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高木 瀾(らん) (8)

 その時、携帯電話(ブンコPhone)の着信音。それも2つ。

「あ……はい……」

「了解しました。すぐ向います」

 関口と試合相手だった。

「どうした?」

「あの事故の現場で、とんでもない事が起きてる」

「ドローンのカメラに映ってないって事は……まさか、この後に及んで『式』とやらを使ったヤツが居たのか?」

「いや……それが……事故現場を中心に原因不明の心霊現象が次々と起きてるらしい……」

「どう云う事だ?」

「どう云う事かも調べに行くの……。あ……お前もすまんが、来てもらえるか?」

「何で?」

「『何で』って何で?」

「だって、私が行って何の役に立つ? 暴漢が暴れてるなら、私でも対処出来るが……今起きてる事に関しては、気配は感じられても、見えないし、その手のモノへの攻撃や鎮圧の手段も無い」

「あっ……」

「巻き込まれた人達の避難誘導さえ出来ないぞ。どっちの方向から、どれ位の距離まで、どれ位ヤバいモノが近付いて来てるかさえ『大体』しか判らないんだぞ」

「あの……先月末の事件で使った、あのチート鎧は……」

「ああ、問題が3つ有る」

「何?」

「1つ。あれを着装すると生身の時には感じられてた『気配』さえ感じられなくなる。2つ。あれを着装してると私だけは生き残れるが……他の誰かを助けられる訳じゃない。あれには心霊現象を押えたり、霊的なモノを攻撃・鎮圧出来る装備は無い。3つ。ここに届けるまで、最低でも2時間はかかる」

「何の話だ?」

 横から、関口の試合相手。

「いや……まぁ……その……」

「とりあえず、連絡は、こっちにしてくれ」

 そう言って私は自分の携帯電話を見せる。

「お……おい……ずいぶん古い……つか、それ、通話オンリーの機能しか無いヤツじゃ?」

「ああ、そりゃそうだ。万が一、今日、この島で、何か有った時の為に借りた使い捨てのレンタル品だからな」

「何で、お前の本物の携帯電話の番号を教えてくれない?」

「『何で』って何でだ?」

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