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高木 瀾(らん) (7)

「もう外では日が沈んでる頃か……」

「それがどうした?」

「何かの理由で停電してるのか? それとも誰かが操作しないと通路の灯りは()かないのか?」

 私は笹原(ささのはら)にそう訊いた。

「まぁ、私は多少は夜目が効く。修行の中に夜の山道を灯り無しで歩くなんてのが有ったんでな」

「じゃあ、ゾンビもどきになった人間は、どうなんだ?」

「悪霊や魔物は取り憑いてる人間の感覚を通してしか、何って言うのかな……そうだな、物理的な世界を認識出来ない。取り憑いた奴が夜目が効かないなら、暗い所は良く見えない筈だ」

「なるほど、面白いな。ありがちな怪談やホラーと逆か……。暗いからこそ、ゾンビもどきより私達の方が有利か」

 私はヘルメットのカメラのモードを切り替える。

 ヘルメットの内側に有る網膜投影式のモニタに水色とオレンジ色の暗視映像が表示される。

 水色で表示されているのは、わずかな可視光を増幅したもの。

 オレンジ色で表示されているのは赤外線を可視化したもの。

 その2つが合成されて私の目の網膜に映されている。

「居るぞ……そこら中に」

「何?」

「通路の両側の房と言う房に、人間ぐらいの大きさで……人間サイズの赤外線源が……」

「ここにもか?」

 笹原(ささのはら)は房のドアの1つを指差す。

「そこは……中に……多分2体。動きは、ほぼ無い」

 ドアノブに手をかけた笹原(ささのはら)は……。

「鍵がかかってない……」

当り(ビンゴ)か……」

「気を付けろ‼」

 次の瞬間、笹原(ささのはら)の絶叫と共に、ドアと言うドアが開き……。

「何だ?」

「こいつら……人間の『魔法』に似た真似が少しは出来るようだ」

「と言うと?」

「結界が張ってあった……侵入者を検知する結界がな……」

 通路にはゾンビもどきが溢れ出ていた。

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