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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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青春をしている僕達

 図書館で僕達は多少勉強して、小説も書いて、バンドに専念した。勉強も小説も書いて、さらにバンドの練習もして、僕達にとって一日に二十四時間しかないのは時が足りないほどだ。


 バンドの練習は涼子さんのドラムがまだぎこちないが上達していた。僕も負けていられないと思ってドラムに合わせて練習をしている。


 まずこのセカオワのRPGを練習して物にしてやると僕の心は燃えるようにときめいた。


 それぞれ練習して、とりあえず頭の部分だけでも合わせようとして、奈々子さんと斎藤さんのエレキギターと、僕のベースと涼子さんのドラムと光さんのキーボードと桃子の歌にかかっていると僕は思っている。


 そして頭の部分だけセカオワのRPGを弾くことになった。僕も含めて光さんと桃子以外の僕達四人のバンドはなぜかぎこちなかった。でも下手くそなのは仕方がないことだ。それは光さんも桃子も納得している。でも下手くそでも何とか形にはなっていると思っている。


 演奏が終わり光さんは「まあ、最初はこんなもんね」


 そこで僕が「どうやったら僕達ちゃんと合わせられるようになるのでしょうか?」


「それはあなた達の練習次第にかかっているよ」


「そうか、僕達の練習次第にかかっているのか!」


 スタジオを借りるのは二時間まで、その二時間の間にそれぞれ練習に励んだ。そして時はすぐに終わり、僕達は新聞配達の仕事の時間になってしまった。


 新聞配達の仕事も終えて時計は午後六時を示していた。


 僕達四人は早速僕と涼子さんの家に行き、少し勉強して、少し小説も書いた。


 早速小説のアクセス回数を見てみると、僕が二千で、奈々子さんも二千で涼子さんは千五百で、斎藤さんは二千五百回だった。小説は一時間に二千文字かけるぐらいになり、さらに面白く描くスキルを僕達は習得した。


 その後僕達はバンドの練習をした。本当にバンドの練習をしていると楽しい。いっその事、勉強の時間も小説の時間もバンドの練習に明け暮れたいが、そうも言っていられないだろう。

 バンドの練習を僕と涼子さんの部屋でしていると、いつものように桃子と光さんはやってくる。ちなみに今日のメニューは僕の大好きな唐揚げだった。桃子と光さんが用意している間もバンドの練習に励んだ。


「はい、みんな食事の用意が出来ましたよ」


 食事中も僕達は練習に励んだ。光さんは行儀が悪いと言いながら僕達はそれを聞かなかった。僕と斎藤さんと奈々子さんは楽器を持ちながら、時には弾いて時には食べる、さらに涼子さんは手でドラムの練習をしながら食べていた。そんな姿を見ていた光さんは「本当にバンドにはまってしまったのね」と笑っていた。


 そして食事も済んで、僕達はバンドの練習をした。


 時間は過ぎていって、気がつけば午後十一時を示していた。


「やばいよ、そろそろ寝ないと、明日の新聞配達に支障が出てしまうよ」


 僕がそう言うと三人はもっと練習をしたいのか、残念そうにそれぞれ楽器をしまった。


 そして午前三時十五時になり、僕達は少し寝過ごしてしまった。


「やばいよみんな新聞配達の仕事に遅れてしまうよ。遅刻したら五百円給料からさっ引かれてしまうでしょ」


 そう言って僕達は急いで支度をして、何とか遅刻せずに新聞配達所に到着することが出来た。それに僕達は朝ご飯を食べていない。何か三人は知らないが、僕はちょっと力が入っていなかった。


 三人も同じだった。力が少々入っていない。今日は僕と奈々子さんが組んで、もう一方は涼子さんと斎藤さんと組むことになった。


 奈々子さんと一緒にやっていると僕も同じだが朝ご飯を食べていないので力が少し落ちている。バンドの練習のしすぎだ。でもバンドの練習は思ったよりも面白い。将来本当に僕達が武道館に立つことを夢見ると、心が高揚して、たまらなくなってしまう。


 僕達は今、楽しい時間を過ごしている。バンドの練習をしたり、勉強をしっかりやって小説も順調だ。僕らの手のひらにはわずかな時間しかない。そのわずかな時間で良い思い出を作りたいと思っている。


 あまり好きではなかった勉強は今ではこんなにも好きになり、毎日が凄く楽しい物だと思っている。僕達は本当に青春をしている。その青春の中、光さんは言っていたが、青春は本物になるための時間だと言っている。って言うか、光さんも僕達とあまり変わらない十七歳だ。彼女だって青春をしているが、いつもは図書館の司書のバイトをしている。


 いつも光さんにはお世話になっている。しかも無性に近いほどの行為をしてくれている。勉強を見てくれたり、しかも妹の桃子も勉強を教わっている。本当に光さんには感謝仕切れないほどの事をされている。


 そう言えば僕達が引き寄せられるように出会ったのは光さんがテレビで学校が嫌なら図書館においでよと言う言葉だった。そして僕達は出会ったんだよな、奈々子さんに出会い、そして涼子さんと斎藤さんに出会った。それに学校にも行けるようになった。


 まあ、それも青春の一ページに僕の記憶に収まっている。僕はもっと青春をしたい。涼子さんや斎藤さんに奈々子さんともっと青春をしたい。


 そんな事を思いながら勉強をしていると、学校は始まる。学校が始まって、僕は授業中に不謹慎だがバンドのイメトレをしていた。僕の席は先生が立つ教壇の死角になるところに位置しているので僕がベースのイメトレをしているところは見られる所じゃない。


 そうやりながらも授業はちゃんと受けている。授業も受けつつも、ベースの練習をイメトレでしていると、もっと勉強も出来るようになり、ベースもうまくなり、良いバンドを組むことをしたい。


 英語の時間になり、以前受けた英語の小テストが帰ってきた。点数は九十五点でクラスで一番の成績になった。


 僕は勉強のコツが分かるようになり、このような点数をたたき出すなんてたやすいことになっていた。今では僕達四人は一時間分の勉強を五分で出来るようになっている。これも光さんのおかげだと思っている。


 学校が終わり、僕達は制服のまま図書館に向かった。そして昨日のおさらいでセカオワのRPGの頭の部分だけ、演奏して何とか昨日よりはましになった。実を言うと涼子さん達も授業中に部屋でイメトレをしていたらしい。考える事はみんな一緒だった。でも桃子の歌声と光さんのキーボードは格別だった。桃子は歌がうまいことが才能であり、光さんは縁の下の努力といった感じか、僕達がバンドを組む以前からピアノを習っていて、ピアノのコンクールで銀賞に輝いた実績を持っているみたいだ。


 

 そして三日後、僕達はセカオワのRPGを完璧にこなす事が出来るようになっていた。僕はなぜか泣くほど嬉しかった。それは三人も同じである。あれだけ練習して出来るようになり、まさに高い山に登ったかのように気持ちの良い景色を眺めているような感じで僕の心は感動してしまう。


 そこで光さんは、「今度、バンドのコンテストがあるんだけれども、みんなもコンテストに出て見ない?」


 涼子さんが「何それ面白そう。でも私達は受験があるからな」


「受験の事ならあなた達なら大丈夫よ。まだ受験と言ってもおよそ一年はあるんだから」


「とにかくバンドコンテストまで二ヶ月あるから、優勝賞金は何と五十万円」


 僕が「そんなたいそうなコンテストに参加するほどの実力じゃないですよ僕達は」


「でもあなた達は一曲マスターすることで一週間でマスターすることが出来たじゃない」


「それって凄いんですか?」


「凄いよ、しかも独学でマスターしてしまうなんて」


 考え物だな、そのコンテストに出るには、でも受験まで僕達はまだ時間がある。だから受けてみるのも良いかもしれない。

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