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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
「崔浩先生」反逆者編

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579/846

桓玄14 詠懐詩     

桓玄かんげん荊州けいしゅうから長江ちょうこうを下り、石頭せきとう城へ。


そこで「りょう王・司馬珍之しばちんし逃亡」の

知らせを受ける。


この時、桓玄は簒奪のための

準備を万全に整えていた。


大きな船の看板に立ち、

盛大な鼓吹の音をバックに、

阮籍げんせき詠懐詩えいかいしを歌い上げる。


 簫管有遺音

 梁王安在哉

  簫管の遺れる音あるに

  梁王は安こに在り哉?


古の梁王「魏嬰ぎえい」について歌った詩だ。

それを司馬珍之の称号に

掛けて歌ったわけである。




桓玄西下,入石頭。外白:「司馬梁王奔叛。」玄時事形已濟,在平乘上笳鼓並作,直高詠云:「簫管有遺音,梁王安在哉?」


桓玄は西より下り、石頭に入る。外にて白さば:「司馬梁王は奔叛す」と。玄は時にして事形を已にして濟したるに、平乘の上に在りて笳鼓は並びて作り、直ちに高らかに詠いて云えらく:「簫管に遺音有り、梁王は安こに在り哉?」と。

(豪爽13)




詠懐詩 三十一


駕言發魏都

南向望吹臺

 駕しては言れ魏の都を發ち

 南に向かいて吹臺を望む


簫管有遺音

梁王安在哉

 簫管の遺れる音あるに

 梁王は安くに在り哉


戰士食糟糠

賢者處蒿莱

 戰士は糟糠を食らい

 賢者は蒿莱に處る


歌舞曲未終

秦兵復已來

 歌舞の曲は未だ終わらざる

 秦兵は已に復くて來たりぬ


夾林非吾有

朱宮生塵埃

 夾林は吾が有に非らず

 朱宮に塵埃の生ず


軍敗華陽下

身竟爲士灰

 軍は華陽の下に敗れ

 身は竟に士灰と爲る


書き下し文は

http://lengjiaqianchucihou.blog.fc2.com/blog-entry-102.html#31

よりお借りしました。



詠懐詩全体が世の中のはかなさを歌っているものになる。ここでも梁王が逃げ去ってしまった後の、敗亡の様子が描かれている印象がある。すいません訳はぶん投げてます……まぁ、「えっらそーな梁王も、こうなっちまっちゃ形無しだな、ん?」的な感じでしょうか。


司馬珍之

司馬晞しばき(簡文帝の兄)のひ孫。と言う事は安帝世代よりもさらにひと世代下である。桓玄打倒クーデターの成功に際して公職に復帰しているが、のちに劉裕りゅうゆうに殺されている。その時の記述が「裕將弱王室,誣其罪害之」。晋室を弱らせようとして、粛清した、と言うのだ。うーん劉裕さん怖い。まぁ穴埋めもしてますしね!


魏嬰

詳細不明。調べようとしたら中国のアニメの人物に汚染されて辿り着けそうにない。うーん、つい先日FGOのイメージに既存キャラのイメージがpixivで惨殺されててつらいって話をしたばっかのタイミングでこれかー。

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