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関口 陽(ひなた) (6)

「何が起きてんですか、これ?」

 私は、試合場内に飛び込み、ウチの選士である大西さんに、そう聞いた。

「判んない。多分、だけど……」

 突然、試合中の2人が使っている「式姫」と「護法童子」が暴走。客席目掛けて一直線に……。

 いや、待て、全部同じ方向って事は、ある特定の目標に向かっているのか?

「誰かが、あたし達を『観』てた。そいつの『視線』を攻撃だと判断したんだと思う」

 なるほど、向かってる先に居るのは、そいつか……。

「オン・アニチ・マリシエイ・ソワカっ‼」

 先月末の「千代田区(Site01)」の事件の時に、とっさに編み出した呪法。

 それで客席より少し内側に「結界」を張る。

「つくづくムカツくヤツだな……」

 その時、聞き覚えの有る声。

 いや、ついさっき聞いた声だ。

「私が得意な呪法を、私が今まで思い付かなかった使い方をするとはな……」

 さっきの試合の私の対戦相手だ。

「ああ、もっと誉めろ」

 私が使ったのは、言うなれば「逆隠形結界」。結界内に居る霊的存在から、結界の外の()()()の「気配」を隠す呪法だ。

「やっと鎮まって……えっ?」

 私が張った「逆隠形結界」に干渉している者が居る。

「何者だ、一体……?」

 マズい……。あと1分、結界が破られなければ……御の字だ。

「判る事は……この騒ぎを引き起したヤツは、とんでもない霊力を持ってる。しかし、その霊力を使えるがコントロールは出来てない。そして、力は凄いが……魔法のイロハも知らない」

「待て、そんなヤツ……居たとしても……」

「ああ……そんなヤツが居たとしても、普通は、霊力を使えるようになったが最後、早い内に、自分の力で自滅する……。でも……そんなヤツだと仮定しないと説明が付かない」

「2人とも、『式』や『護法』との『縁』を切れっ‼ そして……他のヤツも、何が起きても『式』や『護法』の(たぐい)は使うなッ‼」

 その時、試合場に主審の声が轟いた。

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