郗愔 精進とは
高平郗氏 郗愔
既出:諸葛亮3、廃帝1、桓温35
郗鑒3、郗超7、郗超10
王羲之8、卞壼、何充4
郗鑒の子、郗超の父。傑物に挟まれて、
ご本人はパッとしないひと、郗愔さん。
うっかり名族伝のトリを飾ります。
おいしい人だな……。
さて郗愔さんだが、熱心な道教の信者だ。
めちゃくちゃ修行に精を出したそーである。
にも、かかわらず。
オールタイムぽんぽんペイン。
どんな医者に見せても、埒が明かない。
むむう、このぽんぽん、いかなることぞ。
さんざん手を尽くした郗愔さん、
ついには于法開の名を入手する。
高名は高名、しかしかれは仏僧。
道教の徒としては、
いささか頼るのをはばかられた。
だがぽんぽんの猛威は止まらない。
もはや教義がどうこう、の問題ではない。
「修行のしすぎです。
アホですか?」
診察を終えた于法開さん、
そう言うと薬湯を郗愔に渡す。
素直に薬湯を飲む郗愔さん、
間もなく胃の中のものを
ゲロっと吐き出した。
そこには、拳大の紙の塊がある。
開いてみれば、それは郗愔さんが書いた
道教の経文ではないか!
精進 #とは
郗愔信道甚精勤,常患腹內惡,諸醫不可療。聞于法開有名,往迎之。既來,便脈云:「君侯所患,正是精進太過所致耳。」合一劑湯與之。一服,即大下,去數段許紙如拳大;剖看,乃先所服符也。
郗愔の道を信ずること甚だ精勤なれど、常に腹を患い內に惡しかれど、諸醫に療したる可からず。于法開の名有るを聞き、往きて之を迎う。既にして來たらば、便ち脈して云えらく:「君侯が患いたる所、正に是れ精進の太いに過ぎたるを致したる所のみ」と。合せて一なる劑湯を之に與う。一服せるに即ち大いに下し、數段許りの拳が大の如き紙を去る。剖けて看らば、乃ち先なる所にて服したる符なり。
(術解10)
そりゃ腹も痛くなるわ……




