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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
名士編 中原名士+α

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661/846

王衍6  語り、語られる 

閭丘沖ろきゅうちゅうと言う人がいた。

かれは非常に才能のあるひとだったが、

同時期の名士、滿奮まんふん郗隆ちりゅうより

立身が遅れていた。


なので王衍おうえんが語っている。


「閭丘沖は、滿奮、郗隆より優れている。

 無論三人とも優れてはいる、

 しかし、彼が一つ抜けているのだ」



いろいろな人を評価している王衍だから、

いろいろな人から評価もされている。

これまででだいぶ語られてはいるので、

残りのコメントも紹介しよう。



例えば、その外見。

非常に整い、麗らかで、

道という玄妙なる境地を語るのが

非常に似合っていたそうだ。


そして、何晏かあんもかくやという色白。

柄が白い宝石でできた扇子を手にすれば、

たちまち手と柄が同化するほどだった。



また、王衍のこの佇まいについては、

王敦おうとんが語っている。


「あれが大勢の中にいると、

 まるで砂利の中に宝玉が

 紛れ込むかのようだ」




 王夷甫云:「閭丘沖,優於滿奮、郝隆。此三人並是高才,沖最先達。」

 王夷甫は云えらく:「閭丘沖、滿奮、郝隆より優る。此の三人は並べて是れ才高かれど、沖が最も先達す」と。

(品藻9)


 王夷甫容貌整麗,妙於談玄,下捉白玉柄麈尾,與手都無分別。

 王夷甫が容貌は整麗にして、玄を談ずるにて妙なれば、下に白玉の柄の麈尾を捉うれば、手と都べて分別無し。

(容止8)


 王大將軍稱太尉:「處眾人中,似珠玉在瓦石閒。」

 王大將軍は太尉を稱うるらく:「眾人の處る中、珠玉の瓦石が閒に在るに似たり」と。

(容止17)




品藻9には「郝隆だと桓温さまの幕僚になっちまいますやん、世代が違い過ぎ! これたぶん郗鑒のおじの郗隆ですよ!」とツッコミが入っている。なのでそれに従い改めました。

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