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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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カラオケ

「次はあたしが歌うね」


 そう言ってカラオケの選曲する機械をとって奈々子さんが言う。奈々子さんはセカオワのドラゴンナイトを入れた。


 僕達四人は今、カラオケを満喫している。受験生なのにこんなことをしていいのだろうかと葛藤は起こるが、たまには息抜きにカラオケに行くのも良いだろう。今、斎藤さんが八代亜紀の舟歌を歌っている。斎藤さんは渋い趣味をしている。いつも斎藤さんは僕達の意見に乗っているだけで、自分の主張はしてこない。だったら今度は斎藤さんがやりたい曲を僕達のバンドで披露するのはどうかと考えた。


 斎藤さんが歌い終わると、涼子さんがタンバリンで「翔子うまいじゃない」と言っていた。僕は八代亜紀なんて知らないけれど、斎藤さんは歌が上手で本当に聞き惚れてしまうほどの物だった。


 今度は奈々子さんのセカオワのドラゴンナイトであった。奈々子さんは歌はそれほどうまくはないが、楽しそうに歌っている。そうだよな、カラオケは歌を歌う場所だ。だから楽しんで歌うのがモットーだと僕は思う。


 そして僕の番だ。僕はGLAYの誘惑を選曲した。やっぱりGLAYは良いな。本当に歌っていてテンションが上がる。みんなもそれぞれタンバリンやマスカラなどを持って盛り上げてくれる。ここは大きな声で歌っても誰も文句を言わない。歌っていて本当に気持ちが良い。


 涼子さんの番となり、涼子さんはミスチルのトゥモロウネバーノウズを歌った。涼子さんは歌がうまくて、聴き惚れてしまう。本当に涼子さんは歌がうまいな。だったら今度は僕達のバンドで涼子さんをボーカルにしてはどうだろうと僕は思った。本当に涼子さんは歌がうまくますます涼子さんの魅力に魅了されてしまうぐらいだ。


 今度は斎藤さんの番だ。斎藤さんが選んだ曲は東京だよおっかさんと言う題名で誰が歌っているのか知らないが、島倉千代子って言う人だ。大分前に亡くなったらしいが、この歌は相当古い歌だ。それでも斎藤さんは見事に歌を歌いきった。斎藤さんが歌う曲は古い歌でずいぶんと渋い趣味をしている。どこでこんな歌を知ったのかは不明だ。


 次に奈々子さんが歌う番だ。奈々子さんはまたセカオワでRPGを歌っている。奈々子さんはこんなことを言ったらぶっ飛ばされるかもしれないが、そんなに歌はうまくはないが楽しそうに歌っている。そうだよな僕もそんなに歌はうまい方ではない。でも歌うと気持ちが良い。


 今度は涼子さんの番で涼子さんはジュリマリのクラッシックを歌った。本当に聴き惚れてしまうほどの歌声に僕はまたますます涼子さんが好きになってしまう。本当に歌は良いな。涼子さんはジュディマリのボーカルよりもうまいんじゃないかと僕は思ってしまう。


「ハー歌った歌った」


 と涼子さんはご満悦の様だ。みんなも歌っていて、気持ちよさそうな顔をしている。


「今度は誰の番?」


 僕が言うと「あたしの番だよ」と奈々子さんは言ってマイクを取る。


 今度は奈々子さんは米津玄師とダオコの打ち上げ花火を歌っていた。この歌は難しく。でも奈々子さんはうまく歌いきった。奈々子さん凄いなこの歌は難しいのに、見事に歌いきるなんてそれに僕はそんな難しい歌を歌う奈々子さんの声に聴き惚れてしまった。本当に歌は良いな、どれも愛のこもった歌ばかりだ。奈々子さんはどちらかと言うと簡単な歌はうまくは歌えず、こういう打ち上げ花火などと言う難しい歌は難なく歌う。


 そして僕はちょっと古いかもしれないけれど、THE ALFEEの星空のディスタンスを歌った。この歌も難しく、歌うことで精一杯だ。でもみんなはタンバリンやマスカラで僕を励ましてくれている。何かカラオケって初めて来たけれど、本当に楽しい場所だ。


 そこで涼子さんが「ねえ、ここのカラオケ採点があるじゃん。その採点が一番高い方を競って勝負しない?」


 涼子さんの発言に何か喧嘩が起きそう感じがしてハラハラし。だから僕は「とにかカラオケは楽しく歌う物だから、そうやって競うのはあまり好ましくないよ」


 奈々子さんが「面白そうじゃない」あまり歌の上手じゃない奈々子さんは何言っているのか?自分身の程を知っているのか疑問に思ってしまう。


「じゃあ、どういう形式で得点を競う」


 涼子さんはそう言って、とりあえずみんなで話し合って、自分の得意な歌で勝負する事となった。


「さあ、最初はあっ君ね、一番負けた方がみんなにクレープをおごるのはどう?」


「何を言っているの?涼子さん。一番も最後もないでしょ。勝ったらおめでとうで良いじゃない」


 そんな勝負をしたら、みんなで喧嘩になってしまいそうで僕は言った。すると奈々子さんは「面白そうじゃない。負けた方がみんなの分のクレープをおごるなんて絶対にあたしは負けないんだから」と何やら嫌な予感がしてきた。


 とにかく僕がワザと最下位なってみんなにクレープをおごるのは僕にしようと考えたが、今月はかなりやばいのでそんな余裕もないから、僕も負けていられない。喧嘩にならなければ良いんだけれども。


 トップバッターは奈々子さんで歌う曲はセカオワのスノーマジックファンタジー、奈々子さんは歌い出して、自分の身の程を知らないのかあまり音程が合っていない。これは涼子さんが有利になってしまった。そしてその得点は七十八点だった。


 以外だ。奈々子さんこんなにも高得点を出すなんて思いもしなかった。もしかしてこれは奈々子さんが一番になってしまうんじゃないか僕は恐れた。


 そして次に歌うのは僕だ。僕はイエロー・モンキーのジャムを歌うことになった。そして歌い終わって得点は九十点だった。


 驚いたのは僕も含めて奈々子さんだった。どうやらこの得点機歌が下手な人にも高得点が出る感じになっている。


 次は涼子さんで、涼子さんはジュディマリのオーバードライブを歌った。涼子さんの歌を聴いていると、このジュディマリの歌手よりもうまいんじゃないかと思うほどの感じだ。得点は九十八点だった。


「あはははは、奈々子今のところはあんたが最下位よ。翔子ここでやっちゃってよ」


「えっえっえっ!私」


 斎藤さんはうろたえている。斎藤さんは優しいから、自分から最下位になろうなんて考えてないだろうか?斎藤さんも気がついているかもしれない。もしこのまま奈々子さんが斎藤さんが超えてしまったら、奈々子さんが僕達にクレープをおごることになり、それから奈々子さんは不機嫌になってしまって、その矛先が僕や涼子さんに来るかもしれない。


 でも斎藤さんは分かっていても手は抜かなかった。斎藤さんが歌ったのはユーミンの春よ来いだった。聞いたことはない曲だが、斎藤さんは感情を思い切り出して、歌い始めた。斎藤さんが歌うユーミンの春よ来いは僕達の心を鷲づかみをした。そして斎藤さんは歌い終えて、斎藤さんは百点をたたき出した。


 僕と涼子さんはあまりの凄さに感服して、「斎藤さん凄いよ」「翔子にこんな才能があったなんて、さすがは翔子ね。いつも小説のアクセス回数で負けてしまう意味が分かった気がするよ」


 そこで奈々子さんを見ると、半べそをかいていた。そんな奈々子さんに『ドンマイ!』と声をかけてやりたかったが、それを遮るように、「ねえ、奈々子ちゃん。クレープを私達におごってくれるんでしょ」涼子さんは嫌みったらしく言った。


「このバカ涼子!」


 涼子さんに奈々子さんは飛びかかった。案の定喧嘩になってしまった。こんな事になるなら初めからクレープをかけた勝負などしない方が良かったかもしれない。


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