本格的になってきた受験シーズン
季節は巡り秋となった。僕達は受験に本腰を入れていた。毎日勉強する時間を一時間から二時間に変えて、三人の熱にあやかりながら勉強を始めていた。凄い、両国高校の過去問がすらすらと出来るようになってしまっている。よしこのまま勉強をして本当に両国高校を受けるぞ。
本当に三人と勉強をしていると、楽しい。そんな楽しい時間もすぐに過ぎてしまい、そろそろ小説を書く時間になってしまった。それぞれポメラを取り出して、小説を書き始めた。受験間近なので僕達はそれほど、小説を書く時間は一時間となっている。それにバンドの練習は最近はイメトレしか出来なくて、学校で先生の無駄な話をしているときに僕達はイメトレをしている。
本当に小説を書くとき僕達の手が止まらない。僕達四人は凄いスピードで物語を描いている。僕達は漫画や映画などを見て、その参考にして物語を描いている。本当に楽しくてワクワクしてしまうほどの物だった。
本当に本当に今が楽しい。こうしてみんなと勉強をしていると、僕達は幸せになれる。
「そろそろ新聞配達の仕事に出かけなければいけないんじゃない?」
涼子さんの言うとおりそろそろ僕達は新聞配達の仕事に出かけなければならない。新聞配達の仕事も楽しくしてやっている。今日は涼子さんと組むことになり、もう一方は奈々子さんと斎藤さんが組むことになった。
絶対に負けるわけには行かないぞ。奈々子さんの仕事のやり方を僕はマスターしている。新聞配達の仕事は時給制ではなく、とにかく終わったら、その賃金が貰える仕組みとなっている。だから早く終わらせれば得だと言うことだ。
僕と涼子さんが戻ると、奈々子さんと斎藤さんはまだ戻っていなかった。
「やったよ涼子さん。奈々子さんに勝つことが出来たよ」
「そうね。奈々子の悔しそうな顔を私は見てみたいわ」
僕も奈々子さんの悔しがる姿を見ていたいが、何かそれって腹黒くないか?
そして三分後に奈々子さんと斎藤さんが戻ってきて、奈々子さんは本当に悔しそうな顔をしていた。
「奈々子と翔子は私達にジュースをおごるんだよ」
奈々子さんは舌打ちをして「仕方がないわね」と負けを認めた。
僕達も新聞配達の仕事もマスターできるようになってきた。新聞配達は午後六時に終わり、僕と涼子さんのうちに帰ると、光さんと桃子が台所に立って料理を作ってくれていた。
「あなた達お疲れ様、今、私と桃子ちゃんで暖かいシチューを作っているからね」
シチューかこの季節に丁度良い感じの手料理だ。僕達はその間に時間を無駄には出来ずに小説を書いていた。今日のネット小説のアクセス回数を見てみると僕が三千で、奈々子さんも三千ちょいで涼子さんも三千ちょい、で斎藤さんが四千だった。それに光さんは腕を上げたのか、光さんのアクセス回数は八千を超えていた。
本当に光さんには敵わない、それに斎藤さんにも。でも光さんは言う。小説で三千を超えるほどの面白い小説を書くのは凄いと。それに感想も読み切れないほど来ている。でも、僕達はその感想に対して、お礼を言わないことはなかった。どれもこれも誹謗中傷はなくみんな面白かったと言っている。
そんな感想を書かれて僕達の書く意欲は止まらなかった。そんな事をしていると、光さんと桃子特製のシチューが出来上がった。メニューはシチューとコッペパンにサラダにコーンスープだった。本当においしくてこれからやる勉強に拍車がかかる感じだ。
よし、ご飯も食べたことだし、光さんも桃子も僕達と一緒に勉強を始めることとなった。最近、桃子も小説を書くようになっていた。アクセス回数はまだ五百ぐらいだが、桃子の小説はかなり面白い物だった。僕達は勉強を一時間して小説を三十分やって時計は午後九時を示したところでお開きとなった。
受験で大変だけど、僕は面白いと思っている。こんな楽しい時間を送れたのは図書館の女神様事光さんのおかげだ。
僕達は本当に良いライバル関係だ。それに友達でもあり、涼子さんとは恋人関係でもある。喧嘩はたまに奈々子さんと涼子さんはするが、喧嘩するほど仲が良いと言うじゃないか。いつも平和で熱い日々を送っている。
本当に今がとっても幸せだ。涼子さんや奈々子さんに斎藤さん、光さんに出会えて僕の人生は逆転した。この人達のおかげで僕は幸せになれる事が出来た。
そして九時になり、今日は桃子も光さんも僕と涼子さんの家でみんなで泊まることになった。布団はいつも通り僕と桃子と涼子さんが一緒の布団に入り、もう一つの布団には奈々子さんと斎藤さんと光さんが入ることになった。
桃子は甘えん坊で僕にしがみつきながら眠りについた。明日も新聞配達を頑張ろうと思っている。
僕達はスイッチが入るように午前三時に起きるようになっている。起きると何か今日も良いことがありそうな気がしてきてワクワクしてしまう。それに朝ご飯は光さんが作ってくれていた。
メニューはトーストに目玉焼きをのせてそのパンの縁にマヨネーズをかけた朝ご飯だった。それを食べてみると凄いおいしい物だった。ちなみに桃子は眠っている。いつか桃子とも新聞配達の仕事が出来るようになれたら良いなと思っている。
新聞配達も終わって、僕達は僕と涼子さんの家に戻り、光さんと桃子は勉強に熱中していた。よし、二人の熱を僕達はあやかり学校に行くまでの時間を勉強と小説を少々やることに決めた。学校に行く時間になり、僕達は秋の青空に包まれている。
秋は本当に涼しい。何か気分が高揚してきた。学校に到着すると、先生はみんな受験は頑張っているかなどと言って僕達に告げてきた。言われなくとも頑張っているよ。今日も自習の時間が三時間あった、僕はその自習の時間に勉強をしながらベースのイメトレをしていた。
ベースのイメトレをしていると、先生に見つかってしまった。
「おい、長谷川、お前は何をしているんだ?」
「いえ、その、ちょっと気分転換にトレーニングを」
「お前は成績が優秀だからと言って、油断していると痛い目に遭うぞ」
「はい」
そんなことを言いながら先生は何をしているのかと言うと、眠っているじゃないか。椅子に座って腕を組んで眠っている。本当にその姿を見て、生徒達はやる気を失せたように、紙や消しゴムを投げ合ったりして、遊んでいる。将来僕は先生という職業にはなりたくないな。先生は受験で頑張っている人のために何かを頑張ろうとはしないのか。でもそういう先生ばかりじゃない。
ちゃんと分からないところがあったら教えてくれる先生もいる。とにかくベースのイメトレを出来なくなったのは仕方がないが、僕は僕で頑張れば良いと思っている。外を見てみるとイチョウの木から葉っぱが黄色く色鮮やかに舞っている。
本格的な秋を迎えている。そして学校が終わって、僕達四人は集まって、今日も図書館に向かって勉強を始めることにした。僕達四人は燃えていた、勉強を一時間、小説を三十分頑張ることで、僕達は闘志を燃やして勉強をしていた。本当に勉強は楽しい。それに小説も。それに新聞配達の仕事も。何かみんなでこうして集まって勉強し小説も書き、面白い人生を送っている。
光さんと出会うまでは、僕は両国高校を目指そうなどとは思わなかっただろう。よし、みんなで両国高校に行こう。そして、青春を謳歌しよう。時々壊れることもあるかもしれないけれど、僕達は負けはしない。




