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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
「崔浩先生」政治家編 西晋

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463/846

陸機3  蔡謨さんと陸兄弟

王導さまと犬猿の仲であった能吏、蔡謨《さいも》。

かれが洛陽《らくよう》にいた頃、

つまり永嘉《えいか》の乱よりも前のことだ。


蔡謨さん、陸機《りくき》陸雲《りくうん》兄弟に出会っていた。

その頃ふたりは司馬倫《しばりん》だとか司馬穎《しばえい》に

仕えたりもしていたので、

官舎詰めをしていた。


かわらぶきの三間続きの建物、

弟の陸雲は東に、兄の陸機は西に。


陸雲は文人らしく

たおやかな雰囲気であった。


一方の陸機は身の丈 165 cm ほど、

当時としては十分な偉丈夫の圏内だ。

その声は鐘の鳴り響く様を思い起こされ、

言辞には正義への想いと、

その正義が正しく行われないことへの

嘆きに満ちていた。




蔡司徒在洛,見陸機兄弟住參佐廨中,三間瓦屋,士龍住東頭,士衡住西頭。士龍為人,文弱可愛。士衡長七尺餘,聲作鍾聲,言多慷慨。


蔡司徒の洛に在れるに、陸機ら兄弟の參佐し三間なる瓦屋の廨中に住めるを見たれば、士龍は東頭に住み、士衡は西頭に住む。士龍の人為は文弱なれど愛せらるべし。士衡が長きは七尺餘り、聲は鍾聲に作され、言には慷慨多し。


(賞譽39)



既出話を踏まえると面白い話です。陸機陸雲については「陸遜」を、蔡謨については「王導15」を、それぞれご参照ください。上記踏まえると、そりゃ蔡謨さん、兄貴の方が大好きだったろうなー、そう思わされます。おたがい、物理で殴る系論客として、非常にウマが合ったのではないかしら。


あとこの話、ちょっと踏み込むとメラビアン的なものも見出されますね。話の内容よりも、まずは声の張り。どんなにいいこと言ってたところで、ボソボソ喋られたらアウト。この辺は古今東西変わりません。「一般には」、ね。

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