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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
「崔浩先生」反逆者編

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559/846

王敦10 王敦マッパる  

度を越した贅沢で知られる石崇《せきすう》。

かれの家のトイレには、

何故か侍女が十人ばかり侍っていた。

皆きらびやかな服、装飾を身に着けている。

その上香料もふんだんに用意されている。


至れり尽くせりと言うか、

行きすぎやり過ぎである。


石崇の家に訪れた客が

トイレで用を足そうとすると、

その侍女たちが古い服を脱がせ、

新しい服に着替えさせようとする。


そんなことをされるのではたまらない。

多くの客は、恥ずかしさのあまり、

石崇の家でトイレを使えなくなっていた。


そこに王敦《おうとん》さんである。

侍女らに服を脱がされても平然。

まっぱになっても平然。

そして、平然と服を着せてもらう。


まぁ、なんつーか、

そうしてもらって当たり前、

ぐらいの勢いである。


この反応には、さすがに侍女らも

びっくりしたそうである。


「あのお客さんの

 ふてぶてしさ、やばいわね。


 きっとああ言う人が

 反乱を起こすんじゃないかしら」




石崇廁,常有十餘婢侍列,皆麗服藻飾。甲煎の粉、沈香の汁の屬を置き、無不畢備。又與新衣箸令出,客多羞不能如廁。王大將軍往,脫故衣,箸新衣,神色傲然。群婢相謂曰:「此客必能作賊。」


石崇が廁は、常に十餘の婢侍の列せる有り、皆な麗服藻飾なり。甲を煎りたる粉、香の沈める汁の屬いを置き、備え畢えたらざる無し。又た新たなる衣を與え箸け出でしめたれば、客の多きは羞じて廁に如ける能わず。王大將軍は往きて、故き衣を脫ぎ、新たなる衣を箸け、神色は傲然たり。群婢は相い謂いて曰く:「此の客、必ずや能く賊作らん」と。


(汰侈2)




最後の一文のせいで一気にしょぼく見えるお話である。やめようよ、そう言う一文付けるの……その前までで十分面白いんだからさ……

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