな。一杯どうだ?」

やっぱりこれか!!!

「ああ、俺はもらう。一杯くれ。」

「了解。」

ミエスとランサーがそれぞれ一杯注ぎ、視線を僕に向けた。

「リョウスケ、お前も一杯どうだ?」

「い、いや、俺はいい。お前らだけで飲め。」

手を振って断った。ミエスたちは残念そうにため息をつき、乾杯して一気に飲み干した。

一気に飲みすぎだろ。

案の定、予想通りの事態が発生した。

「うがぁあああ!喉が!喉が焼けるーーー!!!」

「うわああああああああ!喉が!熱い熱い熱い!死ぬほど熱い!!」

ミエスたちは地面に転がり、首を押さえながらのた打ち回っていた。勇士たちよ、安らかに。

「う、うぅ… 胃が突然痛い!ちくしょー!この二重の苦しみはなんだ!? くそったれ… あがけそうだ… 」

「我… ここに燃え尽きるのか… 面白い、さすがアルコール96%の酒… キレがある…」

おい、団長とヤムチャのコスプレはやめろよ。

すると、カルスが飲み物を一杯持ってやってきて、テーブルの上に置き、僕の方へ押し出した。

「兄貴、頼まれた飲み物だ。」

「おお、悪くないな。これは何だ?」

地球のあの茶色の飲み物に似ているこの液体、見覚えがあるな。

「兄貴へ、とある引退冒険者がやってる茶園で開発されたお茶らしいです。『ウーロン茶』って名前で、変な名前だけど味は悪くないです。兄貴におすすめします。」

ああ、ウーロン茶か。確か昔、あの大瓶のやつ買ったことあるよ。

ところで…

「てめえ、余計なことをして、何か企んでるだろ?俺を嵌めようとしてんのか?」

「とんでもない、兄貴。それに、『余計なことをして、何か企んでる』だなんて。ただ兄貴の命令通りに動いただけですよ。」

おお、なかなかやるじゃん。気が利くねえ。

俺はカップを持ち上げ、ウーロン茶を半分飲んだ。

ん?

火打ち石を取り出し、カップの表面でカチカチと打ってみる。案の定、ウーロン茶の表面に火がついた。

「なんでウーロン茶が燃えるんだ?」

「ウーロン茶は可燃性なんだろう。」

………

「てめえ、俺を騙しやがったな!」

俺の喉が!俺の喉があああああ!

どれくらい経ったかわからないが、俺は燃え尽きたことを知っている…

「やっと見つけたぜ… おいおい!なんでランサーがヤムチャのコスプレしてんだ、ミエスのポーズはなんか『止まるんじゃねぇぞ…!』っぽいし… ああ!リョウスケ!お前どうして燃え尽きちまったんだあああ!!カルスはどうして… ひどい… 頭をどうやって木のテーブルに突っ込んだんだ…」

これは… 誰の声だ… たぶん… 黒崎兄貴の…

だが… もうどうでもいい…

「俺は… もう燃え尽きたぜ…」

「おい!そんなこと言うなよ!クソが!」

四人は揺り起こされ、座った。カルスは俺が叩き込みすぎたせいで頭がテーブルにはまってしまい、とりあえずこんな状態だった。

「おい!みんな!この前みんなで焼肉食った日、覚えてるか?」

黒崎がそう言うと、俺たちはそれぞれうなずいた。カルスはうなずけなかったが、「うん」と言った。

俺たちが覚えているのを見て、黒崎はとても嬉しそうに言った。

「よし、じゃああの時捕まえたスライム、覚えてるか?」

「スライム?あのピンクの?」

「そう、あれだろ?」

「覚えてるよ。大人しかったよね。」

「おい、今一番大事なのは俺の頭をどうにかすることじゃないか?この見え方、マジでつらい、ホントにつらい。」

俺たちがそれぞれ答えを出した(カルス除く)と、黒崎はほっとしたように、彼の後ろにいる可愛らしい小さな女の子を前に引っ張り出した。

女の子はとても可愛く、ピンクのショートヘア、水色の瞳、男物のシャツを膝丈に着て、スリッパを履いていた。

「おい、てめえの隠し子か?」

思わず聞いてしまった。

「ふざけんな、生まれてこのかた彼女いない歴=年齢の童貞が子供作れるわけねーだろ!こいつはあの時の野生のスライムだ!」

待て、今何て言った?

「「「「あのスライム!?」」」」

「おいおいおい!声でかすぎるだろクソが!」

落ち着いて、俺たちはなぜこうなったのか分析し始めた。

「こいつが可愛くて、ペットにするのにぴったりだと思って、毎晩抱き枕代わりに使ってたんだ。ひんやりして気持ちいいしな。そしたら今朝起きたら、俺の腕の中に小さい女の子がいるんだ!全裸でな!びっくりして死にそうだったぜ!おとり捜査かと思ったよクソが!」

抱、抱き枕?大丈夫かお前?

「どうやってスライムだと気づいたんだ?」

そう聞くと、黒崎兄貴は重々しく言った。「なんで『こいつ』じゃなくて『この子』って言うんだ?まあいい、こいつの腕を強く握ってみろ。」

お前も『こいつ』じゃなくて『この子』って言ってるじゃん!

え… 待てよ…

「この感触はなんだ?すごく柔らかい、弾力ある!あの時と全く同じだ!」

「だろ!このスライム、小さい女の子に擬態したんだぜ!」

黒崎はそう言いながら、スライムを持ち上げて自分の膝の上に乗せた。

「今悩んでるのは、こいつをどうするかだよ!マジで怖すぎるだろ?」

スライムが理解したのか、黒崎の腕に抱きつき、舌足らずに言った。

「い… いやだ… 処分しないで、私… お利口さん!」

おい、喋るじゃん!

「うわあああ!何が起こってるんだ!俺には何も見えないぞ!お願いだ!俺の頭をなんとかしてくれ!頼む!」

カルスが突然暴れ出したが、頭を抜くことはできなかった。

「そしたらお前が飼えばいいじゃん、一人暮らしに相棒ができて良かったじゃん。」

「そ… そうだよな。飼うとしても、こいつに合う服がないんだよな。買いに行くのも、ロリコン扱いされるのが怖くて… お前たち、女のパーティーメンバーがいるだろ?彼女たちに頼みたいんだ。」

そりゃあ俺も考えたことなかったな…

ウナサたちが探しに来るまで待つか。

すると、黒崎兄貴は周りを見回して言った。

「喉乾いた、水とかないか?」

「ああ、どうぞ。」

俺は水の入ったカップを黒崎に差し出した。黒崎兄貴は受け取りながら「感謝する」と言い、一口飲んだ。

「ん?」

黒崎兄貴はカップを置き、火打ち石を取り出してカップの口元でカチッと打った。

カップの中の液体が瞬時に燃え上がった。

「なんで水が燃えるんだ?」

「この水は可燃性なんだろう。」

黒崎兄貴は無言で、僕の頭を掴んでテーブルに押し付けた。

どれくらい経ったかわからないが、ウナサたちがドアを開けて入ってくる音が聞こえた。リンも一緒で、彼女たちは「涼介はきっとここでサボってる」とか何とか言いながら入ってきた。

「わあ!どうしたの?みんな変な格好して… おいおい!起きてよ!」

「白昼からこんなに酔っ払ってるなんて、すごいわね。」

ウナサは目の前の惨状にびっくりし、ユウカは全く動じていなかった。

「あああああ!カルス!どうして頭がテーブルに突っ込まれてるのよ!」

俺たちが再び起こされると、事情をウナサたちに話した。彼女たちは聞きながらそのスライムをいじって、雰囲気はとても良かった。

「で、彼女の名前は?」

ユウカがスライムの頬をつまみながら言うと、俺たちは答えた。

「「「「「六妹ロクミ。」」」」」

「何それ。」

ユウカはツッコミを入れたが、それでもスライムの小さな頬をつまみ、ウナカたちと名前について話し合い始めた。

俺たちも暇ではなかった。賠償金を払った後、ノコギリを借りてカルスを救出し始めた。

「決めた!あなたの名前はエミルにしよう!すごく可愛い感じ!」

女子組は議論を終え、視線をこっちに向けた。

「こ、これは… 何…」

リンはカルスの姿を見て、困惑したように尋ねた。俺たちはこう答えるしかなかった。

「技術的な問題で、こうするしかなかったんだ。でも外に出たら大工さんに頼んだ方がいい。」

そう、カルスは頭は自由に動くようになったが、俺たちはテーブルの頭がはまっている部分を丸ごと切り取っただけだった。完全に切り離そうとしたが、カルスは頭をノコギリで切られるのを恐れて、極度に協力的でなかったのだ。

「そういうことか。じゃあ服を買いに行こう、服をね。」

こうして俺たちは一緒に洋服店に行った。カルスは先に頭がはまっている部分を切り離してもらうために行くことにした。

途中、エミルは短い足でピョンピョン跳ねながら黒崎の後をついてきた。ユウカはそれを見て、エミルを抱き上げた。

ウナサはユウカの動作を見て不思議そうに尋ねた。

「ユウカ、すごく手慣れてるね。妹とかいるの?」

「うん、妹が一人いるの。体型はエミルとほぼ同じくらい。」

ユウカはそう言って頬を少し赤らめ、ウナサもそれ以上は言わなかった。

子供服店に着くと、ウナサたちは入っていき、俺たちは外で居眠りしながら待った。

長い時間が経ち、ウナサたちはようやく出てきた。みんな袋を手にしていた。

エミルはとても可愛く着飾られていた。シンプルなワンピースだったが、とても似合っていた。

そしてユウカの顔には懐かしそうな表情が浮かんでいた。どうやら妹のことを思い出しているらしい。待て、このコーディネートはユウカの妹のものなのか?

道を歩いていると、エミルは周辺の軽食に強い興味を示し、少し買って味見させてやると、彼女は食べ物を体の中に差し込んだ。ユウカたちはそれを見てびっくり仰天した。どうやらエミルは動作で完全に人間を学習していないようだ。

最後に、ユウカたちは名残惜しそうにエミルと別れ、ついでに黒崎に費用を請求した。彼の表情からして、かなり痛かったらしい。

今日は一体何なんだ。

警察署に報告に行き、飯を食って、家に帰った。

家に帰ると、俺は倒れ込むように寝た。翌日、いつも通り出勤したが、やっぱりギルドで手抜きをしに行った。

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