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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
「崔浩先生」名将編

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陶侃4  陶侃さんと母2 

陶侃《とうかん》さんは若い頃、

魚梁《ぎょりょう》という地の役人になっていた。


任地から陶侃さん、母の湛《じん》氏に宛て、

任地の名産である寿司を送った。


すると湛氏、その寿司に封をして、

持ってきた使者につき返すではないか。


そして、使者に手紙を書いて渡す。

以下のように書いてあったという。


「お前は役人に任ぜられておきながら、

 この母に任地のものを送るのですか。


 それは公権の濫用、

 というものではありませんか。


 そのようなものを寄越されて、

 この母のどこに益がありましょう。


 ただただ、お前の迂闊さに対して

 心配が増すばかりです」




陶公少時,作魚梁吏,嘗以坩(魚差)餉母。母封(魚差)付使,反書責侃曰:「汝為吏,以官物見餉,非唯不益,乃增吾憂也。」


陶公の少き時、魚梁の吏に作されるに、嘗て坩(魚差)を以て母に餉る。母は(魚差)を封じて使に付し、反書にて侃を責めて曰く:「汝の吏と為れるに、以て官物を餉りたるを見れば、唯だ益ならざるに非ざらんや、乃ち吾が憂いは增したるなり」と。


(賢媛20)




実際のところこのオカンは厳しい人だったそうなのだが、このエピソードについては三国呉の時代の孟宗《もうそう》と言う人のエピソードとして残っているそうだ。陶侃さんの質素倹約、あけすけに言えばドケチぶりの演出のために、陶侃さんに合流させましたよ、というのがあらかたの見方なんだそーである。

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