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世説新語 on なろう  作者: ヘツポツ斎
琉遇のくにの皇帝たち

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127/846

元帝2  チョロいぜ王導様

顧栄《こえい》の親族であった顧和《こわ》、無名の頃、

王導《おうどう》さまと会見する機会を得た。


さてこの頃王導さま、だいぶ疲れてて、

会見中にうたた寝をし始める。


まーいくら疲れてたとは言っても、

舐められまくってますよね。

仕方ないですけど。


さて顧和、周りの者に向けて言う。


「顧栄様より、常々伺っていたものです。

 王導様が元帝陛下と手を携え、

 この江南の地の安寧を保たれた、と。


 それを伺うたび、

 私などは居ても立ってもおれなくなり、

 感動であえぐ有様でした」


おおっと俺サマ age だね?

王導さまたちまち目を覚まし、

にこにこと顧栄に言う。


「きみの才徳は宝玉にも比するべきだ。

 まったく鋭い機知の持ち主よ」



 

顧司空未知名,詣王丞相。丞相小極,對之疲睡。顧思所以叩會之,因謂同坐曰:「昔每聞元公道公協贊中宗,保全江表;體小不安,令人喘息。」丞相因覺,謂顧曰:「此子珪璋特達,機警有鋒。」


顧司空の未だ名を知られざるに、王丞相を詣でる。丞相は小しく極れ、之に對せるに疲睡す。顧は之を叩會せる所以を思い、因りて同坐せるに謂うて曰く:「昔に元公より公が中宗に協贊し、江表の全きを保てるを道うを聞くの每、體は小に安んぜず、人をして息を喘がしむ」と。丞相は因りて覺め、顧に謂うて曰く:「此の子は珪璋の特に達たれば、機警に鋒有り」と。


(言語33)




顧和

顧栄の親戚。つーか何だこのエピソード、逆立ちしてもこんなん独力じゃ読み下せねえよ、鬼か! 今まで見てきた中でもかなり鬼畜級の文章だと思いますた。そして書かれるのが褒められて舞い上がる王導さまと言う。


珪璋特達

珪は尖った部分を持った宝玉で、それを半分に割ると璋と呼ばれる、と言う。で、礼記には「珪璋特達」って熟語そのもので徳があることの形容であると記されているとか。

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