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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
三国志前編 英雄立志伝

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司馬懿1 俺の郭淮    

魏 司馬懿しばい(晋 宣帝) 全4編



郭淮かくわいが長安周りの防衛責任者になった。

これがまた強いわ、民衆に大人気だわ。


そんな彼に、急報が飛び込んできた。

妻の兄である、太尉の王凌おうりょう

司馬懿との宮中の権勢争いに負け、

処刑されることになったのだ。

となると、郭淮の妻も連座せねばならない。


使者の報せに人びとは動揺する。

おおいに苦しみながらも、

郭淮は妻を出廷させることにした。

分かっている。出廷、即ち死だ。


「そんな決定に応えること

 ありませんよ郭淮様!」


だが郭淮は首を振る。

法は絶対だ。

準備を整え、遂には妻を送り出す。


すると、なんということだろう。

数万人もの人びとが、郭淮の妻を

泣きながら追うではないか。


この様子を聞き、

郭淮も辛抱たまらん、となった。

側仕えを遣わせ、妻を奪還。

皆大喜びでこの命令に従った。

誰もが、自分の家族を救いたい、

と言うくらいの勢いだった。


郭淮は、司馬懿に文を送る。


「五人の子が、母を慕っております。

 その母を失えば、

 子らも後を追うでしょう。

 子らを失ってしまっては、

 私ももはや生きてはおれません」


郭淮を失うわけにはいかない。

司馬懿は帝に上表し、

郭淮の妻の連座を不問にしてもらった。




郭淮作關中都督,甚得民情,亦屢有戰庸。淮妻,太尉王凌之妹,坐凌事當并誅。使者徵攝甚急,淮使戒裝,克日當發。州府文武及百姓勸淮舉兵,淮不許。至期,遣妻,百姓號泣追呼者數萬人。行數十里,淮乃命左右追夫人還,於是文武奔馳,如徇身首之急。既至,淮與宣帝書曰:「五子哀戀,思念其母,其母既亡,則無五子。五子若殞,亦復無淮。」宣帝乃表,特原淮妻。


郭淮の關中都督と作れるに、民情を甚だ得、亦た屢しば戰庸有り。淮が妻は、太尉の王凌の妹なれば、凌の事に坐して當に并せて誅されんとす。使者が徵攝せるの甚だ急なれば、淮は戒裝せしめ、日を克めて當てに發せしめんとす。州府が文武及び百姓は淮に兵を舉ぐるを勸むも、淮は許さず。期の至るに、妻を遣らんとせば、百姓で號泣し追いて呼ぶ者は萬人を數う。數十里行きたりて、淮は乃ち左右に夫人を還らしめんがため追わしめ、是に於いて文武は奔馳し、身首の急に徇うが如し。既に至りたれば、淮が宣帝への書に曰く:「五子の哀しみ戀うるに、其の母への思念あり、其の母の既に亡きたれば、則ち五子も無し。五子の若し殞ずれば、亦た淮も復す無からず」と。宣帝は乃ち表し、特に淮の妻を原す。

(方正4)




司馬懿(「崔浩先生」より)

三國志、曹操そうそう配下のあの人である。ポスト赤壁辺りから頭角を現し始め、宮中で権勢を広げつつも曹氏との衝突は避けてきたが、結局排除されそうになったので返り討ちにした。曹氏の衰運は自爆の側面もあるように思えてならぬ。


郭淮

曹丕世代の名将。第二世代なので結構彼をパッと思い出せる人は少ないと思う。と言うか自分がまさしく第二世代以降よく分からないマンです。


王凌

太尉と言うのは、国の軍権を握るトップ。そんな人が司馬懿アンチとして立ち上がったわけだ。ちなみに魏の司馬氏アンチ反乱で特に大きいのは五つ。王凌・毌丘倹かんきゅうけん諸葛誕しょかつたん曹髦そうぼう鍾会しょうかい。曹髦に至っては皇帝ですよ。恐ろしいよね。

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