表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/93

関口 陽(ひなた) (1)

「私にもしもの事が有ったら、私を呼んだのと同じルートで私の仲間に連絡を取ってくれ」

 ランは作業をしながら、そう言った。

「そしたらどうなる?」

「『本土』から人が来る」

「お前の遺体とかを引き取りにか?」

「は?」

「いや、でも、そんな事をしたら……その、こっちの『自警団』と『本土』の『正義の味方』の間で戦争とか……」

「あのな、そんな事態になるにしても、もっと後だ。私が死んだら、お前の身に、もっと差し迫った問題が起きるだろ」

「えっと……例えば……」

「当分、風呂に入れなくなる」

「へっ?」

「私が死んだ場合、誰がこれを除装するんだ?」

 そう言って、ランは私が着装している強化装甲服(パワードスーツ)の「水城(みずき)」の胸を叩いた。

「あと、射撃補正機能はONにしといた」

 ランは続いて、私に拳銃を渡す。

「で、ゾンビもどきをどれだけ倒したかとか、刑務所内のどこが安全かとかの情報共有はどうするんだ?」

「えっと……携帯電話(ブンコPhone)で……」

「冗談だろ……」

「悪い。そっち(正義の味方)と違って……私らは、この規模の喧嘩(でいり)は、あんまりやった事無くて……」

「……やれやれ……」

 周囲では、この「(東京)」の「魔法使い」達が、今日のイベントの見物に来てた他の「(東京)」の「自警団」員達の服に防御魔法をかけたり、悪霊や魑魅魍魎にも、ある程度はダメージを与えられるように、武器を「清め」ていた。

「武器と拳銃弾を貸せ。化物にもダメージを与えられるように『魔法』をかけとく」

「頼む……とは言え、襲って来るのが化物だけなら……話は簡単なんだがな」

 私達を襲撃しようとしていた……らしい……「寛永寺僧伽」の2人の事は……この「(東京)」始まって以来、最大規模の大作戦の準備の中で有耶無耶になってしまった。

「全員、突撃準備‼」

 そして、その声が響くのと、ほぼ同時に……ゾンビもどきの巣窟と化した「御徒町刑務所」の正面玄関が開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ