処刑された私(わたくし)は、何故か?元婚約者に転生してしまいました。
暗くて、血生臭い、寒い……どうして私が……
『元侯爵令嬢、アナリス処刑を行う何か?申す事は、ないか?……ないようだな』
申す事?どうやってするの?舌を切られているのに!
こうして、私は、民主の歓喜の声を聞きながらギロチンにより首を飛ばされ死の恐怖を体感した。
元婚約者に寄り添う妹と、怯えた妹を、慰める元婚約者の姿も其所にあった。
───
私には、異母妹がいました。父は、母が亡くなった。ばかり、だと言うのに……
『お前の母が、ようやく、死んでくれて、私は、やっと妻と娘を迎える事ができた。』
幸せな親子、その中に、私の居場所だけがない……
婚約者でさえ『なんて、悪女だ!こんなに、愛らしいミリアをいじめるとは!』
『私は、いじめてません!』元男爵令嬢の娘として、ミリアを疎ましく、思う人間は、少なからず今した。
『嘘を言うな!』金髪碧眼の才色兼備の美しい男が、まるで、親の敵を見る様に言い放った。
この男は、すべて、知っていて周りの私の言われのない悪評を煽っていた。事が処刑前にあきらかになった。
『ご苦労様、大丈夫。私は、お前の冤罪を知っている。可愛くない。お前より、愛らしいミリアのほうが私の好みだった。』
……"オギャー"?!
「おめでとうございます!旦那様、奥様」
「よくやった!ナタリー。」
「旦那様?この子の名は、どうしますか?」
「そうだなー。アロ……アロマートン・ジャンクスは、どうだ?」
「まぁ、素敵ですわね!」
??!え!アロマートン・ジャンクス!私を冤罪で殺した。元婚約者!?
紅葉の様な、小さな手……どうやら、元婚約者の赤ん坊の頃に、転生と言うのをしてしまったようです。
こうして、私の人生は、元婚約者の体からのスタートを切り出しました。
復讐は、叶いませんでしたが、優しい両親、優しい親友に恵まれ、私は、とっても幸せですわ。
そして、月日が流れ、元婚約者が、私の体に転生している事を、知りましたが…どうですか?
わ・た・く・しの人生は?