↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
三国志後編 ポスト五丈原

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
52/846

鍾会2  四本論     

鍾会《しょうかい》くん、四本論を論じた。


これは才能と性格との相関性を語るものだ。


 才能と性格は相関するのか?

 あるいは、まるで相関性がないのか?


 才能と性格は併せて評価されるべきか?

 あるいは、完全に切り分けるべきか?


ちなみに鍾会くんの持論は

「併せて評価する」派だった。


さて、一通り書き終えたので、

これはもう時代の大家、竹林七賢の

嵆康《けいこう》様に見て頂くしかない!

と張り切り、論を懐に収め、会見に臨む。


けど、嵆康のところまで来たはいいが、

途端に酷評が怖くなった。

結局嵆康に四本論は提出できず、退席。


外に出ると、嵆康の家の中に

四本論を投げ込む!


そして、ダッシュで逃げた。

もうものすごい勢いで逃げた。

怖くて後ろは振り向けなかった。




鍾會撰四本論始畢,甚欲使嵇公一見。置懷中,既定,畏其難,懷不敢出,於戶外遙擲,便回急走。


鍾會は四本論を撰じ、始めて畢りたるに、嵇公をして一に見せしめんと甚だ欲す。懷中に置き、既に定むるも、其の難さるを畏れ、懷より敢えて出さず、戶外より遙かに擲げ、便ち回りて急ぎ走る。


(文學5)




嵆康

竹林七賢の中でもリーダー格。最終的には鍾会の絡んだ裁判によって処刑されている。その結末を知っていると、このエピソードには「その後嵆康は突然投げ込まれたこの論を(誰の手によるものか気付いておきながら、敢えて知らないふりをして)ズタボロに貶しました」ってエピローグを付けたくなってきます。鍾会さんのこの、才を恃みつつ、自分よりも才の高い人間に対しては怯えるふるまい。うーん、笑えない。

ちなみに鍾会と嵆康のエピソードはこの後にもう一つ来ますが、何と言うか、これとは真逆です。どっちを信じたもんかねぇ。どっちも信じる必要ないんだけどさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。