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3、頼むからデートに行かせてくれ

話をしよう

あれは今から1週間...

いや、2日前だったか、まぁいい

俺にとってはつい昨日の出来事だが

君にとってはたぶん

明日の出来事だ


眠気が取れないまま時計の日付を確認する。

あぁ今日田口さんと出かけるんだ、そう考えると頭が正常に機能してくる、そして俺は昨晩考えた言い訳を頭で復習する。そう、出かける前に同じ家に住むあの2人を突破しなければならないのだ。

外出に関しては問題ではない、あの2人からしたら『誰と』が問題なのだ。

居間に行くと千咲が一通り家事を終えてゆっくりしていた


「お兄ちゃんお洒落してどこか遊びに行くの?」

いきなりかよ!でも昨日イメージした通り自然に演じきってみせる。


「うん、そこんとこの会館だ弓道の先生が教えに来てるらしくて、部員の皆と見に行くんだ。」我ながら完璧だ、しかも決して嘘はついていないもし最悪バレたとしても言い逃れもできる。何だか浮気を隠して遊びに行くみたいになってるけどそれは置いておこう。


「夜も多分食べてくるから。」

少し間が空き


「うん、分かったよー行ってらっしゃい。」

なんだ今の間はしかも今日の笑顔がいつもより恐い

姉さんはまだ寝てるみたいだしほっといてもいいだろう。


「行ってきます」

そうして俺は目的地へと無事に向かうことが出来た。

気合い入れすぎて1時間早く来ちゃったなどっかで時間を潰そう...ん?あそこにいるのって、

田口さん!?何で!?俺より早いなんてことあるか?彼女ドジだしなぁ有り得るか。


「田口さん!」


「あ、二宮くーん♪」

あぁぁぁ何だあれ可愛すぎるでしょ!!手振ってるだけであんな可愛い人っているの?


「おはよう二宮君、でも約束の時間より早くない?」


「おはよ、何やかんやで早く出ちゃってさ!それを言うなら田口さんもじゃない?」


「うん!楽しみすぎて早く来過ぎちゃった」

それって、どうゆう事だ?まさかそういう事なのか!?


「本当楽しみだよね!先生の特別講習なんて!」

はい、こんなんだろうと思ってたよ、でもやっぱり少しは期待してしまった自分が情けない。

まだ大分時間が余っているので取り合えず近くのカフェで時間をつぶし会館へ向かった。

流石全道1位!数分で田口さんだと気付き周りが少し騒がしくなる。


「田口さん、この辺の弓道界だと有名人だもんねもう噂されてるよ」


「そりゃあ1位と3位が一緒に居れば周りもびっくりするんじゃないかな?」

あ、そういえば俺も一応3位でそこそこ有名なんだった。とゆうか耳を澄ますと違う話をしている連中もいるな。


「ねぇあの2人、田口さんと二宮君だよね。何で2人だけ?付き合ってるのかな?結構お似合いじゃない?」


んんん?付き合ってないよ!?変な噂が流れそうな予感...でもはたから見たらそう見えるのか、ちょっとうれしい...

そうこうしているうちに先生が来て講習が始まり3時間程で講習は終了した。


「誘ってくれてありがとう!貴重な事を学べたよ、田口さんのおかげで今年は優勝とか狙えそうだ」


「大袈裟だよ~でも最近調子良いから四宮君本当に優勝しちゃうかもね!」

大袈裟とかでなく本当にためになった、フォームの修正などしてもらったおかげで余裕も持てたし何より優勝する自信も付いた。夏の大会で優勝できたら告白をしよう!そう心に誓った。


「してみせるよ、絶対。」そう絶対にだ。


「目標を持ってる人ってかっこいいよね!尊敬できるよ、夏大会頑張ろうね!」


「ああ!」

丁度小腹が空いてきたのでピックアップしておいた洒落た店で夕食を取り解散した。

家に帰宅すると千咲がいつもの台詞を言ってきた


「おかえりお兄ちゃん、お風呂にする?それとも私?」

あざとかわいい感じを出しながら誘惑してくる妹。だが覚悟を決めた男にそんなハニートラップはきかんのだ!


「風呂で!」我ながらつまらない回答だが許せ妹よ...


「あ~んもう!お兄ちゃん冷たい!」ブーブー言う千咲を無視し風呂に入る

湯船につかり今日の事を思い出していると洗面所に気配がして気付いた時にはもう遅かった。

ガチャ!扉が開きなんと姉の梓が風呂に侵入してきた!


「は!?あ、梓さん?何してんの!俺先入ってるんだけどぉ!?」


「だいじょーぶ、お姉ちゃん気にしないから。」満面の笑みだ、最悪なことにこの笑みは何か企んでるときのだ


「俺が気にするよ!タオル一枚とか何考えてんだよ!」


「服脱がないとお風呂は入れないじゃん」なるほど百里ある...じゃねーよ!どうすんだこの状態もし母さんに見られたらてか千咲に見られたら殺されるんじゃ...

ゾッとした俺は風呂から出ようとしたその時


「待った。」


「ええい!待たん!俺は生きるんだ!」そう言い梓の手を払った瞬間梓の身に着けていたタオルが落ちた


「あっ」


「わぁぁぁごめん!目!目瞑ってるから!」


「大丈夫だよ目開けて。」ゆっくり目を開けるとそこには

「水...着?]ちくしょう!俺の純情を返せ!


「期待...した?」


「してないよ!」

嘘!結構してました!


諦めて一緒に湯船につかり問いただす

「で?なんか用があるからこんなとこまで来たんでしょ?」


「あぁそうそう聞きたいことがあったんだ、今日何しに行ってたの?」


「弓道の講習会だよ、凄いためになったよ今年は優勝狙ってるんだ!」


「うん、楽しそうだったよねあんな奏汰はじめて見た」



「凄く楽しかったー...え?」


「え?」


「何かそれ見てましたよーって感じに聞こえたんだけど気のせい?」


「気のせいじゃない見てた楽しそうだったね」


「...」

見られてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

梓は上がったら部屋集合とだけ言い残し先に部屋に戻っていった


「姉さん最後笑ってた...おれどうなるんだろう」



エルシャダイ好きでした皆さんは知ってますか?

はい今回のデート梓に全部見られてました。次の話短いですがずっと梓のターンで行きます。

ではよしなに

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