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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
三国志後編 ポスト五丈原

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鍾会4  人事査定    

王戎おうじゅう裴楷はいかい

二人は神童として有名だった。

そんな二人が鍾会しょうかいのもとを訪問した。


しばらく語り合った後、二人が退出。

その様子を眺めていた別の客が、

鍾会に質問する。


「いまの二人のちびっ子、

 どのような印象でしたか?」


鍾会は答える。


「裴楷は清廉にして聡明。

 王戎はシンプルな言葉で本質を突く。


 二十年もすれば、かれらが国の

 人事に絡んだりもすることになるだろう。


 そうなった時には、かれらの才能が

 活かされてほしいものだよ。


 そうすれば、天下に埋もれている才能が

 残らず見出されることだろうな」



そして、二十年後。

鍾会が王戎と裴楷について評価する。


「王戎は一言聞けば、

 すぐにその人の意図を理解する。


 裴楷は、とにかく喋る。

 たぶんほっとくと何日も喋ってる」


折りも折り「吏部」、

即ち人事部に欠員が出た。

そこで司馬昭しばしょう、人選について、

鍾会に意見を求めた。


「裴楷は物事に通じ、また人品清らか。

 王戎は本質を、端的に見抜きます。

 どちらも適任でしょう」


この意見を受けて、司馬昭は

裴楷を就任させた。




王濬沖、裴叔則二人,總角詣鍾士季。須臾去後,客問鍾曰:「向二童何如?」鍾曰:「裴楷清通,王戎簡要。後二十年,此二賢當為吏部尚書,冀爾時天下無滯才。」

王濬沖、裴叔則の二人は總角にして鍾士季を詣づ。須臾にして去りたる後、客は鍾に問うて曰く:「向なる二童は何如?」と。鍾は曰く:「裴楷は清通、王戎は簡要。二十年の後にては、此の二賢は當に吏部尚書と為りたるべし。冀くは、爾れる時に天下に才の滯りたる無きを」と。

(賞譽6)


鍾士季目王安豐:阿戎了了解人意。謂裴公之談,經日不竭。吏部郎闕,文帝問其人於鍾會。會曰:「裴楷清通,王戎簡要,皆其選也。」於是用裴。

鍾士季は王安豐を目すらく「阿戎は人が意を了了として解す」と。裴公が談を謂えらく「日を經れど竭きず」と。吏部郎の闕せるに、文帝は其が人を鍾會に問う。會は曰く:「裴楷は清通、王戎は簡要なれば、皆な其の選ならん」と。是に於いて裴を用いらる。

(賞譽5)




裴楷

王戎と同レベルの清談の名手として称揚されている。雄弁と寡弁じゃ、まぁ確かに雄弁な人を人事系にはつけるべきなのかな。このエピソードは吏部に対する考え方みたいなところが秘められている気がする。

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