表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/93

高木 瀾(らん) (13)

「ところで、この(東京)の『自警団』の幹部達は『異界への門』とやらを閉じようとしてるんだろ? なら、何故、あいつがここに居る?」

 建物の中に入った私は、追っている当の男を見た瞬間に浮かんだ疑問を口にした。

「何て言うか……あいつは、ウチの幹部の中でも特殊でな……」

 笹原(ささのはら)が説明する。

「そんなに強いようには思えないが……?」

「そう、そこだ。私達『寛永寺僧伽』には『子院』って云う一九個のチームが有って……あいつは、チーム・リーダーとしては下の方だが……チームの副リーダーなら平均ぐらいだ」

「はぁ?」

「今年の六月に、ウチの門跡……つまり一九個の子院(チーム)院主(リーダー)の更に上の大親分(ボス)が齢で引退して……新しい大親分(ボス)になったのが、あいつの子院(チーム)の前の院主(リーダー)だった。で、ヤツの所属子院(チーム)の『護國院』の院主(リーダー)の席が空いて、子院(チーム)№2だったヤツに、その席が回ってきた」

 なるほど……自分の上司が出世したせいで、実力不相応の地位についてしまった訳か……。

「今のウチの門跡は……幹部クラスが全会一致で門跡(大ボス)()すような人だ……実力も人格もな。そして、あいつは……言っちゃ悪いが、実力も人格もズバ抜けてる人の、実力は中の上で人格は中の下ぐらいの一番弟子だ……」

「い……嫌な立場だな……。『人格は中の下』ならストレスを溜め込んでおかしくなるんじゃないのか?」

「いや、だから、私とお前が、ヤツのストレスを増やしたんだよ」

 関口がそう指摘。

「じゃあ、何か、私達は、今、暴走してしまう程に追い詰められてる奴を、更に追い詰めてるのか? 嫌な予感しかしないぞ」

「暴走しちまった以上、責任取らせるしかねえだろ」

 続いてMC富三郎がそう言った。

「マズい……更に奴が暴走したようだ」

 笹原(ささのはら)がそう言った。

 霊感がほぼ(ゼロ)の私には判らないが……。

「どうした?」

「邪気が消えてる。すごい勢いで」

「いい事じゃないのか?」

「いや……だから……奴の守護尊は烏枢沙摩明王……穢れを喰らう明王だ」

「えっ?」

「マズいな……力押しできたか……」

 関口と笹原(ささのはら)の口調は厳しかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ