表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/73

登場モンスター【妖怪軍団】

モンスターの特徴には本作オリジナルの要素が含まれる場合があります。

【西洋モンスター隊】 

 欧米の古典的なモンスターたち。映画では1930年代のユニバーサル・スタジオで制作された作品群が有名。人狼や透明人間も本来ここに含まれる。


吸血鬼

 特徴:夜会服に裏地が赤いマントを羽織ったオールバックの紳士。顔は蒼白、目は赤く、口元からは大きな牙が覗いている。首元に咬み付いて吸血行為をすることで相手を眷属にすることができる。怪力に加えて不老不死。蝙蝠や虫などに変身する能力もある。創作物でよく言われる十字架、大蒜、銀の銃弾、流水などは平気だが、やはり日光には弱い。胸に杭を喰らうことでダメージが通るが、それは大抵の生物がそう。作中では他の吸血鬼モンスターと区別するために伯爵と呼ばれている。

 顛末:鮫島の先導で彼が召喚した殺人鬼三人を眷属にしたのを手始めにミイラ男、ぬらりひょん、花子さん、ダッシュ婆相手に吸血を行い眷属を増やして吸血鬼軍団を形成し、利人が率いるゾンビ軍団と戦争を始める。しかし寺生が復活させた《存在》の最初の被害者になり、砂となって消えた。

 元ネタ:魔人ドラキュラ(1931)など多数


フランケンシュタインの化け物

 特徴:科学者が墓場の死体を寄せ集めて作り上げた人造人間。面長で平らな頭部に広くせり出した額、落ち窪んだ目に首に刺さったボルトが特徴。大柄で、怪力。よく勘違いされるが『フランケンシュタイン』は作成した博士の名であり、怪物に固有の名はない。

 顛末:山小屋から逃げる史也の前に現れるが愛理の爪に敗れ、咬まれてゾンビ化。猩々と共にタンク兼物理アタッカーとして活躍。戦争の後で《存在》によって消された。

 元ネタ:フランケンシュタイン(1931)など多数


魔女

 特徴:魔法を使う老婆。黒い三角帽子をかぶり、鉤鼻で杖を持っている。行動操作や拘束などの魔法が得意だが、詠唱に時間がかかる。

 顛末:史也に襲いかかったが半魚人、杏子、透明人間の連携に敗れゾンビ化され、ゾンビ軍団になってからは姦姦蛇螺を討ち取る際などに活躍した。戦争の後で《存在》によって消された。

 元ネタ:魔女がいっぱい(2020)など多数


ミイラ男

 特徴:エジプトで発見されたアンデッド。包帯グルグル巻きで咬みつき攻撃を行う。

 顛末:同胞の筈の吸血鬼伯爵に咬まれ吸血鬼化。鮫島を守る吸血鬼軍団として登場し、《存在》が復活した後も鮫島を守るために現れたが無数の槍に貫かれて終わる。

 元ネタ:ミイラ再生(1932)など多数


メデューサ

 特徴:見た物を石にするギリシャ神話の怪物。石化を防ぐには、目を見ない、鏡を見せる、石で出来たモンスター(二宮金次郎像、ぬりかべ)を盾にする、などがある。

 顛末:史也を襲った際はあと一歩のところまで追い詰めるもゾンビ化した鬼の首に咬まれ、自身もゾンビ化。直後に現代妖怪パーティーと交戦するが嘘の指示を出す八尺様や石化が通じない二宮金次郎像に苦戦させられる。戦争の後で《存在》によって消された。

 元ネタ:タイタンの戦い(2010)など多数

 

オペラ座の怪人

 特徴:オペラ座に巣食う怪人。醜い容貌を白いマスクで覆っている。

 顛末:史也を襲った際はフランケンと共にアタッカー役として出てくるが口裂け女にやられ、ゾンビ化。その後はゾンビ軍団として活躍し、彼が愛理に与えたナイフが状況打破に一役買う一幕もあった。戦争の後で《存在》によって消された。

 元ネタ:オペラ座の怪人(1943)など多数

 

バックベアード

 特徴:空中に浮かぶ黒い球体で、中心に大きな目がある。睨まれると眩暈を起こす。創作物では欧米妖怪のボスクラスとして描かれているものも多いが、実は《西洋の妖怪》という設定で60年代に日本で創作された妖怪である。

 顛末:史也を襲うが、ゾンビ化した愛理によって斬り落とされ、同様にゾンビ化した利人に咬まれてゾンビ化。ゾンビ軍団として活躍。戦争の後で《存在》によって消された。

 


【日本妖怪一味】

 一般的に《妖怪》と言われて真っ先に思い浮かべる存在。水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』が有名。映画としては三度制作されている『妖怪大戦争』など。

 

猩々(しょうじょう)

 特徴:酒好きで怪力の赤毛のオランウータン。

 顛末:日本妖怪一味として登場するがすぐにゾンビ化、以降タンク兼アタッカーとしてフランケンと共に活躍することになる。戦争の後で《存在》によって消された。


河童

 特徴:頭に皿をのせた水怪。泳ぎが得意できゅうりと相撲が好き。子供を川に引き込み尻子玉を抜くと言われている。俊敏な動きが出来る他、投擲が得意。

 顛末:他の日本妖怪一味と同様すぐにゾンビ化しゾンビ軍団として活躍。愛理の体やタッセルの投擲などをしていた。戦争の後で《存在》によって消された。

 

 特徴:頭に角、虎柄のパンツを履き金棒を持っている。恐ろしい膂力(りょりょく)と俊敏性を誇る。

 顛末:山小屋の史也たちを強襲し追い詰めるがゾンビ化した双子、半魚人、透明人間、愛理の連携によって首を落とされ、すぐにゾンビ化される。以降はゾンビ鬼の首として強力な投擲武器になる。戦争の後で《存在》によって消された。


天狗

 特徴:長く突き出た鼻と赤ら顔が特徴の山伏の格好をした山の妖怪。葉団扇で強い風を巻き起こすことが出来る。

 顛末:日本妖怪一味→ゾンビ軍団として葉団扇を使った後方支援で活躍する。戦争の後で《存在》によって消された。

 

ろくろ首

 特徴:首がニョロニョロと伸びる女性の妖怪。

 顛末:日本妖怪一味→ゾンビ軍団。利人の下についてからは索敵を担当。お猿電車の攻撃を受けて眼球を失うが後に復活する。戦争の後で《存在》によって消された。

 

ぬらりひょん

 特徴:後頭部が肥大した老人の妖怪。勝手に人に家に上がり込む飄々とした存在。

 顛末:鮫島を守る眷属として現れるが《存在》には敵わず、炎に包まれ頭が爆発する。詳しくは後述。

 

姑獲鳥(うぶめ)

 特徴:赤ん坊を抱き下半身を血まみれにした女性の妖怪。

 顛末:詳しくは後述。

 

狂骨(きょうこつ)

 特徴:井戸の底に打ち捨てられた骸骨が凄まじい怨みと共に浮かび上がった存在。

 顛末:詳しくは後述。

 

ぬりかべ

 特徴:夜道で人の歩行を阻む巨大な壁。

 顛末:詳しくは後述。

 

一反木綿

 特徴:空を舞う一反(12.5m×37cm)の白い布。首に巻き付いたりして窒息させる。

 顛末:詳しくは後述。

 

砂かけ婆

 特徴:人気のない場所で砂をかけて目潰しをしてくる老婆。

 顛末:詳しくは後述。

 

子泣き爺

 特徴:夜道で赤ん坊のような産声を出す。憐れんで抱き上げるとたちまち体重が重くなり抱き上げた人間を押し潰す。

 顛末:詳しくは後述。

 

雪女

 特徴:白装束に黒髪の美女で、冷気を吹きかけて相手を凍結させる雪の妖怪。

 顛末:日本妖怪一味→ゾンビ軍団。冷気攻撃で活躍する。 詳しくは後述。


一本だたら

 特徴:一つ目で一本足の妖怪。雪に大きな足跡を残すと言われている。

 顛末:詳しくは後述。

 

豆腐小僧

 特徴:お盆に豆腐を乗せて佇んでいるいるだけの子供の妖怪。

 顛末:詳しくは後述。

 

油すまし

 特徴:全身に蓑を羽織った、油瓶を下げた巨大な頭のすまし顔の妖怪。

 顛末:詳しくは後述。



【チーム都市伝説】

 80年代以降に口コミで伝播していった存在。学校の七不思議として子供達の間で囁かれることも多い。映画としては『学校の怪談』シリーズが代表的。

 

人面犬

 特徴:中年男性の顔で人語を話す犬。高速道路を百キロで走り、ゴミを漁っているところを話しかけると邪険にあしらわれる。

 顛末:詳しくは後述。

 

トイレの花子さん

 特徴:様々な学校に棲息するとされる幽霊の少女。おかっぱ頭に赤い吊りスカートがトレードマーク。

 顛末:伯爵に眷属にされ鮫島を守ろうとするも《存在》によって体内から出た大量の水で溺死させられる。詳しくは後述。

 

口裂け女

 特徴:真っ赤なコートに顔半分を覆う白いマスクをつけた黒髪美人。「私キレイ?」と聞いてくるので肯定すると「これでも?」と言って耳まで裂けた口を見せてくる。「ポマード!」と叫んだりべっこう飴を投げつけると撃退できる。鋭いハサミを得物とする。実は普通に喋れる。

 顛末:山小屋に逃げた二人の前に唐突に現れ、利人を刺して致命傷を与える。咄嗟に史也の放った仕込み銃を額に受けて倒れ、さらに咬まれたことでゾンビ化。愛理と共に切り込み隊長ツートップとなる。その後の吸血鬼ジェイソンとの戦いで頸動脈に指を突き刺されて吸血、眷属になり戦争へ。最後は《存在》に消される。

 

人体模型

 特徴:超スピードで疾走する理科室の人体模型。  

 顛末:詳しくは後述。

 

テケテケ

 特徴:不慮の事故で下半身を失った女性の怪異。腕の力だけで高速移動する。また右手に鎌を持っていて、行き会った人間を上半身と下半身に分断する。

 顛末:詳しくは後述。

 

ダッシュ婆

 特徴:百キロで疾走する腰の曲がった和装の老婆。ただそれだけなのだが初速で一気に百キロ出せるので回避や逃走に向いている。

 顛末:鮫島を守る眷属として登場するが《存在》によってぺしゃんこにされる。詳しくは後述。

 

二宮金次郎像

 特徴:学校にある二宮金次郎の石像。薪を背負い歩きながら書物を読んでいる。学校の七不思議などで夜中に動く、目が光る、開いているページが変わっているなどの噂が流れる。

 顛末:何故か現代妖怪パーティーと共に登場し、メデューサの石化を無効にする。しかしゾンビアタックの勢いに飲まれ、フランケンに殴られて粉砕される。詳しくは後述。

 


【現代妖怪パーティー】

 ゼロ年代以降に2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)のオカルト版『死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?』スレッド(以降『洒落怖』)にて投稿された作品群。知名度はさほど高くないがクオリティの高い怪談も多い。まだ歴史は浅いが、ここ数年で映像化されることも多くなった。

 

猿夢(さるゆめ)

 特徴:遊園地などでよく見られるお猿電車。「えぐり出し」「活け作り」「ひき肉」などのアナウンス通りの残虐な範囲攻撃を行い、回避は不可。特に問答無用で眼球を吹き飛ばす「えぐり出し」を好んで行う。

 顛末:ろくろ首を手始めにゾンビ軍団に対し猛攻を行うがゾンビアタックと相性が悪く、苦戦。結局雪女と天狗の連携で凍結され動けなくなる。その後は《存在》に消された。

 元ネタ:洒落怖『猿夢』

 

八尺様(はっしゃくさま)

 特徴:白いワンピースに身を包み大きなつばの帽子をかぶった2.5メートルの巨大な女。「ぽぽぽ……」という奇妙な音声を発する。その声が印象的だが、声帯模写が得意でこちらを惑わすこともある。尚、普通に喋れる。幼い少年が好きで、被害に遭いやすい。戦闘能力としてはその巨躯から繰り出すダイナミックな足技が特徴。

 顛末:現代妖怪パーティーの主力アタッカー兼声帯模写による惑わしで追い詰めるが、ゾンビアタックで形勢逆転され口裂け女に喉を切り裂かれて敗北、ゾンビ化する。しかしゾンビとしての初戦である白塗り殺人鬼に吸血され、あっさり吸血鬼化。愛理、口裂け女と共にゾンビと吸血鬼を行ったり来たりする羽目になる。戦争の後で《存在》に消された。

 元ネタ:洒落怖『八尺様』 


姦姦蛇螺(かんかんだら)

 特徴:人喰い大蛇の生贄にされた巫女が凄まじい呪力と共に形を得た姿。上半身は六本腕の巫女で、下半身が大蛇という禍々しい姿をしている。一定範囲の任意の四肢を吹き飛ばす他、呪物を投擲して攻撃する。

 顛末:現代妖怪パーティーの後方支援として利人たちを追い詰めるが、愛理と魔女の連携で無力化したところを利人に首を絞められ敗北、ゾンビ化。吸血鬼たちとの戦いでは史也の四肢を吹き飛ばし、十字架(杭)作成に一役買った。戦争の後で《存在》に消された。

 元ネタ:洒落怖『姦姦蛇螺』 

 

コトリバコ

 特徴:寄木細工の立体パズルのような見た目をした最強呪具。非人道的な方法で作成され、近付いただけで血反吐を吐いて苦しみ悶えて死に至る。

 顛末:お猿電車にリンフォンと共に乗せられ、ゾンビ軍団との戦いでは姦姦蛇螺に投擲されて鬼の首に血反吐を吐かせた。戦争の後で《存在》に消された。

 元ネタ:洒落怖『コトリバコ』 

 

リンフォン

 特徴:ソフトボール大の正二〇面体の立体パズルでおにぎりを握るように撫でまわすことで変形し『熊』『鷹』『魚』にすることができる。しかしその実態は凝縮された極小サイズの地獄の門。要するにこれも強力な呪具。

 顛末:詳しくは後述。

 元ネタ:洒落怖『リンフォン』  


頭でっかちの人間

 特徴:とある村に棲息する巨大な頭の人間。両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら追いかけてくる。

 顛末:詳しくは後述。

 元ネタ:洒落怖『巨頭オ』 


痩せた子供

 特徴:全裸でガリガリに痩せた子供。満面の笑みを浮かべて手を振りながらこちらに向かってくる。

 顛末:詳しくは後述。

 元ネタ:洒落怖『双眼鏡』 

 

双子

 特徴:全く同じギンガムチェックのシャツを着た頭の禿げた中年男性の双子。

 顛末:詳しくは後述。

 元ネタ:洒落怖『ヒッチハイク』 


くねくね

 特徴:田舎の田んぼの近くで蠢く長細い白い何か。見ると発狂する。

 顛末:八尺様に振り回されゾンビ軍団に状態異常を与えるが、最終的にオペラ座の怪人にビリビリに引き裂かれる。

 元ネタ:洒落怖『くねくね』 



 

※登場してから描写のなかった妖怪たちは何をやっていたのか?

 ep.47で大量に登場した妖怪たちだが、ストーリーに絡んだのはその半数ほど。描かれなかった者たちはどうしたのかと言えば、史也たちが知らないところで倒されていたのである。妖怪たちは《西洋モンスター隊》《日本妖怪一味》《チーム都市伝説》《現代妖怪パーティー》という四つの派閥に分かれている。作中では史也視点でしか語られないので史也ないしゾンビ軍団ばかりを狙って襲ってきているように見えるが、派閥同士でも戦っていたのだ。妖怪たちも、バトルロイヤルしていたのである。


①ぬらりひょん、姑獲鳥、狂骨

 山小屋で史也が鬼に襲われていた時、実はぬらりひょん、姑獲鳥、狂骨もすぐ近くにいた。半魚人や透明人間に拘束されている鬼を見てすぐに加勢しようとしたが、そこに超スピードで疾走する月宮愛理が現れ、姑獲鳥と狂骨を同時に切り裂いたのである。彼女はそのあとすぐに山小屋に駆け込み、鬼の首を狩る。ギリギリのところで彼女の攻撃を(かわ)したぬらりひょんは相手が悪いと逃げ出すが、その先で吸血鬼伯爵の毒牙にかかり眷属になってしまったのだった。


②ぬりかべ、一反木綿、砂かけ婆、子泣き爺、雪女、一本だたら、豆腐小僧、油すまし

 この面子で行軍していたところ、史也を襲う前の西洋モンスター隊とエンカウント。いきなりメデューサに豆腐小僧と油すましを石化されてしまう。砂かけ婆と子泣き爺も同様に石化されそうになるが、それはぬりかべが文字通り壁となって阻止する。元々石であるぬりかべに石化は通用しないが、代わりにフランケンの右ストレートで粉々に粉砕されてしまう。瓦礫に潰されそうになる砂かけ婆と子泣き爺を一反木綿が背中に乗せて天高く舞うことで救う。しかしそこをバックベアードに睨まれ、一反木綿は目を回して落下。その際、一矢報いようとバックベアードの巨大な目に砂をかける婆だったが、すでに距離が空きすぎていて目潰しには至らず充血させるだけに留まってしまう。落下した一反木綿はオペラ座の怪人にズタズタに切り裂かれ、砂かけ婆と子泣き爺は結局石化されてしまう。少し離れたところにいた雪女は逃げ出そうとするが、その前に魔女が立ちはだかる。詠唱の後で杖を振りかざすが、すんでのところで一本だたらが雪女の前に出て魔法を喰らい、動けなくなる。そこをこちらまで歩いて来たメデューサが石化。一本だたらに助けられた雪女は無事に逃げ出し、山小屋に向かう天狗たちに合流した。


③チーム都市伝説vs現代妖怪パーティー

 時系列としては一番最初。史也が利人と寺生を(かつ)いで逃げ出してすぐにこの二つの陣営はぶつかっていた。先手必勝とばかりに飛び出すテケテケと口裂け女。鎌を持ったテケテケは頭でっかちの人間と痩せた子供の胴を分断し、口裂け女は突き出したハサミで中年の双子の腹を二人同時に貫通させる。しかし、そこに姦姦蛇螺によって投擲されたリンフォンが『魚』に自動変形し、すぐ前にいたテケテケは地面から出てきた無数の小さな黒い手によって地中に引きずり込まれる。慌てて飛び出た二宮金次郎像が石の本をリンフォンに振り落とし、呪いの立体パズルはグシャグシャに砕け散る。勢いそのままに花子さんを乗せた人面犬と人体模型、ダッシュ婆が前に出るが、そこでお猿電車のアナウンス「次は活け造り~活け造りです~」。アナウンスの途中で危険を察知したダッシュ婆が人面犬の上の花子さんを抱えて初速百キロで後方にダッシュ。逃げ遅れた人面犬と人体模型はその場で無数の斬撃に切り刻まれ、人体模型に至っては普段から露出している臓器が全て四散する。さらに姦姦蛇螺により右腕(人面犬にとっては右前脚)を吹き飛ばされる。流石にこれは敵わないと悟った口裂け女と二宮金次郎像も慌てて退避しようとする――が、「ぽぽぽぽぽ」とそれまで動きのなかった八尺様がしゃがみ込んだ状態からバク宙をしながら二宮金次郎像を蹴り上げ、空中に舞った勤勉少年を口元に薄ら笑いを浮かべながら抱きついて確保し、お猿電車の所定の位置へと戻る。少年好きの八尺様が二宮少年を自軍に引き入れたのである。逃げ出したダッシュ婆と花子さんはその逃げ先で吸血鬼伯爵に見つかり吸血、眷属にされる。また別方向に逃げた口裂け女は山小屋に行き着き、そこで利人の腹を刺したのだった。

 


 

 




 



 

《存在》

特徴:元々阿波鬼山を支配していた存在。角と尻尾を生やした全裸の悪魔。つぶらな瞳と口元に浮かべた薄ら笑いで間抜けな印象を与えるが、掲げた右手の人差し指、中指、薬指、小指が光ると対峙した相手は問答無用で消滅する。砂になったり光の粒子になったりとその過程はランダムで様々だが、結果は変わらず、必ず消える。回避する方法はない。消滅攻撃は四連続で行うことが出来るが、その後は少しのインターバルが必要。ただ、瞬間移動できるので基本的に逃げられないと思った方がいい。固有の名前はなく『悪魔』とか『指様(ゆびさま)』とか『阿波鬼様(あばきさま)』とか好き勝手に呼ばれていたが、作中では寺生の呼び方に倣って《存在》で統一している。

顛末:寺生の先々代が弟子を総動員して封印したのに、孫の寺生が鮫島のことがどうしても許せないために祠を破壊し、復活させてしまった。前述の通り、その時点で山に生き残っていたモンスター(人間だったがゾンビ化した利人、愛理、双子含む)は全て《存在》によって消された。山には結界が張ってあって、外界には出られないのが救いか。今も、《存在》は山にいる。

元ネタ:ヤンガンティタン

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ