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4、こうゆうスキルは重要な所できまって役に立たない

日曜日午後13時当たり前のように駅前通りは旅行者、子供連れの家族で溢れている

いつも通りの休みの風景、隣には姉である梓が家では信じられない程の別人でショッピングを楽しんでいる。ここまでは別に普通だ文句は無いただひとつだけ言わせて欲しい。何で俺は女装させられて街に出て来させられているんだ!!


事件は昨日の晩に起きた言われたとおり部屋に集合したら開口一番でこう告げられた

「千咲にばらしてあげよっか?」


瞬時に俺は初めてなのに完璧なスライディング土下座を成功させ、これを期にスライディング土下座というスキルを不本意ながら習得してしまった。


「言わないで下さい!なんでもしますから!」この言葉が既に失敗だった悪夢の始まりだった


「今なんでもするって言った?」

ニヤァと笑う姉の美人な顔が一瞬悪魔に見えたのは気のせいなはずだ気のせいであって欲しかった。

そして今に至る


「カナちゃん!どうしたの?元気ないね」切れたろか!こうなったのはお前のせいだろ心の中でそう叫ぶ


「いやこんな街中で女装させられて楽しめって言うのが並みの人じゃ無理だよ、それで楽しめたらただの変態じゃないか」


「素質は十分だと思うけど...」あってたまるか!


「それにカナちゃんてなんだよ」


「女の子に奏汰なんて呼んだら変でしょ?」


「誰が女だ!男ですお・と・こ」


「声大きいから目立っちゃうよ?てか声もちゃんと女の子っぽくしてるじゃない、案外満更でもないんでしょ?」


「なわけないでしょ、ばれない為の努力の賜物だよ」


「一晩で女子声を会得してくるのは流石に異常だけどね」確かにそれは思う

でもこれのおかげでだいぶ偽態度が跳ね上がった気がする声が出せるのと出せないとじゃ雲泥の差だ


「さしぶりに見たけど似合ってるわよ、本物の女の子にしか見えないもの」


「まさかまたこんなおもちゃにされるとは思わなかったよ」

自慢じゃないが中世的な顔つきのせいか初対面だと男だと分からない人がほとんどだ小学校のときはよく姉の着せ替え人形にされていたものだ...


「似合ってるせいでさっきナンパされたじゃないか!鳥肌がやばかったんだから。」


「あら、だから助けてあげたじゃない寧ろ感謝して欲しいくらいなんだけど?」


「うっ、それよりどうするの?買い物も済んだしもう終わり?」


「いつから買い物が終わったと錯覚していたのかしら」

何...だと...!?


「さぁ行きますよ!カナさん!」

この時間が早く過ぎ去って欲しいと心底思った一日だった


「待ってよ姉さん!あっ」

周りが見えていなかったので人とぶつかってしまった


「きゃっ!?」


「すいません、よそ見してて拾いますね」


「こちらこそすいません」


「はいどうぞ...あ」


「どうかしました?」


「いえ!なんでもないです!それじゃあ!」

やばまさかこんなところで天戸先輩と会うなんて、ばれてないよな?

「?二宮...君?」

毎度短かくてすいません、梓のターン一旦終わります。

ああはいってるけど結構満更でもないよね笑

最後の最後で知り合いに出会っちゃいました。この後もどんどん書いてきます。

ではよしなに

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