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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
西晋帝国弥栄なり

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91/846

武帝13 武帝の失策は  

東晋中期ごろのお話である。


人々はよく論じ合っていた。

武帝が弟の司馬攸しばゆうを斉、当時で言う青州に

赴任という形で中央から遠ざけたのと、

嫡子司馬衷(しばちゅう)を後継として立てたことでは、

どちらの過失が大きいであろうか、と。


多くの人は

「やっぱ恵帝のことだろ」

と言う。


そこに横槍を入れるのは桓温かんおんさまである。


「まぁ待て、子に父の業を継がせ、

 弟に家の祭祀を行わせるのだ。

 どこに不都合があるというのだ?」




時人共論晉武帝出齊王之與立惠帝、其失孰多?多謂立惠帝為重。桓溫曰:「不然、使子繼父業、弟承家祀、有何不可?」


時の人は晉武帝の齊王を出せることと惠帝を立てたることの、其の失の孰れが多なるかを共に論ず。多くは惠帝を立つるを重きと為す。桓溫は曰く:「然らず、子をして父が業を繼がしめ、弟に家の祀るるを承かしむに、何の不可有らんか?」と。


(品藻32)




このエピソードについては、注がむしろ面白い。「いや武帝のこの政策が乱を引き起こしてるなんて奴隷でも知ってることだぞ。あの桓温さまがそんなこと言うわけねーだろ」ってマジレスしててウケる。


いや「桓温はそんなこと言わない」についても、当時の人間なら、同じく誰でもご存じだわ。にもかかわらず「後継者を優秀な弟たちでなく、息子の桓玄に指名したことで後の世がえらいことになった」桓温に、これを敢えて言わせてんのがおもしれーんじゃねーか! むしろそのツッコミわざとだろ、って感じである。


後継者指名によって未曽有の大混乱を引き起こした武帝と桓温。その対比で語られるべき小説エピソードに、歴史警察的振る舞いをする注者。そう言うメタ的な面白さを提供してくんのやめろ。


いやもっとやれ。

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